井上尚弥 vs TJ Doheny 4団体統一戦!!!
タイトル:
ボクシング WBA, WBC, IBF、WBO 世界スーパーバンタム級統一戦
開催場所:
9月03日(火) / 東京 / 有明アリーナ
公演公式:
☆ 井上 尚弥 (Naoya Inoue)
戦績:28戦28勝0敗25KO
獲得タイトル一覧
WBO世界スーパーフライ級王座
※主要団体のみ、ローカル、暫定王座は省略
年 齢:31歳
身 長:165cm
リーチ:171cm
7R 0:16 TKO
★ テレンス・ジョン・ドヘニー (TJ Doheny)
戦績:31戦26勝5敗20KO
獲得タイトル一覧
※主要団体のみ、ローカル、暫定王座は省略
年 齢:37歳
身 長:166cm
リーチ:173cm
ボクシング WBA, WBC, IBF、WBO 世界スーパー・バンタム級統一戦 。
井上選手が統一した、4団体のベルトを賭けた一戦です。
前回のルイス・ネリ戦が 5月だったことを考えると、めっちゃペース早くない?
一方のドヘニー選手は、スーパー・バンタム級戦線において、日本人選手たちの前に立ちはだかる壁のような選手です。
試合の流れ
オーソドックスに構える井上選手と、サウスポーに構えるドヘニー選手。
前手、前足が相い打つ感じなので、自分が優位となるポジションの奪い合いからはじまる、じりじりした展開。
井上選手の圧が強く、ドヘニー選手がロープを背負うシーンが多かったけど、ドヘニー選手は足を使い、狙いを定めさせない。
ドヘニー選手は、重心を極端に後ろにして、井上選手から頭を遠ざけるかのような構えに移行。リーチで上回っているため、それを活かす感じ。
井上選手は、圧をかけつつ、無理せず打てるところを打つ感じ。序盤は頭が遠いので、ボディを打つシーンが多かったように思いました。
序盤は完全に井上選手が支配。
中盤にさしかかると、ドヘニー選手は、スイッチなどトリッキーな動きを取り入れ、井上選手をいなす工夫が目立つようになりました。また、序盤のポイントを挽回するかのごとく、ラウンド序盤は積極的な攻勢を見せていたのも印象的でした。
しかし、序盤のボディーが効いてきたのか、動きは次第に精彩を欠き、単発が目立つ感じにもなっていました。
6R終盤、ドヘニー選手の動きが鈍り、痛みを訴えるような仕草を見せます。自陣に7ラウンド開始しましたが、腰の痛みは解消されず、試合続行不能となり、井上選手が TKO 勝利を納めました。
正直、さあ KO だ!という雰囲気だったので、肩透かしを食らった感はあります。
しかし、腰痛を経験したことがある方であれば、発症したら試合どころじゃないのは想像できるでしょう。だから、これはもう仕方のないことです。
この試合の井上選手は、詰将棋のような試合の組み立てだったと思います。
相手の出方を分析し、打つべきときに打つべき箇所を打つ。そして、必要以上に打たない、もらわない。とても徹底されていたように感じました。ドヘニー選手は、とてもやり難かったのではないでしょうか。
井上選手、防衛おめでとうございます。
井上尚弥 vs. TJ Doheny
— でゅら~ (@deulah2002) 2024年9月3日
静かな立ち上がりながらも、常にロープを背負う展開の TJ。重心を後ろに置くので、顔がめっちゃ遠くに感じる
強いプレッシャーの中、時にトリッキーにいなそうとする TJ
ジリジリ詰みに寄せつつある井上選手
7R、ここから!というところで、TJが腰を痛め、試合終了