なんか終わった。
でも、良かった。
...ほんとに終わったのか?
2025年6月24日、米トランプ大統領が、SNS にて、イランとイスラエルが停戦に合意したことを発表しました。
しかし、よくよく考えてみれば、2025年1月、イスラエル、ハマスの間でガザ地区停戦合意が成立してからの、イラン、イスラエル戦争なので、この停戦合意もいつまで続くのかと、現地では、いまだに緊張状態から解放されたわけでなく、戦々恐々といった感じみたい。
停戦までの経緯と、停戦合意の内容をまとめてみた。
停戦合意までの経緯
2025年6月13日:イスラエルがイランの核関連施設や革命防衛隊の拠点を攻撃
・両国、報復攻撃へ
2025年6月22日:米空軍、イランの各施設を攻撃
2025年6月23日:イラン、カタールの米軍基地へ攻撃
2025年6月24日:米トランプ大統領、イラン、イスラエルの停戦合意を発表
・イスラエル ネタニヤフ首相、停戦合意を発表
・イラン ペゼシュキアン大統領、停戦合意を発表
勝利宣言:国民の勇敢な抵抗により、軍事進攻を跳ねのけた!
停戦合意の内容
・両国の軍事活動の停止
・発表から 12時間以内に完全停戦
イランが攻撃を停止したのち、12時間後に、イスラエルも攻撃停止
〇〇時をもって攻撃をいないって内容じゃないので、停戦合意後も、お互い「あっちがまた攻撃しやがった!」って理由で戦闘が続きました。そして、停戦しないことににトランプ激おこに至る。
まあ、そんな感じなので、停戦間もないこともあり、お互い、なんかあったら即、報復する気満々。だから、緊張状態が解けないってこと。そしてそれは、1週間が経った現在も変わらず。
これが本当の停戦なのか?それは、時間が経過してみないとわかりません。
ただ、今回の口火をきったイスラエル側の開戦のきっかけの中に、
①ネタニヤフ首相が、国際刑事裁判所から逮捕状を出された (ガザ地区戦闘を巡る戦争犯罪) ことで、外圧を受けたと判断し、これに反発したという見方
②イスラエル世論の支持率低下にあえぐネタニヤフ首相が、イランを攻撃し、支持率の回復を狙ったという見方
があり、結果、支持率回復の手段として、戦争という手段を採択したという印象がぬぐえません。
おおまかな流れとしては...イスラエル国民が、外圧に屈してガザ地区について日和った決断をした政府に失望し、政府は、支持率を回復したかったので、戦争を始めたって流れなのかな。
現に、この戦争に関するイスラエル世論の支持率は、実に 7割とも報じられています。アイアンドームを突破し、テルアビブが攻撃されたのに。
このように、負けず嫌いな国民性であることから、国際社会において協調を計ろうとしても、世論的に弱腰と映ってしまえば、支持率に直結してしまい、政府は、支持率を回復するため、戦争という手段を採択するというループができているのかもしれませんね。
このような構図が続く限り、イスラエルをとりまく中東情勢って、ずっとこのままなのかも。