でゅら~の暇つぶし

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【レポート】機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ ” キルケーの魔女 ” (映画)

 超絶ネタバレ含みます!!!

 

x.com/gundam_hathaway/status/2016709132712382728

 

タイトル:

  機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ「キルケーの魔女」

上映会場:

  TOHO CINEMAS
上映時間:
  108分
映画公式:

gundam-official.com

 

閃光のハサウェイとは】

 機動戦士ガンダム富野由悠季監督による原作小説が元となっている映画作品。機動戦士ガンダム 40周年記念企画として映像化され、劇場映画 3部作として発表されており、本作はその 2作目。原作小説も 上・中・下 3部作となっている。

 原作となっている小説が執筆されたのは、1989年になるので、もう 30年近く経つことになる。

 小説版は、同じく小説作品の「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」の続編という位置づけで執筆されているが、今回制作された劇場版は、同じく劇場版 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア の続編という位置づけで制作されている。

 一見、同じ「逆襲のシャア」のようだが、内容は同一ではない。

 

【論評】

 ハサウェイ、ケネス、ギギ、それぞれの視点を軸に描かれた群像劇風になっている。

 CM枠を利用して、前作のまとめが挿入されていて良かった。前作が 2021年6月上映だからね。

 今作は、戦闘シーンも多く、ロボット作品としての満足度が高かった。また、内面描写についても丁寧で、主要人物がここまでどう辿ってきたか、その心の機微も丁寧な描かれていた、さらに、各陣営の人間関係、特に女性の肉欲部分が詳細だったのも特徴的だった。

 このように、巨大ロボによる戦闘、ヒューマンドラマの部分でも満足感が高く、まさにガンダムって感じがして大満足な作品と言える。

 戦闘シーンは、昼中で行われることが少なかったので、画面は暗めで、観やすいとは言えなかった。しかし、挙動がわからないということはなく、絶妙な演出になっていた。

 個人的には、黒煙を切り裂いて MS が躍動するのは、機械的な表現なハズなのに、命のある生物的なナマの迫力を感じた。

 

 登場人物が多く、名前を憶えていないと「えっ?誰だっけ」となってしまいがちなので、ストーリーの詳細を把握するのは難しめ。

 今作では、わかりやすく説明している描写が多めなので、いつもは行間に隠してしまいそうなとこでも、わかりやすい様に映像に残している。

 

 

【感想】

 GQu6X やってたからか、冒頭キラキラを想起させるような演出があった。

 

 今作を観て、「閃光のハサウェイ」という物語は、結局、ハサウェイが間違い続け、全てを失う物語なんだってわかった。

 あと、第 1部の煽りで「アムロとシャアの遺志を受け継いだ」って感じの文言が使われていて、個人的にそれを「インテリのテロなんてアムロが一番嫌いそうなこと」だと感じてしまい、それには反発していたけど、今作を観て「アムロとシャアの悪いとこだけ受け継いでる」ってハッキリわかった。

 「言いたいことをはっきり言わず、なんでも分かった気になって、気に食わないと拗ねる」みたいなのは、ホワイトベース時代のアムロの悪いところのよう。

 そして、なんでも中途半端に女に手を出すのは、シャアの悪いところのよう。

 ケリアに甘えたくても素直になれず、食事のときの咀嚼音に萎えて八つ当たり気味にふて寝するハサウェイ。実に女々しくてよかったですね!そして、自分の元から去ろうとしたとき (自分の中にギギがいるにも関わらず) 去る女 (ケリア) を追ってしまうのも、実に女々しくて最高でした。

 ハサウェイって25歳くらいだから、その年齢ならそうなるよね。さらにメンタル病んでるし、何かに依存せずにはいられなかったんだけど、「世を導くには聖人たらねばならぬ」みたいな変にこじらせているのも相まって、リアル感でてた。

 

 ハサウェイには、精神病を患っているような演出がでていて、観ていて「テロなんてやってる場合じゃねえ!精神科いけよ!」と思った方が多いと思う。

 劇中、クワック・サルヴァーという人物の名前を聞いたと思う。

 これが、ハサウェイをマフティーの活動に巻き込んだ人物。

 ハサウェイは、大学の研修中にこの人物と出会い、地球連邦の腐敗を吹きこまれ、活動にのめりこんでいったって感じの演出になっていた。

 ちな、この研修中に精神病の治療も受けている。つまり、治療は終わってない。だから、クェスやギギを幻視して苦しんでいる。

 MS 戦闘中に、NT空間みたいなとこでアムロと問答していたけど、これは NT空間ではなく、精神疾患で観ている妄想だと思う。でも、最後にでてきて、助けようとしたクェスは、NT 空間のクェスって感じた。ハサウェイはNTだから、NT空間にはアクセスできるんだという解釈。

 それでも、「クェスを死なせてしまった」という負い目から、彼女の声を聴こうとはしなかったのは、哀しかった。

 前作のクェスは、疾患でみた幻視っぽかったけど、今作の彼女は、純粋にハサウェイを心配してる風でもあり、疾患なのか NT 共感なのかあやふやに描かれていたようにも感じた。

 精神疾患といえば、アムロと問答しているシーンがあった。

 あそこのアムロは、「チェーンを殺してしまった」という負い目が見せる幻視で、NT 共感したわけではないと思う。だから、ハサウェイが負い目に感じている部分を、アムロの幻影を通して自問自答していただけって感じ。

 

 ハサウェイは、サイコフレームの光を見てしまい、NTを聖人みたいに誤解している節があった。だから、「肉欲、世俗を断ち切って~」みたいなことを言ってたのだろう。

 しかし、NTって聖人でもなんでもなく、実に世俗にまみれていたし、肉欲的でもあったよね。そこからして間違っているのがハサウェイっぽかった。そして、そういうところも歴代 NT ぽいとも。

 そもそもそんな話したら、シャアなんか最後に性癖暴露したんだぞ。

 

 ギギ嬢は、相変わらずクソ生意気で傲慢で、恋多き女でした。

 でもかわいいので全て許される。

 基地襲撃の時は、ハサウェイのために死ぬ覚悟をキメたような描写もあったけど、やっぱダメだった。だって恋多き10代だもん。しょうがない。ケネスにだって死んで欲しくない。

 Guns n' Roses "Sweet O Child Mine" のイントロと同時に、Ξ (クスィー) ガンダム の見守る中、ハサウェイと幸せなキスをして本編が終わった。

 でも、曲が曲なので、聴いていて涙があふれるのを止められなかった。

 なぜなら、この曲は思い出の曲。過去の幸せだった記憶を歌っている内容なの。

 つまり、ハサウェイとギギはこの後別れることを意味している。

 一見、「主人公とヒロインが一緒になり、ここからハッピー・エンドへ向かって行くんだ」みたいな展開に見えるよね。でも、そうじゃないんだよ。きっと。

 待ちに待ったガンダムの続編。新曲を依頼することもできた中で、どうしてこの曲が選ばれたのか?それを考え、思い至った回答が哀しすぎたんよ。

 

 ちなみに、曲が流れている間、スタッフロールの下にはガンダムが空を駆ける風景が流れていました。

 曲が終わると、ダミーフェイスが剥がれ、ガンダムフェイスが現れるという追加演出があったんですた、これ、劇中で「あの出どころどこだ?アナハイムか?」というケネスのセリフがあったんです。その答え合わせって感じでしょうか。ガンダム・フェイスが明らかになり、やっぱガンダムじゃん!アナハイムじゃん!って感じ。

 

 

 連邦、マフティ両陣営での女の闘いも面白かった。

 全部の女の好感度を奇跡的に保っていたハサウェイが、ケリアという都合の良い女の爆弾を爆発させてしまい、去られてしまった。

 最後、ギギと再会し、一見ハッピー・エンド風だったけど、ギギを連れ、どの面下げてマフティーの面々と合流するのかって考えると、めっちゃゾクゾクしてしまう。

 マフティー陣営の女たちは、ケリアを慮りつつ、隙を伺っている感じもあったよね。

 

 ケネスは大人の男だよね。

 最後、ギギに袖にされても、ちゃんと割り切れている感じだった。

 バツイチのせいか、同じ過ちを犯すまいと自分を律している感じもあった。

 ケネスが口説いていた、CAのメイスさんが、秘書かなんかに就いて再登場。

 ケネスの恋人の座を巡り、ギギと直接対決したのは熱かった!

 最初は、大人の女として余裕を見せていたけど、ギギに「あんたってサゲマンのにおいがする(意訳)」と耳元で囁かれ、ついカッとなって、手を上げてしまい負けてしまった。しかし、メイスさん、それはそれでかわいかった。

 

 お馴染み、ギギ嬢の MV シーンもあり、マフティー陣営では、ハサウェイのラッキースケベ「見えてるじゃないの、見せてんのよ」みたいなのもあり、とても肉欲的な表現も多く。肉欲に負けたくないハサウェイの前に、数多くの試練が立ちはだかっていた。

 

 そうそう、レーンくんがひとり勝手に、ギギに脳破壊されていくのもおもしろかった。

 

 戦闘シーンは、ロボットの戦闘というより、パイロット視点が多かったので、もしかしたら、映画館の最前シートでスクリーンを見上げるようにして見ると、より臨場感があっていいかも。

 ただ、その場合は、ほかのシーンが観にくいので注意。

 

 

 久しぶりにブライトさん、ミライさんが出てきた。仲睦まじいようでなにより。

 ただ、不幸体質のブライトさんにどんな厄ネタが襲い掛かるのか?と思うと、不憫でならない。

 案の定、退役願いを提出しているのに辞めさせてもらえないって感じの、ドブラック展開だった。

 早速、ハサウェイに合っておくみたいなことを言って、不穏なフラグを立てまくっていた。

 この先なにがあっても強く生きてほしい。

 

 

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