でゅら~の暇つぶし

音楽情報を中心に、さまざまな情報をとりまとめるブログです。

【日記・動画紹介】天皇陛下からの問題提起

 8月8日、天皇陛下が 「天皇のあり方について」 お言葉を発したよね。

天皇陛下「お気持ち」表明 ビデオメッセージで公開(16/08/08)
  (https://www.youtube.com/watch?v=PiglYL2WdvY


 これを聞いて、「私は天皇として務めを果たす覚悟はある。しかし、高齢のため今後問題が起こるだろう。そこで、公務を縮小しつつも天皇として務めを果たすのがよいか、譲位することで世代交代を行うのがよいのか、皆も考えて欲しい。」 ということだと理解したよ。

 でも、報道各社では、なにかと 「生前退位 (譲位) 」 ばかりに目がいき、天皇陛下の譲位を促すよう、世論を誘導している印象を受けるんだよね。それって違うと思う。

 だって、端的にいって、「そこに在るだけでありがたい」 というのが天皇陛下だよね。だから、公務ができなくなったとしても、今上陛下が御座すことに象徴天皇としての意味があるともいえる。

 また、それとは別に、天皇陛下が体調を崩されるなど、健康面の問題に際しては、国事行為の停滞が社会に多大な影響を及ぼすことがあったことも事実。
 今上陛下は、国事行為を担えない状態となった際、それでも 「天皇」 として在っていいのか葛藤なさっているご様子。
 そのようなお考えがあって、この 「お言葉」 につながったのだろう。

 ほかに、お言葉の中に 「伝統の継承者」 という件からは、継承問題についての配慮もうかがえるよね。
 というのは、日本の皇統は男系だから。

 先ごろ起こった 「女系天皇継承問題」 は、現皇族に皇位継承資格者が不足していることから端を発したんだったよね。
 現在の継承資格者は、このような状況。

  1位 皇太子徳仁親王 56歳 第1皇子
  2位 秋篠宮文仁親王 50歳 第2皇子
  3位 常陸宮正仁親王 80歳 皇弟 (昭和天皇第2皇子)
  4位 三笠宮崇仁親王 100歳 叔父 (大正天皇第4皇子)
  5位 悠仁親王 9歳 皇孫 (秋篠宮文仁親王第一男子)

 皇太子殿下が継承した後、その次代となる継承者という意味では悠仁殿下おひとり。
 皇室に男子がなかなか生まれなかったことを考えると、もしもの時に備え、皇室典範の改正が必要となっているんだよね。

 さて、問題はどう変えるか。議論は、旧皇族皇籍に復帰する 「男系継承維持」 と、女系天皇を容認する 「継承原理改変」 に分かれて議論してた。
 そもそも、日本の皇統は男系継承で、初代まで系譜を遡れる。ここで女系天皇を容認すれば、王朝交代が行われ、皇統の正当性は建たれる。
 だから、伝統の継承者である天皇 であるなら、答えはひとつしかない。

 つまり、この 「お言葉」 とは、現在と将来の継承問題について、国民はどう考えているの?という問いかけなんだよね。

 何をするにしても、皇室典範の見直しは必要で、問題の難しさから簡単に答えが出ないであろうことは、想像するに難しくない。
 これまでは、政治に丸投げしていた部分だけど、これを機会に、国民ひとりひとりが、こうした社会問題と向き合うようになる必要があるのかも。

 個人的には、今上陛下にはずっと御座していただきたいな。
 もちろん、健康には配慮して、分担できる公務は、皇族で分担。それでも数が足りないなら、旧皇族皇籍復活で対応すればいい。
 そうした中で、なるべく、陛下のお心に沿うような調整が行われれば言うことなしだね。
 また、継承問題については、男系継承維持で、旧皇族皇籍復活もしくは、継承資格者のみの皇籍復帰って感じで対応すればいい。
 旧皇室典範に、臣籍降下によって皇族を離脱した者の皇族復帰を禁じる記載があったみたいだけど、意味合いが違うので、あんま気にしなくていいと思うんだよね。

 突然投げかけられた問いに、みんなはどう考える?