Pacquiao vs 安保、まさかの結末!
タイトル:
超RIZIN 3
開催場所:
7月28日(日) / 埼玉 / さいたまスーパー・アリーナ
公演公式:
試合結果
△ マニー・パッキャオ (Manny Pacquiao)
スタイル:サウスポー
戦績:72戦62勝(39KO)8敗2分け
年齢:45歳
身長:166cm
リーチ:170cm
獲得王座 (主なものだけ)
WBC世界フライ級(防衛1)
WBC世界ライト級
VS 判定ドロー
△ 安保 瑠輝也 ( Anpo Rukiya )
スタイル:オーソドックス
戦績:ボクシング戦績ナシ
年齢:28歳
身長:184cm
リーチ:185cm
試合ルール:
RIZINスタンディングバウト特別ルール:3分 3R(69.0kg)
誰もが敬意を捧げる、ボクシング世界王座6階級制覇の Pacquiao 選手を相手に、安保選手がどう挑むか?
正直、多くの方々が、Pacquiao 選手による KO を期待していたんだろうと思う。
結果から申し上げると、安保選手が健闘し Pacquiao 選手と引き分けた。
本戦は 69kg 契約で、ボクシングでいうスーパー・ウェルター級くらいなので、Pacquiao 選手が最後に戦った公式戦の階級より重くなっています。
それに、Pacquiao 選手の適正階級をライト級あたりだとすると、3階級以上のハンディ・キャップがある試合ということです。
しかし、一方の安保選手は、ボクシング経験がありませんから、試合結果から考えると、割と良いハンディ・キャップでしたね。
実際、Pacquiao 選手は、ウェルター級より上の階級では判定が多く、勝てはしてもベスト・パフォーマンスか?というと疑問が残る戦績だったと思います。
そして、これはタイトル・マッチではありません。
あくまで、エキシビジョンということを理解しなければなりません。
もちろん、Pacquiao 選手が手を抜いたということではなく、エキシビジョンとして真面目に取り組んだという意味です。
試合は、様子を見あうような立ち上がりから、徐々に攻め手を増やしていく安保選手という構図へ。
パンチのヒットや、体格で有利なため優勢に見えますが、やはり本職でないせいか、Pacquiao 選手へ強いダメージを与えるようなパンチは当てられません。
実に 15cm にも及ぶリーチ差ですが、安保選手の打ち終わりに潜り込んだり、ガードを固めて距離をつぶすなどで対抗。
当初は練習してきたボクシング・スタイルで、細かくジャブを打ち、リーチを活かして戦う安保選手でしたが、終盤は、不敵な笑顔を浮かべ、渾身の力を込め、大振りだけど気持ちよさそうなフックを放つと、Pacquiao 選手もこれに応えるように接近戦へ。
最終盤、やや打ち疲れ気味の安保選手と打ち合い、日本のファンへの感謝をささげ、エキシビジョン・マッチはドローとなりました。
お互い、序盤は硬さがあり、途中、Pacquiao選手は手を出しあぐねている時間帯もあったことから、動きの少ないまま終わってしまうのではないかという懸念も浮かびましたが、ちゃんと最後に見せ場もあり、最高のエキシビジョン・マッチでしたね。
最後、元WBCライト級王者の Ryan García が出てきて、RIZIN 参戦っぽい演出があったけど、どうするんでしょ?
今年、体重超過の上、試合後のドーピング検査でひっかかったばっかでしょ?
問題児なだけに、日本で試合をするときは、その辺、綺麗にしてから参戦してほしいな。