でゅら~の暇つぶし

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【レポート】井上尚弥 vs ルイス・ネリ (LUIS NERY VS NAOYA INOUE) (2024.05.06)

 ボクシング スーパー・バンタム級 4団体統一戦!!!

 

naoya-inoue.com/

 

☆ 井上 尚弥 (Naoya Inoue)

  戦績:27戦27勝0敗24KO

    獲得タイトル一覧

      WBC世界ライトフライ級王座

      WBO世界スーパーフライ級王座

      WBA世界バンタム級王座

      WBA世界バンタム級スーパー王座

      IBF世界バンタム級王座

      WBC世界バンタム級王座

      WBO世界バンタム級王座

      WBO世界バンタム級スーパー王座

      WBC世界スーパーバンタム級王座

      WBO世界スーパーバンタム級王座

      WBA世界スーパーバンタム級スーパー王座

      IBF世界スーパーバンタム級王座

      WBC世界スーパーバンタム級ダイヤモンド王座

      ※主要団体のみ、ローカル、暫定王座は省略

  年齢:31歳
  身長:165cm
  リーチ:171cm

 

ボクシング WBA, WBC, WBO, IBF 世界スーパー・バンタム級王座統一戦 

  6R 1:35 TKO

 

★ ルイス・ネリ (Luis Nery)

  戦績:37戦35勝2敗27KO

    獲得タイトル一覧

      WBC世界バンタム級王座

      WBC世界スーパーバンタム級王座

      ※主要団体のみ、ローカル、暫定王座は省略

  年齢:29歳

  身長:165cm

  リーチ:169cm

 

 スーパー・バンタム級 WBA, WBC, WBO, IBF ボクシング主要 4団体統一戦!

 そのビッグマッチが、なんと東京ドームで開催されました!

 東京ドームでボクシング興行が開催されるのは、マイク・タイソン以来とのことで、実に 34年振りの出来事。

 世紀の一戦は、井上選手がネリ選手を 6R TKO !

 しかし試合内容は、この結果からイメージするほど甘くはありませんでした。

 

試合の流れ

 オーソドックスに構える井上選手と、サウスポーに構えるネリ選手では、前手が重なってしまうため、ジャブを打つ前からのポジショニングを争う展開からはじまり、じりじりとお互いにプレッシャーをかけ、攻守が激しく入れ替わる展開。

 様子を窺いつつも、展開は早い。

 1R 井上選手の放ったアッパーは空を切り、ネリ選手の左フック・カウンターを浴び、キャリア初ダウンを奪われた井上選手。

 襲い掛かるネリ選手の距離をつぶし、いなし、ペースを奪われることなく 1R をしのぐ。

 「キャリア初ダウン」普通の選手であれば、ここで気落ちしてしまいそうな出来事だが、そこから見事に立ち直ったのは凄すぎた...。

 2 R には、1R の立場を入れ替えたかのように井上選手がダウンを奪い、試合は徐々に井上選手へ傾く。もしかすると、1R ダウンしたおかげで余分な力み?気負い?が抜けたまである。

 ただし、これまでの試合のような、見切った感じで仕掛けるタイミングを待つ感じではなく、井上選手の被弾も少なくなかった。

 ダウンを喫したあとのネリ選手は、ボディー・ストレートなど、ボディーへの被弾が多くなり、3R 後半には、試合を強引に立て直すべく攻勢を仕掛けるも、苦し紛れ感があり、雑になったところの打ち終わりを反撃されるシーンが多くなる。

 5R ネリ選手は、井上選手の左フックにより、またもやダウン。

 最後まで戦う姿勢を見せたネリ選手でしたが、カウンターを奪われ、試合は、井上選手が 6R TKO で勝利を納めました。

 

 試合後のインタビューでは、キャリア初となるダウンは、「あまりダメージはなかった」 とコメントした井上選手でしたが、実際にみた感じだと、意識を刈り取られるようなパンチをくらっていたようだったし、ラウンド・インターバルでは足を叩き喝を入れていた感じだったので、意識が朦朧とした瞬間があったのは間違いないだろうし、ダメージは、コメントするような軽さではなかったと思う。

 キャリア初ダウンにも狼狽えず、カウント 8までしっかり休み、冷静に試合を組み立てなおす精神の強さに、ぼくは驚愕を禁じえませんでした。

 ネリ選手もダウンを喫しましたが、こちらは休むことなく、すぐに立っていたことを考えると、いかにキャリア、実力があっても、そういう同様って普通はコントロールできないんですよね。

 

 1R のダウンこそヒヤッとしましたが、結果は、井上選手が格の違いを見せつける結果になったといえるでしょう。

 

 井上選手、統一おめでとうございます。