【ライブレポ】ゲームミュージック トリビュートライブ (8/2)
タイトル:
ゲームミュージック トリビュートライブ (8/2)
開催場所:
渋谷公会堂
公演時間:
開場 / 17:45 , 開演 / 18:30 , 終演 / 20:55
○セットリスト
【 gaQdan 】
01. キングダム・ハーツ・メドレー (キングダム・ハーツ)
Dark Impetus/Dearly Beloved
→Hand In Hands
→Never Land Sky
→Pirates Gigue
→Musique pour la tristesse de Xion
02. 鳥児在天空飛翔 魚児在河里游泳 (LIVE A LIVE)
03. ヒストリア (ラジアントヒストリア) with 霜月はるか
04. 檄!帝国華撃団 (サクラ大戦) with 横山智佐
【 高橋名人 】 (フリートーク)
【 カラオケ 】
01. 横山智佐「お月様とダンス」 (銀河お嬢様伝説ユナ)
02. 霜月はるか「白夜幻想譚」 (イリスのアトリエ)
【 ゲーマデリック 】
カルノフが街にやってきた
Wolf Fang
空牙
【 Blind Spot (ほぼS.S.T.Band) 】
(Power Drift)
Magical Sound Shower (Out Run)
会場に半分も入らないという客入りで、イベント・オープニング・ムービーが流れても、レスポンスが少ない。
更に、MCについても、うまく喋れてはいたが、台本まんまの進行で、とても「読んでいる感」が凄まじいという、なんとも不安な出だしだった。
まずは、録音専門オーケストラ gaQdan の登場。
なんというか、単なるオーケストラではなく、映画やゲームといった、ビジュアル面との携わりが重要とされるグループのはずなのに、曲をオーケストラ・アレンジで演奏しているだけだった。
指揮者なしで、まとまりのある演奏をしたという点では、評価できるけど、正直、オーケストラ・アレンジを演奏するだけなら、別に gaQdan じゃなくても良かったハズだ。
gaQdan というグループの特性は見いだせず、残念。
特に、スクリーンを一切使わなかった意味がわからない。あと、本当にクラシックのオーケストラではないのだから、MCを挟んでも良かっただろう。
技量はともかく、コンセプトと言うか、立ち位置が中途半端で、とにかく、反応に困ったと言うのが正直な感想だ。
オーケストラ・セットのままで、今日のゲストボーカル 霜月はるか と 横山智佐 が順に登場。
結果から言うと、横山智佐が、キャリアの差を見せつけるような結果になってしまった。
それは、オーケストラで歌うというコンセプトを理解し、歌い方、見せ方を変えてきた横山智佐に対し、霜月はるかは、いつも通りのステージング(に見えた)だったからだ。
いつも通りが悪いというのではなく、単に引き立て役になってしまったので、なんて残酷なんだ・・・と、思ってしまったんだ。
余談だけど、帝国華撃団のとき、テンションが上がりまくって、横山智佐に合わせて振りをやっている猛者がいた。
当然、立ってやっていたんだけど、あの空気の中、ひとりだけ立ち上がり、自分を貫いた姿勢は凄いと思ったよ。勿論、良い意味でね。
高橋名人 とMC2人を交えたフリートーク。
正直、短すぎたんじゃないかと思う。っていうか、歌ってくれよ!名人!
まぁ、ちょろっとBugってなんとかを歌ったけどwww
今日の様な構成で、ここにフリートークを入れる必要はなかったし、客も、名人が歌ってくれた方が盛り上がっただろう。
16年振りに活動を再開した、元データイースト社員で構成される ゲーマデリック の登場。
このバンドは、スクリーンをふんだんに使い、曲に合わせたPV?を作ってきた!
そのPVを作ったのも、元データイースト社員のサイトウという方らしい。
まぁ、スクリーンの切り替え(PV⇔ライブ・カメラ)では、映像信号の切り替え画面がまんま表示されるという、なんともアレな面もあったけど、このような、ゆる〜い・イベントでは、それもまた「手作り」のような雰囲気を感じられ、個人的には、気にならなかった。
セットリスト的には、最初に「カルノフが街にやってきた」を持ってきて、客をリラックスさせつつ、コール&レスポンスによって、バンドにひきつけ、終盤の「空牙」に向けて、コミカル/シリアスの比重を入れ替えつつ、テンションを上げていく感じ。
やや、気持ちが先行しがちなシーンがあったけど、非常に良かったね。
そして、カラオケ。まさかのカラオケ。
バンド演奏などで生音を聞かせるイベントでカラオケ。
個人的には、一番がっくりくる構成。
でも、まぁ、珍しい曲が聞けて良かったか、って感じで、折り合いをつけたwww
トリを飾るのは、セガの S.S.T.Band から ボーカルの光吉猛修を抜いた編成で結成した「Blind Spot」だった。
めっちゃかっこいい熟練フュージョン・バンドの趣があった。
意外と言っては失礼化もしれないけど、曲を知らなくても普通に音を聞かせられるだろう。スクリーンを使わなかったけど、全く気にならず、曲を楽しめた。
【8/2総括】
ステージごとに演出がことなり、イベントのコンセプトが浸透しているとは言い難い印象を受けた。
しかし、それも、イベント立ち上げ直後の手さぐり感といった趣があり、これからどうなるんだろうという、わくわくした気分に作用している。
ただ、2時間半という時間の中では、いろいろ盛り込みすぎ、バンド・ステージ以外が中途半端になっていた。
特に、高橋名人のフリートークや、休憩時間10分で行われるロビーイベントは、そうする必要があったのか疑問だ。
フリートークでは、盛り上がってきたところで終わってしまうし、休憩時間10分では、トイレに行って終わりだからだ。
いろいろやりたかったのはわかるがwww
このイベントでは、リアルタイムでゲーム音楽を手掛けてきたオリジネーターが集う貴重なイベントで、ゲーム音楽好きには、またとないイベントだ。
ゲーム好きであれば、是非とも足を運んでいただきたいイベントではあるが、「完全再現」や「ノイズ(客の歓声やコール&レスポンス)を聞きたくない」視聴層も少なからずおり、どのように集客を広めていくかが課題となるだろう。
とりあえず、当日券出るんだから、ゲーム音楽好きならこいよ!