超絶技巧選手権に吹き荒れる笑いの殿堂
今回紹介するのは、桐朋学園の学園祭「桐朋祭」にて行われた「超絶技巧選手権」の一幕だよ。
『超絶技巧選手権』〜桐朋祭2020〜モンティ《チャルダッシュ》
卓越した技術に裏打ちされた昭和演芸エンターテインメント。
一瞬、何を見せられているかわからなくなりそうだけど、実にのびのび楽しそうに演奏しているのでヨシ!
演目がチャルダッシュということで、男女のペアで踊るやつだから、指揮とペアってことで小梅太夫のコスプレなのかな?
この曲は徴兵の曲なので、ゆったりしたパートはやや悲壮感漂う感じで情感たっぷりに。速いパートは、内心の不安を押し隠しつつ愛する恋人を笑って送りだすかのようにドラマチックに演奏される楽曲だと思う。
同時に、徴兵される側の「どうにもならないことならいっそ笑い飛ばそう」という、民衆のたくましさも描かれた曲なんじゃないかな。
そんな風に解釈してこの動画を見ると、ただ単にコミカルに演出しただけではないのでは?と考えてしまう。
この曲を聴くと、長い道を (Дорогой длинною) を思い出してしまう。
これは「辛い現実を前に、楽しかった青春の日々に思いを馳せ、いまだ遠い春が来るのを待ち望む」 という曲なので、その儚さや悲哀が共通しているからなのかもね。
基本、「あの頃は良かった」的な曲調なので、来る春に焦がれるというより、すぎた日の思い出に逃避するって感じなので、"チャルダッシュ" も ”長い道を” も、物語の結末としてはバッドエンドの世界観なのかも。
後者にはいくつかのバージョンがあるので、それらも紹介しておくね。
【ロシア語】長い道を (Дорогой длинною) (日本語字幕)
悲しき天使/メリー・ホプキン Those Were The Days/Mary Hopkin
悲しき天使 森山良子 1968
花の季節 芙龍明子日本語詞・B.フォーミン作曲・佐井孝彰編曲 Those were the days