でゅら~の暇つぶし

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【NEWS】三菱UFJ銀行元行員による貸金庫窃盗事件、銀行の管理がガバガバだった。 (2024.12.17公開)

 三菱UFJ銀行元行員による、貸金庫の顧客資産窃盗事件について、同行の記者会見が開かれたワケだけど、頭取の名前が半沢で、最初、会見の内容が入ってこなかったよね...

 

 まずは、事件の記事と謝罪会見の動画を紹介します。

 

www3.nhk.or.jp

www.youtube.com

 

貸金庫サービスとは

 銀行は、銀行業を展開するにあたり、堅牢なセキュリティーを構築しています。

 その堅牢さを利用したサービスで、利用者の多くは、貴金属、金融資産、大事な書類 (権利書等) などを預けていると思います。

 最大のポイントは、基本、契約者本人以外開錠できず、かつ、何を預けているか銀行ですらわからないということでしょうか。

 開錠には、顧客用の鍵と銀行用の鍵の 2つが必要で、それぞれ片方だけでは開錠できない運用になっています。

 勿論、防犯カメラが設置されており、厳しい管理体制が構築されていることは、言うまでもありません。

 

 

事件の概要

 三菱UFJ銀行元行員による、貸金庫から顧客資産の窃取 (こっそり盗むこと) 事件で、2020年4月から2024年10月におよび、その被害総額は 10億円を超えるとのこと。(※全貌は明らかになっていない)

 

 銀行関連で犯罪史に残る事件というと「3億円強奪事件」が有名ですよね。

 それに比べて、この事件は、単独犯かつ被害総額が 10億円超えですから、日本の犯罪史に残る規模の犯罪であると言えます。

 

 この件に先立ち、顧客から「預けたものなくなっている」というクレームはりましたが、この元行員が、クレーム対応まで担当していたため、問題の発覚が遅れた側面もあるようです。

 

 三菱UFJ銀行では、300の支店で 13万件におよぶ規模で、貸金庫業務が営まれており、ワンチャン、この事件の舞台となった、練馬支店 (統合前の江古田支店を含む)、玉川支店以外にも被害があるんじゃね?と、サービスの信用に対する不安が拡大しています。

 

 なお、元行員は、2024年11月22日に懲戒解雇され、現在は、全貌解明の調査に協力しているとのこと。

 

 

 

犯行手順

 元行員は、貸金庫予備鍵の管理責任者だったので、鍵を持ち出すことができました。

 本来の運用だと、貸金庫開錠は、複数名で担当する業務で、先ず、割印 (顧客と銀行の複数の印) のある封筒から予備鍵を取り出し、予備鍵を管理責任者から預かり、貸金庫を開錠という流れで、それぞれの工程を複数人で行うのがルール。

 そうでもしないと、この事件のように、管理責任者が自由に鍵を持ち出し、勝手に金庫を開けられてしまう。

 しかし実情はというと、当該支店の予備鍵管理責任者が、貸金庫業務をワンオペしているような管理体制だったというのだから驚きだ。

 犯行からもみ消しまで、ワンストップ・サービスなんて、普通、思わないよね。

 

 貸金庫業務を、「銀行の堅牢なセキュリティを利用したサービス」みたいに説明しましたが、実際にはガバガバだったということが明らかになってしまい、三菱UFJ銀行の信頼どころか、銀行業への信頼が、木っ端みじんに吹き飛んでしまった事件が、本件となっております。

 

 

記者会見で明らかになったこと

 ・予備鍵があるかの定期チェックはしていた。

  ※チェックを行うのは、子会社。

 ・貸金庫を開けたかのチェックはしていなかった。

  ※防犯カメラをチェックしていなかった (ログは残っている) 

 ・対応策

  → 銀行用の鍵、顧客用の鍵の管理者を分ける。

 ・単独犯 (自称)

 ・当該店舗の貸金庫業務は、犯人がワンオペしていた。

 ・窃盗した資産の用途は投資 (具体的な投資内容は不明)

 ・刑事告発しないのではなく、調査を優先している。警察には相談している。

 ・頭取の去就は、全貌究明後に判断する。

 

 

 

 被害届などが出ていないんで、警察による捜査にはおよんでいない模様。

 それは、警察による立ち入り捜査があった場合、銀行側は原因の調査がでてきなくなってしまうからと思われます。

 もしかしたら、被害者は銀行でないため、窃取された個人が被害を届け出ないといけないのかも。でも、銀行も犯人を刑事告発するべき案件だよね。

 被害者は、銀行と被害弁済の真っ最中だろうし、下手に被害届を出して弁済交渉が滞ってしまったら目も当てられないから、警察沙汰にしてないのかも。

 銀行も、全貌解明と被害者弁済を優先し、銀行の信用回復に努めるべきという判断し、結果、まだ、事件化していないという考えもありますね。

 また、警察沙汰になり、加熱報道してしまうと、いらぬ困難も招いてしまいますし、無い配慮ではないのかも。

 もしかすると、三菱UFJ銀行は、金融庁から報告徴求命令が出されていることから、法に則り、事件の全貌と、再発防止策の報告をしなければならないからという建前のもと、刑事告発をしていないのかもしれません。

 

 歴史的な窃盗事件。

 まだ、全貌もわからず、刑事事件にもなっていないとは思いませんでした。

 どのように決着するのでしょうか?

 他支店、いや、他行にも飛び火するのでしょうか?

 続報が気になるところです。