殺人未遂なのに不起訴になった理由は、責任能力鑑定の結果とのこと。
この事件、全貌がわかると、めっちゃ恐ろしい事件だった。
当初、「 (刺された人は) 人違いだった」という報道があったことから、犯人が襲撃対象者を間違えたんだと思っていたんだけど、どうやらそうでもないらしい。
まず、2つの記事を紹介するので、目を通してほしい。
さて、本件は、2024年9月21日、22日、長野県佐久市で開催された音楽イベント「NAGANO ANIERA FESTIVAL」の 22日に発生した事件です。
犯人が被害者を刃物で複数回刺し、大けがを負わせたという事件。
紹介した記事の1つ目 (10月) では、
「吉田容疑者は被害者と知り合いで“イジメられたから”といった自供をしているようです。アニソンを通じた仲間なのか、2人の関係性は不明ですが、面識のある者同士のトラブルだと見られています」
という犯行動機で報じられていますが、2つ目の記事 (12月) では、というと...
「被害者にいじめられていた」とする一部報道について「いじめをしていた事実はないことが判明した」
被害者と面識があったわけでなく、襲撃対象者を間違えたわけでもなく、そもそもいじめなんて無かったとのこと。
つまり、下記のような感じらしい。
・なぜかいじめられたと思い込む
・いじめたヤツがイベントに行くらしいと認識
・殺そうと決意
・よくわからない他人を襲撃
被害者は、完全なとばっちり。いわば、通り魔的犯行と変わらないよね。
だから、会場にいた誰が被害者になってもおかしくなかった。
そして、本当に恐ろしいことは、単なる思い込みで、家から 150km も離れた会場まで移動し、犯行に及んだという行動力。
正直、150km 移動して復讐しようだなんて、よほどのことでもない限り、実行に踏み切れないよね。
この事件、妄想だけで殺人衝動まで駆り立ててしまうのであれば、誰が被害者となってもおかしくなかった。今はそういう時代だと気が付かされた出来事でした。
最後に、不起訴となった犯人についての補足として、記事を紹介します。
長野地方検察庁上田支部は13日付けで不起訴にするとともに、男性が適切な医療を受けるために必要な申し立てを裁判所に行いました。
鑑定の結果、入院が必要と判断されたので、不起訴だから釈放ということではなく、医療を受けるために入院となる見込みが高いみたいだよ。