タイトル:
Bohemian Rhapsody
上映会場:
TOHO CINEMAS
CINE CITTA
HUMAX
上映時間:
134分
封切り以来、巷で大人気の映画 「Bohemian Rhapsody」(以下、ボラプ) を観た感想だよ。
最初にみたのは 11月だったけど、まぁ、ネタバレとかアレなので、感想を投稿するのは自重してた。
だけど、もう、1ヵ月以上たったし、観たい人はもう観ただろうからね。
【 Bohemian Rhapsody とは? 】
Bohemian Rhapsody という映画は、Freddie Mercury の半生を綴ったロック・オペラだよ。
流れとしては、Queen の結成から Live Aid までの活動を題材にした作品。作中には、Queen の音源も使われていたり、ライブシーンも多めなので、ファンにとってはたまらない作品に仕上がっているのが特徴だ。
ただ、ドキュメンタリー作品ではなく、娯楽エンターテイメント作品なので、史実を追った作品ではないので、そこに注意が必要。
繰り返すけど、エンターテインメント作品だよ。
【 Bohemian Rhapsody 感想 】
オイラにとっては、最高に楽しめる映画だった。
Brian May と Roger Taylor が参加してるだけあって、曲の挿入箇所、選曲、ともに素晴らしかったし、なんといっても、オープニングの 20th FOX のファンファーレから、ふたりによる新録だったので、そこからテンションがやばいことになった。
オープニング・ナンバーとなったのは、"Somebody to Love" 。
個人的には、本作は、この曲を強く意識した構成になっていると思う。
"Bohemian Rhapsody" というタイトルからは、「どこにも身の置き場所をみいだせなかった Farrokh Bulsara という少年の生き様」 という切り口が見いだせるけど、"Somebody to Love" という楽曲をとおして作品を振り返ると、「生まれの数奇さ故に理解を得られず孤独を感じていた Freddie が、Jim Hutton と出会い、自分の居場所を得る」 という、また別の解釈に辿りつける。
思うに、本作は、「こうあるべき」 という姿をもたず、観た人それぞれの「ボラプ」があっていい。それが許されている作品だと思う。きっと、Brian も Roger もそんな思いで参加してると思う。
人気ロック・バンドのボーカルで、ゲイで、エイズで亡くなる。Freddie を端的に表現すると、こうなるだろう。作中でもそのように描かれている。
しかし、本作は、134分にまとめられたエンターテイメント作品であるため、史実と異なる部分や、描ききれていない部分が散見される。
たとえば、作中では、エイズに罹患した後に、Jim Hutton に会いに行き、パートナーとなる流れてとなっている。
普通に考えれば、だいぶ酷いことだよね。これは、134分にまとめるには、仕方のないことだと思う。
ほかには、Live Aid 前に、エイズに罹患したことを告げているが、実際には、Live Aid は 1985年で、Freddie が検査を受けたのは 1986年のことだ。
でもいいの。
これは、ドキュメンタリーではなく、エンターテイメントだから。
本作の最大のみどころは、なんといっても、ラスト 20分の Live Aid の再現だ。
それまでも、Queen のライブシーンは挿入されているけど、全てはここに至り、最高の盛り上がりに結実するための前振りに過ぎない。
本作は、エンターテイメント作品であり、優れたライブ映像でもある。
出演者たちが、本人のクセを入念にコピーし、完全に役に同化しているのも素晴らしい。
特に、Rami Malek は、そこまで Freddie に似ている訳でもないのに、次第に Freddie にしか見えなくなっていく。最初に目にしたときは、「Freddie てか Michael Jackson じゃんwww」って思っていたのに、これは凄いことだと思う。
個人的には、Rami の孤独や寂しさ、哀しみの演技が素晴らしく感じる。
【 Bohemian Rhapsody どんな人にオススメ? 】
Queen ファン、並びに音楽が好きであれば、最後の Live Aid で歌わずにはいられないだろう。
全編を通して、Queen の素晴らしい楽曲がちりばめられており、それだけで楽しいめる。
逆に、重度の Queen ファンにはおすすめできないと思う。なぜなら、事実と違う部分があるから。
前述のように、事実と致命的に違う部分もあるので、思い入れが強ければ強いほど、割り切りが必要となる。
同様に、ストーリーのみを楽しみたい方や、ドキュメンタリーとして楽しみたい方にもおすすめすることは難しい。
かなり大雑把にわけてしまった。
しかし、Queen の楽曲は、日本にいれば誰もが何度か耳にしたことがあるだろう。そういう意味では、潜在的な 「Queen ファン」の数は相当多いし、だからこそ、このような興行収入の伸びが記録されているのだと思う。
だから、気になったら観に行けばいいし、そうでないなら、無理してみることはない。それでいいと思う。
【 いろいろな Bohemian Rhapsody 】
さて、作品の性質から、いくつかの上映形態があるのも、本作の魅力だと思う。
現在は、こんな感じかな?
・通常上映(字幕)
・応援上映
・爆音上映
・スタンディング応援上映
個人的には、こんな感じで選べばいいと思う。
普通に映画として楽しみたいなら、通常上映。
一緒に歌いたいなら、応援上映、爆音上映。
ライブのように楽しみたいなら、スタンディング応援上映。
ちょっと補足しておくね。
まあ、通常上映については割愛するとして、まず、「応援上映」。
これは、上映中、歌ったり手拍子、足踏みなどをしてOKという形態。ライブ・パートは、歌詞の字幕が付くので、初心者でも歌いやすい。
声を出していいとは言っても、上映中におしゃべりしてもいいということではないので、注意して欲しい。
「爆音上映」
ライブ用の音響機材を用い、ライブ同様mちゃんとセッティングをする、ちょっと特殊な形態。(未聴)
「スタンディング応援上映」
ライブ・パートは、立って「応援」することができるという、珍しい形態。ライブ・ビューイングっぽい。
ただし、フィルムは、IMAX+字幕 のモノなので、ライブ・パートでも歌詞の表示はない。
※2018/12/28時点 Humax 成田でのみ開催している特殊形態
オイラは、応援上映とスタンディング応援上映を観たよ。
本作のウリは、Queen の楽曲なので、やっぱそこはライブのように声をだして観たかった。
ただ、ライブと違い、ちょくちょく違う場所のシーンが挿入されるので、音量が突然変わり、肩透かしを食らうこともあったよ。