(https://www.youtube.com/watch?v=Oae2X0-JE_o)
※WACKEN 2016 公式のバンド紹介ページで、これ以外のステージを見ることができます。ただ、通信環境によってだいぶ重い。
http://concert.arte.tv/de/dio-disciples-ft-special-guest-wacken-open-air-2016
そのゲストとは、まさかの Ronnie James Dio その人!
・・・と言っても、映像だけどね。
でも、もう、ステージに立つ姿を見ることはできないと思っていた Dio に、こうしてまたあえたのだから、会場に集まった HR/HM ファンは大層喜んだことだろう。
これまでも、スクリーンに投影された故人が、あたかもオン・ステージで出演しているかのような演出はあったよね。
極端に言えば、このステージも、Dio の映像をスクリーンに投影しているだけだけど、臨場感では段違いだと思う。
これまでの技術では、どこかの公演映像をバックドロップに映す程度の演出しかできなかったけど、このステージでは、(おそらく)ディラッドスクリーンと呼ばれる透過型スクリーンに、後ろからプロジェクターで映像を投射することで、平面である映像をあたかも立体であるかのように映し出しているよ。
Dio の周りには、黒い縁があるよね。そこまでがスクリーンで、今の Dio の限界だ。また、映像を投射するというシステム上、どうしてもライトの影響を受けてしまい、映像が曇りがちになってしまう弱点もある。
こうした試みは、日本では数年前から取り入れられているよ。
有名なところでは、初音ミクや HIDE (元 X JAPAN ) だね、
初音ミクは AR 連動システムで、(テレビ画面の制約は受けるものの) ステージ上のスクリーンの束縛からは解放されているし、HIDE の方は、床面の反射や多面的な映像投影によって、より鮮やかな姿でステージ存在することを実現したから、この分野では、日本の技術は一歩リードしてるんじゃないかな。
これらの技術を考えると、前者は、システム上、現状ではライブ演出での利用は難しいけど、中継や MV 制作に用いることが期待できるし、後者については、空中ディスプレイ(アスカネットの技術https://www.youtube.com/watch?v=tEKFO-TGxME) と合わせることで、故人との握手会みたいな利用もできるんじゃないかと考えられるよね。
こんな感じで、技術の進歩は目覚ましく、新たなステージ演出も増えていくだろうことを考えると、ステージ・パフォーマンスだけでなく、セットや演出にも注意していきたいね。