でゅら~の暇つぶし

音楽情報を中心に、さまざまな情報をとりまとめるブログです。

【イベント情報・10/8-23.11/23-12/5】のだめカンタービレ展 (2022.10.13公開)

 のだめ連載開始から 20年も経つんか・・・

 

nodame-ten.com

 

タイトル:

  のだめカンタービレ

開催日程:

  10月08日(土) ~ 23日(日) / 東京 / 東京ソラマチ 5階

    サイン会

      10月19日(水) 18:00 ~ 20;00

      10月23日(日) 15:00 ~ 17;00

    ストリート・ピアノ・コンサート

      10月08日(土) 10:00 / 12:00 / 14:00 / 16:00

      10月15日(土) 10:00 / 12:00 / 14:00 / 16:00

        奏者:坂東 沙耶香

        演目:

          ベートーヴェン 交響曲 第7番 Op.92

          モーツァルト キラキラ星変奏曲 K.265

          プロコフィエフ モンタギュー家とキャピュレット家 Op.75-6

          ガーシュイン ラプソディー・イン・ブルー

          モーツァルト 2台ピアノのためのソナタ K.448

          ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第8番 Op.13 「悲愴」

          ドビュッシー 喜びの島

          モーツァルト ピアノ・ソナタ第11番 K/331 第3楽章「トルコ行進曲

          ※いずれもピアノ・ソロ・アレンジ 

  11月23日(祝・水) ~ 12月05日(月) / 大阪 / あべのハルカス・ウィング館 9階

    サイン会

      11月23日(祝・水) 10:10 ~ 12:00

TICKET:

サイン会付き入場券 限定グッズ付

  一般 ¥4,620

  中高生 ¥4,020

  小学生 ¥3,620

    ※新装版 13巻含む。

サイン会付き 入場券

  一般 ¥3,120

  中高生 ¥2,520

  小学生 ¥2,120

    ※新装版 13巻含む。

前売入場券 限定グッズ付

  一般  ¥3,300

  中高生 ¥2,700

  小学生 ¥2,300

当日入場券 限定グッズ付

  一般  ¥3,500

  中高生 ¥2,900

  小学生 ¥2,500

前売入場券

  一般  ¥1,800

  中高生 ¥1,200

  小学生 ¥800

当日入場券

  一般  ¥2,000

  中高生 ¥1,400

  小学生 ¥1,000

イベント公式:

nodame-ten.com

 

 クラシック音楽を題材にした漫画「のだめカンタービレ」(二ノ宮知子 著 2001~2010) の、連載開始 から 20周年を記念した展示会が開催されているぞ。

 本作品は、漫画だけでなく、アニメ、ドラマなどメディア・ミックスを果たし、さらには音楽会まで開催されるほど人気を集めました。なので、ご存知の方も多いと思います。

 

 本展示は、作品展示のほか、作者サイン会、ピアノ・コンサートとお盛りだくさん。

 全日程で開催されるわけではないので、自分の目的に合わせ、日程をチェックしておこう。

 また、公式サイトでは、おおまかな展示情報、販売されるグッズなども掲載しているので、合わせてチェックしておくといいかもね!

 

 そうそう、忘れちゃいけないのが、記念品付入場券の存在。

 作中劇の「プリごろ太」のキャラクターほかがデザインされたミニタオルは、まさにここでしか入手できないアイテムだろうし、ファンなら欲しいんじゃないかな?

 欲しい方は、気が付かず普通の入場券を購入しないように注意してね。

 

 なにかと盛りだくさんの「のだめ展」。

 文化の日も近い日程だし、芸術の秋にひたってみてはいかが?

 

 

 

【イベント情報・3/22-4/9】IL DIVO GREATEST HITS TOUR (2022.03.10公開)

 Carlos Marin の追悼コンサートだ..

 

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IL DIVO / udo.jp/concert/IlDivo2022

 

タイトル:

  Special Tribute To Carlos Marin

  IL DIVO GREATEST HITS TOUR

  with Steven Labrie

出演者:

  Il Divo

    David Miller (Tenor)

    Sébastien Izambard (Tenor)

    Urs Bühler (Tenor)

  Guest

    Steven Labrie (Bariton)

開催日程:

  3月22日(火) / 北海道 / 札幌文化芸術劇場

  3月24日(木) / 宮城 / ゼビオアリーナ仙台

  3月26日(土) / 東京 / 東京国際フォーラム

  3月27日(日) / 東京 / 東京国際フォーラム

  3月28日(月) / 愛知 / ドルフィンズアリーナ

  3月30日(水) / 福岡 / 福岡サンパレスホール

  4月01日(金) / 広島 / 広島文化学園エイチ・ビー・ジー・ホール

  4月04日(月) / 大阪 / フェスティバルホール

  4月05日(火) / 大阪 / フェスティバルホール

  4月06日(水) / 大阪 / フェスティバルホール

  4月08日(金) / 東京 / 東京国際フォーラム

  4月09日(土) / 東京 / 東京国際フォーラム

TICKET:

  S ¥15,000-

  A ¥13,000-

  B ¥11,000-

公演公式:

udo.jp

www.youtube.com

www.youtube.com

 

 

  頻繁に来日公演を行う IL DIVO が、2022公演で来日します。

 ツアー・タイトルこそ「Greatest Hits」という華々しさを感じるものですが、今回は、いつもとは違った趣きがあります。

 それは、2021年12月、Bariton を担当する Carlos Marin が亡くなったからです。

 なのでこのツアーは、「Greatest Hits」という華々しさと、「Carlos Marin 追悼」の寂寥感という 2面性をあわせもつ、特別な公演となります。

 なお、Carlos Marin の急逝にともない、オペラ歌手の Steven Labrie がゲスト出演し、Bariton を担当します。

 

 Carlos Marin の訃報は、本当に唐突でした。

 グループは、2021年に最新作「For Once in My Life」をリリースし、この2021年~2022年は、そのリリース・ツアーを敢行。

 しかし Carlos が亡くなったのは、その UK ツアーの日程中のこと。

 メンバーは、IL DIVO として前に進んでいくことを決意。

 ワールド・ツアーは、タイトルを「Greatest Hits」に変え、Carlos Marin 追悼公演とし、ツアーに臨んでいます。

 今後、IL DIVO がどのように進むのかはわかりませんが、今は故人への哀悼の意を捧げに、公演に参加してみてはいかがでしょうか。

 

 最新作「For Once in My Life」は、IL DIVO にとってもかなり難しい作品だったと思います。

 もともと、クラシカル・クロスオーバーということで、声楽家として他ジャンルとの融合を標ぼうとしていた彼らですが、今回はモータウンサウンド。譜面の表現より、グルーヴが重要となるジャンルなので、相性としてはかなり遠いところにあったのではないかと想像します。

 クラシカルなモータウン。これをどう聴くか、人によって異なると思います。

 ぼくは、この作品で、また新たに響く IL DIVO が発見できたのではないかと感じました。

 本作は、かなり実験的なものだと思うので、万人におすすめできると断言はできませんが、Carlos Marin の遺作となりますので、どうか一度は聴いていただきたく思い、記事をまとめました。

 

 

For Once in My Life: a..

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Greatest Hits: Deluxe Version

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  • アーティスト:Il Divo
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【TECHNOLOGY】AR LIVE (2021.11.13更新)

 AR LIVE のネタを紹介したので、それに関する情報をまとめてみた。

 

 AR (Augmented Reality) とは、人間が知覚する現実世界を、コンピューターによって拡張する技術のことだよ。

 古くは、頓智ドットコムが展開していた「セカイカメラ」や、ロンドン五輪の演出なで用いられた技術です。

 

セカイカメラの紹介 (NHK Vision-e)

www.youtube.com

 

 AR が世に出て以来、この「画面越しに現実を拡張する」技術と、エンタテイメント演出の試行錯誤が繰り返されおり、VR技術、ホログラフィックなどと合わせて、目にする機会が増えてきました。

 

 この投稿では、AR×エンタメがどのように発達してきたのかを、初音ミクという軸から辿ってみようと思います。

 なぜ初音ミクかって?AR 演出の歴史は、初音ミクとともにあるからです。

 

2011年
[ミクの日感謝祭 39's Giving Day] 恋スルVOC@LOID (feat. 初音ミク) / OSTER Project

www.youtube.com

 

 初音ミクが、初めて画面を飛び出し、現実に拡張された年です。

 これは、透過スクリーンにプロジェクターで映像を投影して、立体的に見せる技術です。

 これまで初音ミクは、画面の中だけの存在でした。

 

2013年

初音ミク】NTTdocomo presents HATSUNE MIKU AR STAGE@六本木ヒルズ メトロハット REPORT MOVIE

www.youtube.com

六本木ヒルズ初音ミクAR『HATSUNE MIKU AR STAGE』の模様

www.youtube.com

 

 ここで AR 技術が用いられました。

 一定の場所にカメラを向けることで、その場に初音ミクを拡張します。

 近年では、新宿でAR謎解きという AR×銀魂のイベントがありました。

 

 

2014年

Hatsune Miku Full Opening For Lady Gaga May 20, 2014 St. Paul MN

www.youtube.com

 

 技術的な発達ではありませんが、Lady Gaga ワールド・ツアーのオープニング・アクトとして、初音ミクが起用されました。

 会場のリアクションだと、ピンと来ていない感じですね。

 

 

2016年

N響 と共演 初音ミクプロジェクションマッピング椎名林檎

www.youtube.com

 

 初音ミクがプロジェクション・マッピングで現実拡張された時の映像です。

 コンサート・ホール (NHK ホール) なので、壁面に初音ミクを投影してしまうと歪んでしまうから、初音ミクは透過スクリーンでした。

 楽器演奏に合わせて、プログラムされた VJ 演出が壁面を彩っているのが新しいですね。

 

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題名のない音楽会 "イーハトーヴ交響曲初音ミク・メドレー" / uroros.net/othernews/21648

 

 2016年は、もうひとつ大きな出来事がありました。

 7月24日に放送された「題名のない音楽会」は、同年5月5日に亡くなった冨田勲追悼特集でした。

 そこで、"イーハトーブ交響曲初音ミク" という特別プログラムが組まれ、オーケストラ演奏に合わせて初音ミクが歌唱・舞踏するという内容。

 上記画像の□に囲まれた "て" みたいなマークが AR マーカー。初音ミクを重ねる座標みたいなモノだよ。

 これは、オーケストラと初音ミクを同期させる必要があるので、画像には映っていませんが、上手側に操作のための卓が設置されていました。

 生演奏に完全同期させるって、かなり凄いことです。

 しかし、AR である以上、会場ではこの演出をみることはできなかったと思います。

 それが、AR x エンタメの弱点です。

 画面越しでしか確認できないので、装置がないと認識できない。

 

 

2018年

[TV Show] 千本桜 (Senbonzakura) - Hatsune Miku (初音ミク) Vocaloid Live Concert

www.youtube.com

 

 テレビ朝日「ミュージック・ステーション」に出演したときの映像です。

 これも、透過スクリーンへの投影ですが、プロジェクターが後ろや上からの投影ではなく。下から上に投影しています。客席への配慮からでしょうか?

 また、スタジオ撮影からだからか、ライブ会場での映像より鮮明に映っています。環境だけでなく、技術の進化もあったのだろうことが推察できますね。

 透過スクリーンがあれば、画面越しでなくても AR 演出を楽しめる。

 

 

2020年

[LIVE] MIKU WITH YOU 2020 (Online Concert) Full HD 1080p - 未来有你2020

www.youtube.com

 

 中国で開催された AR ライブの映像です。

 このイベントは、オンライン開催だったようです。

 観客がいないため、ステージ演出に透過スクリーンを用いる必要もなく、バックバンド演奏のステージに 映像演出を重ねています。

 生演奏なので、同期をとっていると思われますが、定かではありません。

 

 以上が、初音ミク×AR ライブの歴史です。

 他にも細かいものはありますが、代表的な例を紹介しました。

 

 ホログラフィックという切り口ですと、故人を復活させる目的でも用いられています。

 

2015年

【公式】【YOSHIKIインタビュー】DMM VR THEATER『hide crystal project presents RADIOSITY』

www.youtube.com

 

 ホロ×ライブという組み合わせでは、国内だと DMM が早くから注力しており、頭ひとつ抜けている印象があります。

 インタビューで YOSHIKI がコメントしていますが、みなさん「あれ?HIDE 生きてんじゃん?」って錯覚に陥るとおもいます。

 これも、透過スクリーンを使用していて、存在感 (映像のリアルさ) が失われないよう、複数からの投影を重ねていると小耳に挟んだことがあります (内部の人に確認したわけではない)

 

 同じく、国内で AR といえば、AI × 美空ひばり がありましたね。

 

[NHKスペシャル] AIでよみがえる美空ひばり | 新曲 あれから | NHK

www.youtube.com

 

 AI の歌声、きをつけて聞いていないと特有のノイズがわからないレベルまであがってます。

 ディープ・ラーニングの結果、とても美空ひばりの特徴をとらえた音源になっていますが、当然といえば当然ですが、表現力は厳しいですね。

 仕草などもご本人の特徴を捉えており、故人を面影をみることができます。しかし、映像が音源のレベルに追いついていない感は否めません。

 「映像は故人の映像を重ねてほしかった」そういう方も多かったのではないでしょうか。

 

 同じく ホロ×ライブで、今度は海外です。

 ぼくが一番好きなボーカリスト Ronnie James Dio が、ホロで復活しました。

 

Ronnie James Dio Hologram Rocks Pollstar Awards

www.youtube.com

 

 これを見たとき、得も言われぬ怒りを感じました。

 登場した瞬間、だれがでてきたかもわからない雑な映像で Dio とか言われても「は?どこが?」としか思えなかった。

 とにかく、こんな雑な感じで Dio が復活? とか仕掛けたヤツを、許されることなら縊り殺したかった。

 このシリーズが、その後どうなったかというと...

 

Dio Returns - Last In Line/Holy Diver (Hologram) (Warsaw, Poland)

www.youtube.com

 

 Dio の持つファンタジックな世界観に合うよう、アレンジされていました。

 こっちのほうが全然いい。だって、誰がでてきたのかが分かるから。

 それに、ステージセットや演出ともあってる。

 

 

 日本だと、バーチャル空間の渋谷でライブ・イベントもあったし、今後も、バーチャルを軸に現実に拡張、複合されていくことが予想されます。

 日本では事実上 COVID-19 は終息したような雰囲気になっていますが。ライブの観戦方法が現地観戦以外にも広がりました。

 それとともに、現地観戦とビューイングとで演出の差も見られるようになってきました。

 世界のライブ・エンタメが、今後どのようになっていくのか、非常に楽しみですね。

 

 

www.youtube.com

 

【訃報】すぎやまこういち (音楽家)

 ドラゴンクエストなどで有名な音楽家すぎやまこういちの訃報です。

 

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市村龍太郎 Twitter 2019/4/11 / twitter.com/RyutaroIchimura/status/1116290097312198656/

 

 国民的人気を誇るゲーム「ドラゴンクエスト」の作曲を担当したことでも有名な音楽家すぎやまこういちの訃報が伝えられています。

 

sugimania.com

www.dragonquest.jp

 

 

 すぎやまこういちという名を意識したのは、やはりドラゴンクエストからでした。

 当時、RPG というゲーム・システムは、いまだ馴染が薄く。でも、ロゴととも流れる "ドラゴンクエスト・マーチ" は、聴く者のこころをわくわくさせる不思議な力を持っていました。

 時が過ぎ、五輪選手入場にてこの曲が鳴り響いた瞬間、あの時のように、心が昂るのを抑えることができなかった。

 ”ドラゴンクエスト・マーチ” にはそれだけの力があった。それは、時が過ぎても色あせることはなかった。

 楽曲が持つ力を教えてくれてありがとうございました。

 

www.youtube.com

 

 御年90歳。

 米寿→文化功労章→ドラクエ五輪入場曲採用という流れ。大往生で良い音楽家人生でしたね。と笑顔で見送りたかった。

 でも、訃報の死因を見て愕然とした「敗血症性ショック」

 せめて安らかに。

 

 

 

 

【動画紹介】飯塚歩夢「『超絶技巧選手権』〜桐朋祭2020〜モンティ《チャルダッシュ》」

 超絶技巧選手権に吹き荒れる笑いの殿堂

 

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飯塚歩夢 / twitter.com/cayyoxi4mjwryb5/status/1367702592285929472


 今回紹介するのは、桐朋学園の学園祭「桐朋祭」にて行われた「超絶技巧選手権」の一幕だよ。

 

『超絶技巧選手権』〜桐朋祭2020〜モンティ《チャルダッシュ

www.youtube.com

 

 卓越した技術に裏打ちされた昭和演芸エンターテインメント。

 一瞬、何を見せられているかわからなくなりそうだけど、実にのびのび楽しそうに演奏しているのでヨシ!

 演目がチャルダッシュということで、男女のペアで踊るやつだから、指揮とペアってことで小梅太夫のコスプレなのかな?

 この曲は徴兵の曲なので、ゆったりしたパートはやや悲壮感漂う感じで情感たっぷりに。速いパートは、内心の不安を押し隠しつつ愛する恋人を笑って送りだすかのようにドラマチックに演奏される楽曲だと思う。

 同時に、徴兵される側の「どうにもならないことならいっそ笑い飛ばそう」という、民衆のたくましさも描かれた曲なんじゃないかな。

 そんな風に解釈してこの動画を見ると、ただ単にコミカルに演出しただけではないのでは?と考えてしまう。

 

 この曲を聴くと、長い道を (Дорогой длинною) を思い出してしまう。

 これは「辛い現実を前に、楽しかった青春の日々に思いを馳せ、いまだ遠い春が来るのを待ち望む」 という曲なので、その儚さや悲哀が共通しているからなのかもね。

 基本、「あの頃は良かった」的な曲調なので、来る春に焦がれるというより、すぎた日の思い出に逃避するって感じなので、"チャルダッシュ" も ”長い道を” も、物語の結末としてはバッドエンドの世界観なのかも。

 

 後者にはいくつかのバージョンがあるので、それらも紹介しておくね。

 

 

【ロシア語】長い道を (Дорогой длинною) (日本語字幕)

www.youtube.com

 

悲しき天使/メリー・ホプキン Those Were The Days/Mary Hopkin


www.youtube.com

 

悲しき天使 森山良子 1968

www.youtube.com

 

花の季節  芙龍明子日本語詞・B.フォーミン作曲・佐井孝彰編曲 Those were the days

www.youtube.com

 

 

Violin Encores

Violin Encores

  • アーティスト:V/c
  • Dgg
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Those Were the Days

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Those Were The Days: 50th Anniversary

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森山良子 ベスト TFC-12005

森山良子 ベスト TFC-12005

  • アーティスト:オムニバス
  • 株式会社テイチクエンタテイメント
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【NEWS】GEORGE GERSHWIN の一部楽曲、著作権切れてなかった。

 George Gershwin の一部楽曲、著作権が切れていなかったらしいよ。

 

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George Gershwin が作曲した一部著作物の著作権の管理再開について / www.jasrac.or.jp

 

www.jasrac.or.jp

 

 一般社団法人日本音楽著作権協会 (以下、JASRAC)  のプレスリリースによれば、 パブリックドメインとなっていた George Gershwin (1898年9月26日~1937年7月11日) の楽曲のうち 337曲について、兄である Ira Gershwin (1896年12月6日~1983年8月17日) との共同制作だったことが認められたため、著作権の管理を 2022年1月1日から再開するらしい。

 今回、著作権管理について取りざたされているのは、下記のとおり。Ira の件だけでないので注意。

 

① George と Ira の共同著作物は、Ira の死亡年を基準として適切に保護すること。
Opera「PORGY AND BESS」を構成する楽曲については、歌詞・曲ともに下記4名の共同著作とすること。
  ・George Gershwin (1898年9月26日~1937年7月11日) 
  ・Ira Gershwin (1896年12月6日~1983年8月17日) 
  ・DuBose Heyward (1885年8月31日~1940年6月16日) 
  ・Dorothy Heyward (1890年6月6日~1961年11月19日)

 

 ....George Gershwin の後継、がめつすぎひん?

 

 今回、とくにがめついと感じたのは、作詞と作曲を分けるでなく、両方を共同著作物にしているところ。

 ※明確に分かれている場合、George 著作物はパブリックドメイン

 これによって、パブリックドメインとなっていた George Gershwin 337曲が、最大 1983年8月17日を基準となるので 46年くらい伸びるのは、いくらなんでも...と思ってしまう。

 ちなみに、著作権が切れてなかったとされている 337曲は、下記リンクを参照

 

https://www.jasrac.or.jp/release/pdf/09_01.pdf

 

 

George Gershwin - Summertime

www.youtube.com

 

George Gershwin - I've Got Rhythm

www.youtube.com

 

 

 

【レポート】東京 PARALYMPIC 閉会式 (2021.09.05)

 パラリンピック閉会式、良かったよね...

 

f:id:deulah2002:20210723105424p:plain

www.joc.or.jp

 

 この閉会式がどんな演出になるかと、冷や冷やした想いで観ていた方も多かったことだろう。しかし、蓋をあけてみれば、素晴らしい演出で素晴らしいセレモニーでした。

 「不相応な欲など持たず、健全な肉体にこそ健全な精神は宿ってほしいものだ (A sound mind in a sound body)」 という風刺があるが、残念なことに、東京 2020 オリンピック・セレモニーに対する皮肉として、これ以上ハマる言葉はないだろうという感じになってしまった。

 反面、東京 2020 パラリンピック・セレモニーは、演出も一環しており、また、式典も終始ピースフルな雰囲気で運営され、どちらが平和の祭典として相応しいか、明確だったよね。

 

東京2020 パラリンピック 閉会式

sports.nhk.or.jp

 

 

タイトル:

  東京 2020 パラオリンピック 閉会式

  TOKYO 2020 Paralympic Ending Ceremony

開催日程:

  9月05日(日) / 東京 / 新国立競技場

開催時間

   開演 / 20:00 , 終演 / 22:15

 


式 次 第


No.01 VIP入場

  映像「13日間」

  アトラクション「Harmonious Cacophony」①

    「Paralympic Effect」

      SASUKE (DJ)

      RIN (Beatboxer)

      MORIKO (B-Boy)

      Kz (Rapper)

      ...ほか

  秋篠宮皇嗣殿下御臨席

  IPC会長他着席

  ...他 VIP着席

    BGM:「Wiener Philharmoniker Fanfare」(作曲:小澤征爾)

  日本国国旗入場

    佐藤友祈、見延和靖、山田美幸、やまもとけいこ、岩切基樹、小池さくら

      BGM:「Bright Future」(作曲・演奏:高嶋ちさ子)

  国家演奏 / 国旗掲揚

    日本国国歌「君が代」(作曲:武部聡志)

      歌手:こどもの城合唱団

No.02 旗手入場

  We the 15

  アトラクション「Harmonious Cacophony」②

  旗手入場

    入場順:

      難民選手団

      → あいうえお順

      → 日本

        BGM:「TOKYO AGITOS」(作曲:RAM RIDER)

  アトラクション「Harmonious Cacophony」③

    ミライトワソメイティ

    BGM:GODIEGO「Beautiful Name」

No.03 各種表彰

  I'm POSSIBLE Award

    進行:Maxwell Powers

      :マセソン美季

    プレゼンター

      Duane Kale

      山脇康

      Rita van Driel

    開催国最優秀賞

      清見台小学校 (千葉県木更津市)

    海外最優秀賞

      Lilongwe LEA Primary School (Malawi)

    開催国特別賞

      東金特別支援学校 (千葉県東金市)

  パラリンピアン賞

    Lassam Katongo (Zambia)

    Katarzyna Rogowiec (Poland)

  新規選出IPCアスリート委員紹介

    Daniel Dias

    Omara Durand Elias

    Zahra Nemati

    Jitske Visser

    Martina Rabbolini

    Takayuki Suzuki

    鈴木孝幸

  ボランティア表彰

No.04 パラリンピック授受

  アトラクション「Harmonious Cacophony」④

    「El Tempo」シシドカフカ

  五輪旗降納

  パラリンピック讃歌演奏 (作曲:Thierry Darnis)

  パラリンピック旗授受

    東京都知事 小池百合子

    → IPC会長 Andrew Parsons

    → パリ市長 Anne Hidalgo

      BGM:「狐火」(作曲:加藤達也)

  フランス国歌吹奏

    手話歌唱映像

  フランス国歌掲揚

   映像:Paris 2024

No.05 開会宣言

  閉会のあいさつ

    大会組織委員 橋本聖子

    IPC会長 Andrew Parsons

  映像「We The 15」

  「What a wonderful world」(Louis armstrong)

   奥野敦士 - on Vocals (from Rogue)

   小汐唯菜 - on Vocals

   RIMI - on Sign Language

   西川悟平 - on Piano

   ...ほか

 

  • 感 想

 素晴らしい閉会式だったと断言できる。

 「東京ダイバーシティ」という、五輪演出とも被る内容だったが、パラリンピック閉会式の方が、各段に上でしたね。

 全会期を通じて「多様性」と繰り返していたが、パラリンピック閉会式演出で、それらが結実したという感じ。これぞまさに!というように誰もが納得できる演出だった。

 演出面だけでなく、要所々々の楽曲のセレクトも素晴らしいね。

 閉会式では「Harmonious Cacophony (調和のとれた不協和音)」というテーマの元、式が進行していったけど、"Cacophony (不協和音)" を感じるような個所はなかったよね。

 これは、「均一でないパーツの奏でる不協和音でも調和がとれる」という演出意図からきたのだと思うけど、不協和音というより、音が重なっていく過程が「調和のとれた騒音」って感じ。

 閉会式の演出チームは、Ultra Music Festival Asia の クリエイティブ・ディレクターを務める小橋賢児が率いるだけあって、アリーナという二次元と、ステージ・セットを用いた三次元を組み合わせた演出が巧みで、最先端の演出に感動できた。

 アリーナには、ステージ・セットと人だけの表現だったが、次第に一輪車やスティルト (足長) などを用い、サーカス的なアトラクションで楽しませてくれた。

 最初は EDM やチップ・チューン、そしてバンド、最後はジャズ "What a wonderful world" になるのも、お祭りが過ぎ、そして無事にこの瞬間を迎えられた奇跡を素直に喜ぶ。そんな思いを共有できた気がした。

 出演者の選定についても、式が進行するにしたがって、その歩んできた重みが伝わるようでもあり、やはり。あらゆる意味で素晴らしいセレモニーだった。

 

 個人的には、旗手入場が終わり、アトラクション③に入るところで、ミライトワ & ソメイティが登場したのが嬉しかったね。

 折角のセレモニーなのに、ここまで特にスポットが当たることもなかったマスコット。登場したのは、思い出に彩られたスカイツリーをみんなで完成させようというシーンなので、ぴょこぴょこ元気に動く姿にみんな笑顔がこぼれたよね。

 

 文字通り、誰もが主役になるうる。そんな素敵なセレモニーでもあったね!

【レポート】東京 PARALYMPIC 開会式 (2021.08.24)

 パラリンピックも開催したぞー!

 

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www.joc.or.jp

 

 なんだかんだで (利権以外は) 好評を博し、むしろ大成功と言って差し支えなかった東京五輪。それから 2週間が経ち、いよいよパラリンピックも開催となりました!

 さて、みなさんは、開会式をご覧になったでしょうか?控え目に言っても、開会式は五輪超えてしまったのではないでしょうか?

 もし、パラリンピック開会式、お見逃しの方がいらっしゃったら、 NHK オリンピック・パラリンピック公式サイトではフル動画も公開されているので、お見逃しなく!

 

東京2020 パラリンピック 開会式

sports.nhk.or.jp

 

タイトル:

  東京 2020 パラオリンピック 開会式

  TOKYO 2020 Paralympic Opening Ceremony

開催日程:

  8月24日(火) / 東京 / 新国立競技場

開催時間

   開演 / 20:00 , 終演 / 22:55

 

式 次 第


No.01 VIP入場

  アトラクション「We Have Wings」①

  天皇陛下御臨席

  IPC会長他着席

  ...他 VIP着席

  日本国国旗入場

    マセソン美季、尾崎峰穂、今井大湧、湯口英理菜、伊調馨、朝谷拓海

    入場BGM:風の家 (作曲、演奏:辻井伸行)

  国家演奏 / 国旗掲揚

    日本国国歌「君が代」(作曲:武部聡志)

      歌手:佐藤ひらり

No.02 アトラクション「We Have Wings」②

  パラ・エアポート

No.03 選手入場

  入場順:

    難民選手団

    → あいうえお順

    → フランス

    → 日本

    入場BGM:DJ徳永啓太

No.04 アトラクション「We Have Wings」③

  片翼の少女の物語(前編)

No.05 開会宣言

  開催のあいさつ

    大会組織委員 橋本聖子

    IPC会長 Andrew Parsons

  映像「We The 15」

  開会宣言

    天皇陛下

  パラリンピック旗入場

    瀬立モニカ、富田宇宙、Johannes Floors、Liliane Mukobwankawe、Laurentia Tan、Fabio Torres 

    入場曲 :「いきる」
      演奏:パラ楽団 (蓮沼執太クルー)
      歌手:坂本美雨

  パラリンピック宣誓

    選 手:国枝慎吾、浦田理恵

    審判員:東伸行

    コーチ:谷口裕美

No.06 アトラクション「We Have Wings」④

  片翼の少女の物語(後編)

    奏者:布袋寅泰 - Guitar
       田川ヒロアキ - Guitar

       川崎昭仁 - Guitar

       アヤコノ - Bass

    映像:聖火リレー

    創作ダンス:太陽のダンス

      森田かずよ

No.07 聖火台点火式

  大日方邦子 / 竹内昌彦 / 成田真由美

  → 中村太郎、田村玉美、臼井二美男

  → 上地結衣、内田峻介、森崎可林

    会場 BGM:クラムボン「KANADE dance」

 

  • 感 想

 なんだろう。軽く、五輪開会式を超えてしまったと思う。

 「We Have Wings」というコンセプトの元、一環して繰り広げられるアトラクションは、とてもわかりやすかったし、選手入場時のプラカードも、空港の電光掲示板を意識したものという説明のとおり、細部までこだわったよい演出だった。

 演者側も、健常者、障碍者、セクシャル・マイノリティの垣根を超え、ありのままの姿で出演していた。

 演者の選定だけでなく、それらの表現が演出の中でも表現されており、五輪演出とはくらべものにならない高クォリティだった。

 入場曲は、勇ましい行進曲でこそなかったが、平和の祭典としてふさわしい POP で煌びやかなもので良かったし、POP ~ TECHNO、HOUSE MUSIC のようなものまであり、長時間に渡る入場も飽きがこず、日本入場時にはメイン・テーマ?に戻り、メリハリも効いていて最後まで楽しめた。むしろ、ずっと聴いていられるような構成だったと思う。

 アトラクションも、話しの展開が分かりやすく、また表現力もあり、思わず見入ってしまう劇だったし、布袋寅泰登場するなどサプライズもあり、最後まで目を離せなかった。

 式次第の進行に合せ、4部構成になっていたのも良かったよね。

 聖火を集約するイメージで創作された「太陽のダンス」は、圧巻のひと言。

 

 天皇陛下御臨席にも関わらず、途中から雨天となってしまったけど、アトラクションの演出的には、雨が降っていてもおかしくないシーンだけでだったので、そういう意味では、残念なハズの雨天も味方に付いた感がある。

 この雨も、パフォーマンスが終了する頃には止んでおり、個人的には、やはり演出だった疑惑が残った (冗談)

 

 東京2020 オリンピック・パラリンピックについては、利権がらみでろくなことがなかった。

 そのため、五輪開会式は「あの中でよくがんばった」という出来ではあったが、不満が残る内容となった。

 しかし、パラリンピックについては、「これぞ!」という感じで、どこにだしても恥ずかしくないものだったと感じた。

 

 こうした中で開催されるなら、今大会中で、五輪超えの新記録も期待できるのでは?と胸が熱くなってしまった。

【レポート】東京五輪閉会式 (2021.08.08)

 なんだかんだで無事終わってよかった。

 次はパラリンピックだぞ。

 

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www.joc.or.jp

 

 みんな東京五輪閉会式見た?

 酷いとかいう声が多いように感じるけど、ぼくはそんな酷いとは思わなかったよ。

 ただ、演出意図が分からないのがあったのは、開会式と同じくするところだけど。

 

 

 

NHK】静かで熱い 17日間の終わり そしてオリンピックはパリへ | 東京オリンピック

www.youtube.com

 

 

タイトル:

  東京 2020 オリンピック 閉会式

  TOKYO 2020 Olympic Ending Ceremony

開催日程:

  8月08日(日) / 東京 / 新国立競技場

開催時間

   開演 / 20:00 , 終演 / 22:20

 

式 次 第

No.01 "A WORLD OF APPLAUSE"

  映像:会期17日間を振り返る

 

No.02 "READY TO WELCOME"

  秋篠宮皇嗣殿下御臨席

  IOC会長他着席

  日本国旗入場

    髙藤直寿、大橋悠依、北園丈琉、河合来夢、横田裕行、海音

 

  国家斉唱

    宝塚歌劇団

    宙組:真風涼帆、潤花、芹香斗亜、桜木みなと、和希そら、遥羽らら、瑠風輝、天彩峰里

    星組:礼真琴、舞空瞳、愛月ひかる、瀬央ゆりあ、有沙瞳、小桜ほのか

    花組:柚香光、星風まどか、水美舞斗、永久輝せあ、音くり寿、聖乃あすか

 

No.03 "AFTER THE GAMES"

  旗手入場

  選手入場

 

  入場曲:

  オリンピック行進曲 (作曲:古関裕而)

 

No.04 "ALL TOKYOITES"

  パフォーマンス

  01. Call from Rio

  02. 花ふぶき~愛だろっ、愛。

  03. 上を向いて歩こう (On Vocals 坂本九)

  04. 火の玉ジャイブ

  05. 紅蓮華 (鬼滅の刃より)

  06. Paradise Has No Border

  07. 愛の讃歌

    ~Hymne à l'amour (On Vocals Milet)

  08. DJ松永 (from Creepy Nuts)

  09. 歓喜の歌 (東京都立片倉高等学校吹奏楽部)

 

  Play All 東京スカパラダイスオーケストラ

 

No.05 "OUR GRATITUDE"

  表彰

    男子マラソン

      金:Eliud Kipchoge - Kenya

      銀:Abdi Nageeye - Netherlands

      銅:Bashir Abdi - Belgium

    女子マラソン

      金:Peres Jepchirchir - Kenya

      銀:Brigid Kosgei - Kenya

      銅:Molly Seidel - USA

 

  花束贈呈

    フィールドキャスト

    シティキャスト

 

- 追悼 -

  大太鼓:佐藤健

  踊り:アオイヤマダ (BGM"盆の波" 作曲:武満徹)

  光の乱舞


No.06 "WE REMEMBER"

  映像:

    北海道:アイヌ古式踊り

    沖縄県琉球エイサー

    秋田県:西馬音内盆祭り

    岐阜県:郡上おどり

 

  東京音頭 (作詞・作曲:中山晋平)

    歌唱:松田隆行、増田吏桜           

 

No.07 "TO PARIS 2024"

  ギリシャ国旗掲揚

  ギリシャ国家吹奏

  五輪旗降納

  オリンピック讃歌奉唱

    歌唱:岡本知高

  オリンピック旗引継ぎ

    東京都知事 小池百合子

    → IOC会長 Thomas Bach

    → パリ市長 Anne Hidalgo

  フランス国歌吹奏

  フランス国歌掲揚

 

  映像:Paris 2024

 

No.08 "PASSING THE BATON"

  閉会宣言

    大会組織委員 橋本聖子

    IOC会長 Thomas Bach   


No.09 "ON TO THE NEXT CHAPTER"

  聖火納火

    星めぐりのうた (作詞・作曲:宮沢賢治)

      歌唱:大竹しのぶ with 杉並児童合唱団

    月の光 (作曲:Claude Debussy、編曲:冨田勲)

 

Offshot ドローン演出

 

 

全体を通した感想

 開催前のドタバタがあり、結局、無観客で開幕した東京五輪

 周囲の心配をよそに、好成績やドラマが誕生する、とても見ごたえある大会だったと思う。

 開会式/閉会式については、言いたいことはあると思う。一部、演出の意図がわからないものがあったけど、個人的には、ごたごたの中でよくやってくれたと思う。

 開会式が、1964年→2020年までの変遷だったことに対し、閉会式はより1964年周辺、日本の伝統文化、そして、パリ大会への流れを意識した作りになっていた。

 まるで、高度成長の過程で失くしてしまったものを、もう一度思い出そう。みたいなメッセージを含んだ演出に見えたけど、ごたごたのせいで、「おまえがいうな」って感想になってしまう。

 基本的に、選曲は、追悼、日本文化、フランスの3つのキーワードで構成されていた。

 わかりやすいのは、No.09 聖火納火のところ。

 宮沢賢治冨田勲は、イーハトーヴ物語でつながっており、冨田勲Debussy は、月の光でつながっている。そして、Debussy は、フランスの作曲家という流れだ。

 東京もパリも、五輪を複数回開催している都市だから、ともに前回からの変遷と、東京からパリへの繋がりを意識した構成ということ。

 式の流れも、明るい雰囲気からだんだん落ち着いてきて、Chill Out していく流れなので、納火のタイミングでああなるのは良いと思う。

 また、聖火納火は、燃え盛る太陽の季節が過ぎ、次の時代へ力を蓄えるような感じで良かったし、納火後の聖火台は、月明かりが照らす富士山みたいで良かった。BMGも月の光だし、意図はバッチリだった。

 

ガッカリポイント

 閉会式でガッカリしたポイントを紹介します。

 まず、NHK 実況全般

 撮影班は、非常に優秀だった。

 会期中、特に話題になった国、チーム、選手を狙い撃ちで、カメラワークも良かった。

 しかし、それを実況するアナウンサーは、原稿を読むことに追われてしまっているのか、国旗が大写しになっても何もコメントをしない。

 今大会では、日本のアニメを意識したパフォーマンスをしてくれた選手が多かった。NHKでは、そういうった固有名詞を出すことはできないとしても、国名や話題になった競技名に触れることはできたハズだ。それすらなく、カメラの前でアピールする選手たちをスルーすることが多かったのは、非常に残念。

 すべてにコメントしろと無茶を言う気はない。しかし、カメラワークに対して、実況アナが実況すべきところで黙っている時間が長かった。これは事実。

 次に、相変わらず演出の意図が分からないこと。

 東京の街並みを再現した?は?そんなまばらで?

 わかってる。予算があれば、もっと再現できたし、まばらなパフォーマーも、あれは東京中が五輪で一色になり、街中でも五輪で大騒ぎみたいな演出にしたかったんだろうと想像できる。

 予算がないなら、中途半端な演出なんかしないで、国内著名ミュージシャン集めてセッションでもしてればよかったように思える。

 そして、橋本聖子の演説

 バッハくんは日本語がんばってえらかったけど、橋本聖子の演説はちょっと内輪向けすぎて、ふーんって感じ。

 しゃべってる方は気持ちよさそうだけど、聴いてる方は、何言ってんの?って感じ。

 そうそう、演説のとき、五輪マークに蛾?がたかったのは、利権を貪ったヤツらがいたということを忘れるな?という隠喩かと思いましたw

 最後に、ドローン演出をオフショットにしたこと。

 これ、本放送で映像流れなかったよね?

 放送時間短くして、なんでこれを移さなかったんや...

 

 

良かったポイント

 次に、良かったポイントを紹介します。

 まず、NHK撮影班

 ガッカリポイントの方で書いてしまったけど、あれだけいる人々の中で、よく、印象的なシーンをフレームに収めてたよね。

 その実況がなかったことが本当に残念。

 次に、選手入場時のオリンピック行進曲

 五輪選手を迎え入れるのにふさわしい名曲だよね。

 競技は終わったけど、疲れた選手の心を高揚させて、笑顔を引き出せたのは、曲の力もあると思った、

 そして、佐藤健作の熱演

 見事な設えの大太鼓”不二”に、魂を込めてバチを打ち込む!

 渾身演奏の後、ニッコニコで東京音頭を叩いていたのも印象的でした。

 太鼓のもつ迫力のある響きと、こころを鼓舞する楽しい響きの両方楽しめたのは、贅沢のひとことに尽きる。

 この人選も、フランス・ワールドカップ演奏というストーリーがあってだと思う。

 思わず声にでてしまった光の乱舞

 会場に集まった光が集まり、昇天していくさまが、大変うつくしく幻想的だった!

 多分、会場ではなにも映らず、画面越しのみの演出だろうけど、思わず声でちゃったよね。

 CG演出の割りには、会場の光だけでなく、選手たちの持つスマホの光もちゃんと集まっていったのは、すごく良かった!

 

NHK】 ノーカット! 国立競技場に浮かんだ光の五輪 オリンピックリングス | 閉会式 | 東京オリンピック

www.youtube.com

 

 最後に、日本伝統の踊り

 とても美しく、感動的な映像になっていたよね。

 この時期、お盆だし、丁度良いタイミングで日本の伝統文化を紹介できたと思うよ。

 

 

 さて、東京五輪、いかがだっただろう?

 競技についてはいうまでもなく、開会式、閉会式とも、限られた中でよくがんばったと思うよ。

 日本内向きとしては、この五輪を食い物にしたヤツらは許せないが、それはそれとしておく。

 これから 2週間後、今度はパラリンピックが始まるけど、そちらもオリンピックの流れを継いで、無事に会期を終えて欲しいところ。

 近年では、閉会式で日本国旗を運び入れた海音でもわかるよう、義足の技術が格段に進歩しつつあります。

 競技によっては、オリンピックの記録を超える/迫るものもあるので、今大会は、その辺も含めてチェックすると、より楽しめるかもよ、

 

 

 

【ライブレポ】サクラ大戦25周年オーケストラコンサート ~田中公平作家生活40+1周年記念~ (2021.07.28)

 サクラ大戦25周年オーケストラ・コンサートに行ってきた。 

 

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サクラ大戦25周年オーケストラコンサート〜田中公平作家生活40+1周年記念〜 / sakura-taisen.com

 

タイトル:

  サクラ大戦25周年オーケストラコンサート

  ~田中公平作家生活40+1周年記念~

  出演

    司会:田中公平 (Piano・Vocals)

       日髙のり子(Vocacls)

     指揮:宮松重紀

    演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

 

  キャスト 新サクラ大戦 the Stage

    関根優那 (天宮さくら役)

    高橋りな (東雲初穂役)

    寒竹優衣 (望月あざみ役)

    平湯樹里 (アナスタシア・パルマ役)

    沖なつ芽 (クラリス役)

 

  ゲスト

    森下唯 (ピアニート公爵, Piano)

    エリック宮城 (Trumpet)

    岩瀬立飛 (Drums)

 

開催場所:

  文化村オーチャードホール

公演時間:

  開場 / 17:45 , 開演 / 18:30 , 終演 / 20:45

 

PROGRAM

第一幕

  01.  序曲 (新サクラ大戦より)

  02. 巴里の恋人たち (サクラ大戦3より)

  03. 巴里華撃団、デビュー! (サクラ大戦3より)

  04. 道化 (サクラ大戦3より)

  05. 希望の門 (サクラ大戦3より)

    ~リボルバーカノン起動 (サクラ大戦3より)

  06. ネオン照らす町 ( サクラ大戦Vより)

    ~リトリリップシアター ( サクラ大戦Vより)

    with 岩瀬立飛 (Drums)

  07. コーヒー・ブレイク ( サクラ大戦Vより)

    with 岩瀬立飛 (Drums)

  08. 紐育歌劇団、レディー・ゴー!! ( サクラ大戦Vより)

    with 岩瀬立飛 (Drums)

  09. 恋する紐育 ( サクラ大戦Vより)

    with 岩瀬立飛 (Drums)

  10. 地上の戦士(最終決戦バージョン) ( サクラ大戦Vより)

    with 岩瀬立飛 (Drums)

  11. サクラ色協奏曲 (「サクラ大戦BGMメドレー」ピアノ編曲)

    on Piano 森下唯 (ピアニート公爵)

 

第二幕

  12. エンディング (劇場版「サクラ大戦 活動写真」より)

  13. 未来 (ボヤージュ) (サクラ大戦3より) 

    on Vocals 日髙のり子、田中公平

  14. すばらしき舞台 (サクラ大戦歌謡ショウ 第3回花組特別公演「紅蜥蜴」より)

    on Piano Vocals 田中公平

  15. 花咲く乙女 (サクラ大戦より)

    ~夢のつづき (サクラ大戦2より)

    on Stage 「新サクラ大戦 the Stage」キャスト

  16. 新たなる (新サクラ大戦より)

     on Stage 「新サクラ大戦 the Stage」キャスト with エリック宮城 (Trampet)

  17. 檄!帝国華撃団<新章> (新サクラ大戦より)

    on Stage 「新サクラ大戦 the Stage」キャスト with エリック宮城 (Trampet)

  18. 新章ラスボス (新サクラ大戦より)

-enc-

  19. 御旗のもとに (サクラ大戦3より)

    on Vocals 日髙のり子、on Piano 田中公平

 -enc2-

  20. 誠花よ夢よ咲きほこれ (サクラ革命より)

    ~ つばさ (サクラ大戦歌謡ショウ 第2回花組特別公演「つばさ」より)

    on Piano, Vocals 田中公平 独唱

-カーテンコール-

 

  • フルオーケストラに心躍る夢のような一夜

 人気ゲーム「サクラ大戦」制作 25周年および、作曲家 田中公平 40周年+1年 を記念し、同作品の楽曲をフルオーケストラでお贈りする記念コンサート。

 本公演では、五輪を意識してか、フランスを舞台としたシリーズ「サクラ大戦3」からの楽曲も多く、本邦初公開というサプライズもあり、来場したファンを大いに楽しませる内容だった。

 ※次回五輪は2024年パリ開催

このプログラムでは、帝都、巴里、紐育の3都市を舞台にした作品の楽曲で構成され、第一幕ではオーケストラ編成でのインストゥールメンタル。第二幕では、キャストを招き入れ、歌アリの歌謡ショウ的な演出となっていた。

 

  • 凝らされた趣向

 サクラ大戦という作品は、舞台となった国や都市、年代をイメージし、楽曲を制作することで、より作品世界への没入感を高めている。サクラ大戦V は、舞台が紐育であることから、ガーシュインのようなシンフォニック・ジャズ調のBGM が多い。

 本公演はオーケストラ編成なので、そのままだとどうしても堅苦しくなってしまう。そこで、ドラム (岩瀬立飛) を加えることで、より ジャズ調の雰囲気を強めた。

 ドラムはアメリカ生まれの楽器であるため、より、楽曲への親和性が高く、音の感じも、オーケストラというよりは、ビッグ・バンドの赴きがあった。

 また、第二幕の新サクラ大戦キャストを招き入れたステージでは、かつてのアイドル歌謡曲の雰囲気を強めるため、エリック宮城という著名奏者を加えることで、よりポップな世界観を強め、良い意味でオーケストラらしからぬステージを演出していた。

 

  • キャラクターの声での歌唱

 この日の司会・進行は、田中公平ご自身と、声優 日髙のりこだった。

 日髙のりこは、サクラ大戦3、4 において、エリカ・フォンティーヌというヒロインのひとりを演じていた。

 この日は、13. 19. という当時の曲を、当時のキャラクターの声で歌ってくれたのが印象深い。

 また、新サクラ大戦キャストは、ゲームのキャストとはことなるが、ゲームやサントラで聴いたイメージを壊すことなく、舞台版キャストの良さを伝えることができたと思う。

 

 本公演では、田中公平の演奏、歌唱パートもあった。司会・進行だけでなく、マルチにステージで立ち振る舞う元気な姿を拝見でき、安心できた。

 ※今年4月には体調を崩し、扁桃腺が腫れるということがあった

 やはり、作曲した者が歌うというのは、特別な意味があるのだと思う。13. では、ひとりぼっちのエリカを支える大神さんのように。20. では、自らの存在意義を世界に見せつけるように。時に繊細に、時に熱を帯び叫ぶように歌唱する姿は、胸を熱くせずにはいられなかった。

 

  • 所感

 思い入れのある楽曲たちが、フル・オーケストラで繰り広げられるだけでも素晴らしいことだ。

 しかし、この公演の真に素晴らしいことは、演者、運営、来場者のいずれも、この公演を楽しみにし、この日を迎えられたことを感謝し、この公演に立ち会えたことを喜びあえたことだと思う。

 一方が一方を消費するだけでなく、ともに歩んでいける幸せ。そのように、サクラ大戦は、人に愛され続ける作品であって欲しいし、ともに支え合っていける作品であってほしい。

 夢のようにも思えるが、本公演のような感動があれば、不可能ではないと感じる。とても良い公演でした。

 

 

 

【レポート】東京五輪開会式 (2021.07.23)

 なんだかんだで東京五輪開催記念!

 

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www.joc.or.jp

 

 開催決定してから、数々のアレなことがあり、未だコロナ禍中ということから、一時は開催を危ぶまれた東京五輪ですが、遂に開幕。

 個人的には、五輪どころではないだろと思っていたけど、開催してしまったのだからウダウダ言っても詮無い事と割り切り、精一杯応援していこうと思うのでした。

 

 さて、みなさんは、開会式をご覧になったでしょうか?

 NHKYouTube チャンネルにて、ハイライトや一部演出がクローズアップされています。また、NHK 五輪公式サイトでは、フル動画も公開されているので、動画のリンクを貼っておくね。

 

NHK東京オリンピック開会式ハイライト | 東京オリンピック


www.youtube.com

sports.nhk.or.jp

 

 東京五輪の流れはこんな感じ。

 

タイトル:

  東京 2020 オリンピック 開会式

  TOKYO 2020 Olympic Opening Ceremony

開催日程:

  7月23日(金) / 東京 / 新国立競技場

開催時間

   開演 / 20:00 , 終演 / 0:00

 

式 次 第

No.01

  招致決定から 8年間の変遷

No.02

  COVID-19 禍における選手の内心

No.03

  天皇陛下御臨席

  IOC会長他着席

  日本国旗入場

    三宅義信、高橋尚子、田畑百葉、井響希、土肥慶太、あさばみずき

  国家演奏 / 国旗掲揚

    歌手:MISIA

- 黙祷 -

  踊り:森山未來

No.04

  1964年大会からの遺産

  Olympic Laurel 表彰

    Muhammad Yunus

No.05

  選手入場

    01. ドラゴンクエスト・マーチ (「ドラゴンクエスト」シリーズ)

      作曲:すぎやまこういち

    02. 勝利のファンファーレ (「ファイナル・ファンタジー」シリーズ)

      作曲:植松伸夫

    03. スレイのテーマ~導師~ (「テイルズ・オブ」シリーズ)

      作曲:桜庭統

    04. 英雄の証 (「モンスターハンター」)

      作曲:甲田雅人

    05. Olympus Coliseum (「キングダムハーツ」)

      作曲:下村陽子

    06. カエルのテーマ (「クロノ・トリガー」)

      作曲:光田康典

    07. First Flight (「Ace Combat」)

      作曲:小林啓樹

    08. 王都 - 威風堂々 - (「テイルズ・オブ」シリーズ)

      作曲:青山響 (田村信二) / 田村宏史 / 桜庭統

    09. 旅立ちの風 (「モンスターハンター」)

      作曲:鈴木まり香

    10. ロボットのテーマ (「クロノ・トリガー」)

      作曲:光田康典

    11. Star Light Zone (「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」)

      作曲:中村正人

    12. eFootballwalk-on theme (「ウイニングイレブン」)

    13. MAIN THEME (「ファイナル・ファンタジー」)

      作曲:植松伸夫

    14. Guardians (「ファンタシースターオンライン」)

      作曲:小林秀聡

    15. Hero's Fanfare (「キングダムハーツ」)

      作曲:下村陽子

    16. 01 ACT Ⅰ-1 (「グラディウス」)

      作曲:古川元亮

    17. イニシエノウタ (「NeiR」)

      作曲:岡部啓一

      歌手:Emi Evans

    18. (「魔界吟遊詩-サガ」シリーズ)

      作曲:植松伸夫 / 笹井隆司 / 伊藤賢治 / 浜渦正志

      編曲:山下康介
      プロローグ
      ~ステスロス
      ~オーバーチュア
      ~涙を拭いて
      ~旅の幕あけ
      ~Roman
      ~バトルテーマ I
      ~オープニングタイトル

    19. The Brave New Stage of History (「ソウルキャリバー6」)

      作曲:中鶴潤一

No.06 

  オリンピック宣誓

    選 手:山縣亮太 / 石川佳純

    審判員:加藤将門 / 津崎明日美

    コーチ:井上康生 / 宇津木麗華

  アトラクション

  ドローン演出

  John Lennon"IMAGINE" 合唱

  開催のあいさつ

    大会組織委員 橋本聖子

    IOC会長 Thomas Bach

  開会宣言

    天皇陛下

No.07

  ピクトグラム再現

No.08

  開催場所紹介

  歌舞伎十八番「暫」

    演者:市川海老蔵

  Spectrum

    奏者:上原ひろみ    

No.09

  聖火台点火式

  Opening Movie (BGM QueenTeo Torriatte”)

  会場 BGM:Maurice Ravel ”Bolero”

    吉田沙保里 / 野村忠宏

    → 長嶋茂雄 / 王貞治 / 松井秀喜

    → 大橋博樹 / 北川純子

    → 土田和歌子

    → てらしまひろむ / すがわらちひろ / まつばらとわ / たかはしみつき / なかざわれん / あおきここな

    → 大坂なおみ

 

全体を通した感想

 直前までごたごたした中で、最大限よく頑張ってくれてありがとうと、出演者に拍手を贈りたい。

 むろん、完璧ではなかったし、「8年もあったのに何してたの?」という言葉もあるだろう。

 振り返れば、東京五輪は利権の食い物にされていた印象が強い。そのせいで混乱があったといっても過言ではない。

 そのしわ寄せをモロに受けたのは現場の方だ。政治の問題を現場の方に被せてはいけない。責めを受けるべきは五輪を食い物にした連中だからだ。

 だから、現場で五輪を支え続けてくれた方々には、最大の敬意を払うべき。

 ああすれば、こうすれば、というのは簡単だ。しかし、COVID-19 という未曽有の混乱の中、開催も危ぶまれた状況では、それは許されなかったのだ。

 

 さて。全体を通して振り返ると、統一して演出の意図が感じられなかった。というのが本音だ。

 もちろん、それぞれのパートでは、全力でパフォーマンスを繰り広げていたのはわかる。本来は、そうしたところを補うべき解説がつかなければならないところだが、NHK の実況は、その役割の半分くらいしか果たしていなかった。

 準備の時間が足らなかったのか、ごたごた解任の影響もあってか、潤沢だったハズの予算がなく、時間も予算もないまま、視聴者には「しょぼい」と言われてしまう。実につらいところだが、五輪開会式のアトラクションとして、イマイチに感じたのは事実。

 ひとえに、準備不足が目立った開会式である。

 しかし、感動がなかったか?といえばそうではない。

 MISIA による国家独唱、森山未來の魂鎮め/邪気祓いの舞、開会を高らかに告げるゲーム音楽のファンファーレ、ドローン演出、そして、ピクトグラム再現は素晴らしかった。

 北関東から雨雲が南下する中、雨天にもならず無事開幕できたのは、めでたいことだ。

 内側でのゴタゴタをよそに、大会としては素晴らしい内容になることを予感させる、良い開会式だったと感じました。

 

ガッカリポイント

 開会式中に感じたガッカリポイントを紹介します。

 まず、No.02

 ここは、大規模なプロジェクションマッピングを用い、競技場全体で、五輪に向けて励む選手の内心を表していました。

 五輪に向けて一心不乱に打ち込んできた。しかし、COVID-19 という問題が発生し、それどころじゃなくなった。しかし諦めきれない。そんな葛藤を、心情ではなく、体内をイメージして表現していました。

 葛藤の末、細胞のひとつひとつにいたるまで、目標に邁進することで一致し、決意を新たに立ち上がるという物語(のハズ)

 派手な演出ですが、派手な故にパフォーマーが目立たず、意図どおりの演出ができたとは思えませんでした。

 

 次に、No.04

 大工による演出です。ここのオチは、1964年大会に連なる流れがあります。

 当時、参加国に木の種を持ち寄ってもらい、それを日本で育てるというプロジェクトがありました。No.04 の最後で木製の巨大五輪オブジェが完成するのですが、この木は、その種を育てたものです。

 つまり、1964年から受け継がれ、ここに結実した証というわけです。

 しかし、大工の演出はタップダンスで迫力に欠け、恰好も「大工」という和の要素に対し、パフォーマーの服装は洋装なので違和感もあり、かつ、セットがしょぼかった。

 

 そして、No.08

 歌舞伎とジャズ・ピアノのコラボということでしたが、それぞれがコラボしている感じは皆無でした。

 歌舞伎の演目は「暫」。横暴な主人から善男善女を守るため、鎌倉権五郎が大暴れするという演目。

 この意図は、世界が COVID-19 という脅威から守られるよう、無病息災を祈願したものだと思います。市川海老蔵が務めるのは、演目が歌舞伎十八番市川宗家のもので、海老蔵は、COVID-19 が無ければ、第13第市川團十郎を襲名していたから。

 そこまではわかりますが、これとジャズ・ピアノの繋がりが全くわかりませんでした。

 

良かったポイント

 次に、良かったと感じたポイントを紹介します。

 -黙祷-

 本来、五輪のプログラムにはないもの。

 東京五輪が、復興五輪としての側面をもっていることから、東日本震災の犠牲者と、COVID-19 で失われた多くの命に対する黙祷で、この前には森山未來による鎮魂と邪気祓いを彷彿させる舞がありました。

 これは、この五輪では重要なことなので、プログラムに入っていて良かった。

 

 No.05

 オーケストラのチューニング・シーンから予期するものがありましたが、想像以上にテンションが上がった 01. でした。

 海を渡り日本に集う勇者たちを迎えるに最高のマーチだといえます。

 たとえ、01. を知らない人が聴いたとしても、開幕を告げるファンファーレ、力強いマーチは、五輪の入場行進曲として見劣りすると感じた人はいなかっただろうと思います。

 この入場にあたっては、メーカーの偏りはありますが、行進曲として相応しい選曲に配慮された結果だと感じました。

 「ゲーム音楽w」という方もいらっしゃると思いますが、ゲームというのはひとつの世界です。作曲者は、その世界を象徴するという楽曲を制作しています。それは、クラシックにおいて、祖国を想い、また、神話をモチーフに楽曲が作られるのと、差はないと思います。

 「ゲーム」音楽ということで、サブカル的な評価におちつきがちですが、楽曲のもつ力というものを、東京五輪で再確認した気持ちです。

 

 No.06

 ドローンを用い、東京上空に描かれた東京五輪エンブレム、地球は、素晴らしかった!

 

 多様性と調和という名目でなんでもアリ

 直前まで問題が噴出し、この演出が予定どおりだったのか、知ることはできないけど、「日本に所縁のありものだったらなんでも使ったれ!」みたいな無節操さは、正直、嫌いじゃない。

 それに、使われているところも意図も理解できるし。

 

 Bolero

 日本の次の大会はフランス。だからこその選曲だったと思う (※Bolero は仏作曲家 Ravel による作品)

 ぼくはこの曲に、「命のつながり」というイメージを非常に強く持つ。

 この開会式では、長嶋、王、松井の聖火リレーのところで、特に強くそれを感じてしまい、胸に迫るものがあった。

 王、長嶋は、1964年、観客席で開会式を見ていた。そして月日が流れ、今度は聖火ランナーとしてフィールドに立つ。長嶋茂雄を支える松井秀喜の力強さ、盟友を気遣う王貞治の優しさ、そして、そんなふたりに支えられ、満足げに聖火を見つめる長嶋茂雄。同じ道を歩いてきた 3人が時を経てここで供にする。とても尊いと感じました。 

 

 No.07

 いろいろ良いところはあったけど、開会式の中で最も良いと感じたのは、この「ピクトグラム再現」ですね。

 ピクトグラムは、1964年東京五輪から採用された、五輪競技を図案化したもの。根田会のピクトグラムを、パフォーマンスで再現するというアトラクション。

 既存に縛られない表現で、ピクトグラムを再現していく様は、日本のみならず、海外でも分かりやすいし、五輪のアトラクションとして申し分なかった。

 アトラクション中、テニス→バドミントンの個所でラケットを落とすというミスがあったけど、このアトラクションの性質的にも、演じていたキャラクター的にも、このアトラクションの評価を下げるものでなく、より親しみやすい雰囲気を作れて、これはこれで成功だったと思う。

 

 その他、五輪入場では「Chinese Taipei」だったけど、NHK 実況では「台湾」と呼び、中国に忖度しなかったことや、漫画の吹き出しをイメージした各国プラカード (表裏 英語/日本語 表記) 、入場順がアルファベットではなく、あいうえお順だったなど、日本ならではの良い部分があった。

 

 そして、この日は、北関東で激しい雷雨が降っており、そのまま南下したら開会式中に大雨ということもあり得た。

 しかし、天皇陛下御臨席ということで、東京五輪は神事扱いになったのか、天皇晴れに恵まれ、雨が降ることがなかった。

 

 いろいろなことがあり、これからも起こるかもしれない。

 しかし、この開会式が無事に行われて良かったし、いささかしょぼかったかもしれないけれど、ぼくは恥ずかしいとは感じなかった。

 

 

 

 

 

【イベント情報・9/29】MORRISON ORCHESTRA QUEEN CLASSICS

 今日、紹介するのは、海外のイベントだよ。

 

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twitter.com/ronnieromerov

 

タイトル:

  Morrison Orchestra Queen Classics

開催日程:

  9月29日(水) / ロシア連邦モスクワ州 / クロッカス・シティ・ホール

TICKET:

  ???

公演情報:

crocus-hall.ru

 

 ロシア連邦モスクワ州で開催されるイベントを紹介するよ。

 このイベントは、ロック・バンドとオーケストラの混成編成で繰り広げられる、とてもユニークな公演です。

 扱われる題材は 「Queen」 で、担当するボーカリストは、Ronnie Romero !

 これは期待せずにはいられないという組み合わせ。

 

 Ronnie Romero は、Lords of Black というバンドに所属しているんだけど、その名を広めることになったのは、かの Rainbow 欧州公演でした。

 当時、Blackmore's Night で活動中だった Ritchie Blackmore が、突如 「Rainbow 名義でライブをやる」 と言ったのには驚かされましたが、そのボーカルに起用されたのが、元メンバーではなく、当時はまだ無名だった Ronnie Romero ということが、最大の衝撃でした。

 Rainbow での来日こそ叶いませんでしたが、ぼくは何度から Ronnie Romero のステージを観ることができました。

 前評判では、「Ronnie James Dio のように、あるいは、Freddie Mercury のように歌う」という、期待の高い形容がついていましたが、実際、それに全く遜色なく、素晴らしいパフォーマンスを繰り広げるボーカリストだったので、ひと目でファンになりました。

 

 その Ronnie が、今度は Queen のセットで出演するのだから、観に行けるものなら行きたいんですよね...

 

 とりあえず、Ronnie Romero というボーカリストを紹介したいこともあり、本記事を投稿しました。

 

 

Ronnie Romero sings Queen's Don't Stop Me Now; Moscow; 2019.04.11


www.youtube.com

 

 

  

アフターライフ

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【ライブレポ】青島広志のなるほどザ・クラシック音楽 (2021.05.15)

 たまにはクラシック音楽もいいよね...

 

f:id:deulah2002:20210421072555p:plain

UDO 音楽事務所 / 青島広志のなるほどザ・クラシック音楽 / udo.jp

 

タイトル:

  青島広志のなるほどザ・クラシック音楽

  〜クラシック名曲たちの大祭典〜

    指揮・トーク青島広志

    楽団:東京シティ・フィルハーモニー管弦楽団

公演日程:

  5月15日(土) / 東京 / 東京オペラシティ コンサート・ホール

公演時間:

  開場 / 13:00 , 開演 / 14:00 , 終演 / 16:00

 

PROGRAM

第一部:

  01. 作曲:古関裕而 編曲:鈴木行
    オリンピック行進曲

  02. 作曲:古関裕而
    栄冠は君に輝く
      テノール:小野勉

  03. 作曲:Johann Sebastian Bach
    Air auf der G-Saite

  04. 作曲:Georg Friedrich Händel
    Judas Maccabaeus "See the conquering hero comes"

  05. 作曲:Pyotr Ilyich Tchaikovsky
    The Nutcracker ActⅡ No.12 Divertissement;
      2. Le Café; Danse arabe
      3. Le thé. Danse chinoise
      4. Trépak - Danse russe

  06. 作曲:Antonín Leopold Dvořák
    Symfonie č. 9 4. věta Allegro con fuoco

 

~休憩~

 

第二部:

  07. 作曲:Wolfgang Amadeus Mozart
    Le nozze di Figaro - Overture

  08. 作曲:Leroy Anderson
    The Typewriter

  09. 作曲:Edvard Hagerup Grieg
    Peer Gynt, ActⅣ No.13 Prelude. Morning Mood

  10. 作曲:Georges Bizet

    L'Arlesienne Suite No.Ⅱ Farandole

  11. 作曲:Giacomo Antonio Domenico Michele Secondo Maria Puccini
    "Nessun dorma" from Turandot
       テノール:小野勉

  12. 作曲:Ludwig van Beethoven
    Symphony No.9 - Mvt.4

 

・たまにはクラシックもいい...

 ぼくがよく行くライブは、HR/HM が多いんだけど、こんなご時世で、海外バンドの来日もままならない状況だから、テレビでもおなじみの、青島広志のクラシック・コンサートに行ってきた。

 青島広志は、おねぇ調のしゃべりで、結構、早口でまくしたてるようなトークをするけれど、活舌がよく、内容も整然としていてわかりやすいんだよね。

 そうそう、ちょっぴり毒を含んだユーモアも、キャラクター性と相まって、独特の味を醸し出していたよ。

 

・クラシックとメタルは親和性高い

 そもそも、メタルとクラシックは親和性が高いよね。

 今回、クラシック・コンサートに行こうと思ったのは、事前に公開されていたプログラムが有名な曲ばかりだったこともあるけど、06. は Queen + Adam Lambert 来日公演で、Brian May がギター・ソロでやった曲だし、11. は、Rhapsody of Fire Reunion のときに、Fabio Lione がカバーしていた。それに、Rhapsody of Fire ”The Wizard's Last Rhymes” の出だしは、まんま 06. だ。Yngiwie を好きなら、03. は当然知っているだろう。

 このように、メタルのライブでも、クラシック曲を耳にすることは意外と多い。

 好きなバンドが、どんな楽曲の影響を受けたか、また、どんな意図があり、クラシック曲を取り入れたのか、など、ルーツをたどるのも楽しいものだ。

 

・所感

 COVID-19 の影響で、会場は 50% の客入りだったけど、予定枚数は、ほぼほぼ完売くらいだったんじゃないかな?

 本公演は、敷居が低く、小さなお子さんを連れたファミリー来場者を、多く見かけた。

 まあ、望まず連れてこられたお子さんは、だいぶ退屈そうにしていたけど、グズることなく、お行儀よくしていましたよ。

 プログラムも、序盤は短い曲と MC でメリハリをつけ、お子さんが退屈しないように工夫していました。

 ぼくは元々クラシック好きだし、このイベントもかなり楽しめました。ただ、やはり、着席してい聴くよりも、体を動かしたり、シンガロングしたいので、ちょっと窮屈ではあった。まあ、それがクラシック鑑賞だから仕方ないが。

 本イベントは、クラシック音楽の間口を広げるためのイベントで、青島広志という人材を用いることで、クラシックと聞いて感じる敷居をとっぱらうことに成功したイベントだと思う。

 クラシック・コンサートは、事前にプログラムが発表されているし、もし、興味のある演目があれば、この機会に足を運んでみることをオススメするよ。

 

 

Queen - Brian May - Dvorak New World Symphony


www.youtube.com

 

Rhapsody - The Wizard's Last Rhymes (Live Chile 2017)


www.youtube.com

 

Fabio Lione - Opera Solo (Recife 2015)


www.youtube.com

 

Malmsteen acoustic solo, Air in g Budokan live


www.youtube.com

 

 

青島広志のこれだけ!ベートーヴェン!!

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  • アーティスト:青島広志
  • 発売日: 2015/06/24
  • メディア: CD
 
青島広志のこれだけ!モーツァルト!!

青島広志のこれだけ!モーツァルト!!

  • アーティスト:青島広志
  • 発売日: 2013/07/24
  • メディア: CD
 

 

【イベント情報・5/15】青島広志のなるほどザ・クラシック音楽

 青島広志の音楽イベントだよ。

 

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UDO 音楽事務所 / 青島広志のなるほどザ・クラシック音楽 / udo.jp

 

タイトル:

  青島広志のなるほどザ・クラシック音楽
  〜クラシック名曲たちの大祭典〜

開催日程:

  5月15日(土) / 東京 / 東京オペラシティ コンサート・ホール

TICKET:

  ¥5,000-

公演公式:

udo.jp

 

 

 オネェ言葉で話す、ぬらりとした容貌のあやしいピアニスト。それが青島広志を最初に見た感想でした。

 しかし、音楽番組ならず、バラエティ番組でちょくちょく拝見していくうちに、この方の面白さに気がついたのです。

 音楽家なので、演奏はもちろん素晴らしいのですが、指揮もトークもしっかりしているし、司会進行もできるという、音楽以外の才能も豊富な方なんですよね。

 少しクセがあるため、人を選ぶかもしれませんが、素晴らしい演奏と、ユーモアたっぷりのトークとの、とても楽しいイベントになりそうなので、多くの方にオススメしたい。

 ぼくが好きな音楽ジャンルは、ハードロックやヘビーメタルだけど、クラシカルなコード進行の曲も少なくないので、そういった曲調が好きな方にも、本イベントはオススメできるかな?

 公演の予定プログラムも公開されているので、そちらを見て、気になる楽曲があるならば、是非、足を運んでみて!

 

指揮&お話 :青島広志
テノール歌手:小野勉
管 弦 楽 :東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

[予定プログラム]
  古関裕而(日本代表)
    『オリンピック行進曲』
    『栄冠は君に輝く
  チャイコフスキー(ロシア代表)
    『バレエ音楽くるみ割り人形」より”アラビアの踊り、中国の踊り、ロシアの踊り”』
  ドヴォルザークチェコ代表)
    『交響曲第9番新世界より」第4楽章』
  モーツァルトオーストリア代表)
    『フィガロの結婚序曲』
  プッチーニ(イタリア代表)
    『歌劇「トゥーランドット」より”誰も寝てはならぬ”』
  ベートーヴェン(ドイツ代表)
    『交響曲第9番より”歓喜の歌”』 ほか多数

  ※曲目は変更になる場合がございます 

 

2020/10/07「Tokyo Music Evening Yube」青島広志の10倍楽しいオペラ


www.youtube.com

 

 

青島広志のこれだけ!西洋音楽史!!

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  • アーティスト:青島広志
  • 発売日: 2008/03/26
  • メディア: CD
 
青島広志のこれだけ!ベートーヴェン!!

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  • アーティスト:青島広志
  • 発売日: 2015/06/24
  • メディア: CD
 
楽曲の分類から表現に導く 名曲の完成図

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  • 作者:青島広志
  • 発売日: 2013/12/14
  • メディア: 楽譜
 
DVD 青島広志の作曲のススメ (<DVD>)

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  • 作者:青島広志
  • 発売日: 2009/02/17
  • メディア: DVD-ROM