※CAUTION※ ネタバレ含む ※CAUTION※
GQu6X の感想などをぼちぼちと...
機動戦士ガンダム GQuuuuuuX (GQu6X) が終わりました。
正直、よくわからなかった。でも、ハッピーエンドだから、そんな些細なことどうでもいいや。って感じ。
いろいろ仕掛けがあり、良く言えば、ほど良く考察の余地があったし、悪く言えば、謎で埋め尽くして誤魔化したともいえる。また、勢いがあったのも良かったね。おかげで最後まで見られた。もちろん、面白かった。
最後、水着の女の子がキャッキャして終わるというのは、とてもガイナックス (現カラー。以後、同様) っぽいと思った。そして、あんなに反発しまくっていたマチュが、最後、命のやりとりまでしたニャアンとキャッキャうふふする仲にまで戻れたのは、お互いが誤解なくわかり合えた結果 (ニュー・タイプ (以下、NT) 覚醒の果ての相互理解) なのだとしたら、アニメや原作小説でいう NT の意味っぽさがあり、原点になぞらえた着地と思えなくもない。 だから、最終話、たった数秒でこれまでのわだかまりが解けたのも納得できる。
本作展開で全編通して感じたのは、ガンダムというかガイナックスっぽい。もっといえば、関わった制作陣が、ガンダムの好きなシーンをガイナックス風に再現したって感じがある。
なので、物語を作りこんだというより、アクションを重視した娯楽作品っていうのが、この GQu6X なのかな。
正直、設定自体はそこまで深く決め込まず、雰囲気で繋いで、解釈は好きに楽しんでもらおうって方針なんだと思う。余白の部分を、思い々々に語り合えてのは、みんな楽しかったよね?
まあ、全く内容を整理できていないので、とりあえず、ぽつぽつと語っていく。
GQu6Xの世界観
正史 (アニメ版) につながる if 世界の平行世界 (リープ世界?) が GQu6X の世界って感じだと解釈しました。
if 世界は、ララァをかばってシャアが戦死する。ララァは、それを受け入れられずにタイムリープしている。要はメビウスの輪。
※リープするたび、シャアが死んだ時点でその可能性の世界は崩壊し、消滅していると思われる。
GQu6X 世界は、if 世界のタイム・リープの内のひとつ。本作で、ララァが if 世界に送還されたことによって、(ぼくの解釈では) シャアが戦死する世界ではなく、ララァが戦死する世界となり、正史へと続く世界となった。
GQu6X 世界ではシャアが戦死しないため、世界が崩壊することがない。正史の完全な平行世界となった。
キャラクター
アマテ・ユズリハ (マチュ)
当初、ハマーン・カーンの if 世界の姿なのかと思ったら、全く関係なかった。
改札のシーンなど、むしろ、カミーユ・ビダンを彷彿されるムーブが多かった気もする。
行動原理がわからず、誰にでも噛みつくようなキャラクターでした。
「わたしは腐ったみかんじゃないんだ!不揃いのリンゴでもないんだよ!」を地でいくタイプで、内心に不満を抱え、そうした鬱屈によって、変にひねくれてしまった感がある厨二キャラ。
まあ、鬱屈した思いってのも、よくある「何者でもないのが嫌で、特別な存在になりたい」って感じ。
そんなときにキラキラを観て、同じ視点を有するシュウジにめぐりあってしまった。
正直、キャラクターとしての魅力はあんまり感じませんでした。
どちらかというと、舞台装置としての役割が強かった感ある。
ニャアン
現状に不満を持ちつつも、状況に流されてきた。
マチュとシュウジと出会ったことで、自分の居場所のようなものができたと思っていた。しかし、自分だけキラキラ世界が見えないことがコンプレックスで、マチュに反発してしまう。
後にキシリアに拾われるものの、新しい居場所かと思ったら、道具ぐらいにしか思われてなかったことにショックを受け、キシリア様を撃ってしまう。
なんやかんやあって、NT に目覚め、同じ NT としてマチュと触れ合ったことで、これまでのわだかまりが解け、最終戦でマチュと共闘。
一瞬、ハイパー化したガンダムに握り潰されるという、某エヴァンゲリオンのカヲルくんのような目に合うのかと思ったけれど、無事、生存。
結局、最後まで状況に流された。
シュウジ・イトウ
わかんない。
アムロなのか、アムロ的な何かなか、全くどういう存在なのかわかんない。
if 世界のララァが飛んだ世界をすべて観てきたみたいなことを言っていたんで、アムロか?とも思ったけど、そうでもない。だって、アムロだったら、ララァを殺すなんていわないもん。実際、そういってたし。やっぱアムロとは違う何か。
ワンチャン、エンディミオン・システムが休眠状態のときに顕れるなにかなのかも。
シャリア・ブル
来るべき将来のための礎となるべく、古い時代のしがらみを (自分を含め) 断ち切ろうとした、覚悟ガンギマリひげおじ。
個人的に、シャアに「ザビ家打倒してもおめーの居場所ねーから!ジオンの指導者はアルテイシア様って決まったンだわ」と言い放ったシーンで爆笑してしまった。
シャアの盟友っぽいポジションだったので、そういう役割かと思っていたけど、高い NT 能力によってシャアのシャアたる所以を見抜いていたんやね。
GQu6X 世界のシャアも、シャアは結局シャアだった。
だから、ザビ家は絶対殺すマン。
でも、ガルマはザビ家抜けたから見逃してやった。わりとフレキシブルに対応する、ザビ家絶対殺すマン。
だから、キシリアは、正史同様ぶっ殺した。
正直、求めてもないのにママになろうとされても、マジでうっとおしいだけだよね。(おまいう)
最後、シャリア・ブルとも和解?出来て、無事生存ルートを確保。
シャアが、ララァを迎えにいき、ふたりは幸せに暮らしたのでした。(と思いたい)
この、シャアとララァのハッピー・エンドがあっただけで、ぼくは GQu6X を全肯定できる。
まさかハマーンさま的なアレになるとは。
でも、キャスバルマジ許さじ!という姿勢は、むしろ正史よりマシマシな感じがした。
GQu6X 世界では、明確な出番らしい出番が、最後、ザビ家にかわるジオンの新しい指導者として、ジオン入りする姿が描かれている。ジオンでの後見は、お付きのランバ・ラルっぽい人かな?
キャスバル坊や♡ (シャア) と、シン世界のアダムとイブになりたかったウーマン。
まあ、あんなヒロイックに命を救われたら、脳を焼かれてしまっても仕方ないと思う。
正史と異なり、器の大きさを魅せるシーンもあったが、メビウスの輪から抜け出せなくて、結果、シャアに殺されてしまう。
正史などでも、幼い頃からキャスバル坊や♡ 感出てたけど、今作では、命を救われた (誤解) こともあり、そのヤバさは危険水域を超えていた。
おまえ、キャスバル坊や♡ って、キャスバルのママになりたかったんか...
シャアの周りにはこんなバッカっすわ。シャアも含めて。
最後にちょっとだけでてきた。
ユニコーンの最後で、フル・フロンタルに憑依したシャアを、アムロとララァが迎えに行く感じのシーンあったけど、正直、アムロだったら「またお前はそうやって人を見下して!」つってぶん殴ってるところだと思う。だから、GQu6X 世界にも、シャアをぶち殺しにきたアムロは、ユニコーンのそれよりもアムロっぽくて解釈一致した。
GQu6X 世界でのアムロは、GQuuuuuuX に組み込まれたエンディミオン・ユニットの中で眠っていた。
エンディミオンという名前は、某セーラームーンの登場人物 地場守衛 (=タキシード仮面=エンディミオン / CV 古谷徹) から来てるのかな?
そして、眠ってるいるのは、ギリシャ神話のエンディミオンの設定から。
他には、SF小説「ハイペリオン・シリーズ」の「エンディミオンの覚醒」。これは、ネタバレにもなるけど、「救世主によって救われた人類」が描かれた作品。
それらを合わせて、覚醒によって、GQu6X が救われるって話しの流れに関連付けてるんだろう。
正史でのアムロは、NERD (なーど / 自分の好きな分野に熱中しすぎて、それ以外には疎い人のこと) 気質のシャイ・ボーイみたいに扱われることが多いけど、割と熱血感で割と日本男児みたいな感じなんよね。
なんだかんだで、若い子らの面倒も見るし、そんなアムロだから、ハイパー化した白ガンダムとの最終戦で、マチュを助けることで、GQu6X世界を救う手助けをするとムーブをかますのは、ぼく的には解釈一致でした。
アムロだけは、「ガンダムがララァを殺すのをもう見たくない」って言っていたので、ワンチャン、アムロだけは逆襲のシャア後の世界から来てる可能性ある。オメガ・サイコミュ製作に使用した、「向こう側のオーパーツ」とは、サイコ・フレームなのでは?
※if 世界ではララァをかばってシャアが戦死する世界
生きてるハズだけど、どうなったかはわからない。
イセリナとどうなったかもわからない。
ザビ家と縁を切り、軍を退役しているので、ふたりは地球で幸せな生活を送っていると信じたい。
でも、ギレンが父を殺したように、ガルマもそうした可能性は否定できない。
仮に、キシリアやドズルが捕獲したとしたら、元々ガルマをかわいがっていただろうから、無下にはしなかっただろう。
でも、ドズルといた場合は、結果、戦死している可能性高し。
いや、本編で全く触れられなかったのだから、やっぱ地球で幸せにくらしてんだよ。
シャアだってガルマ殺さなかったのは、ザビ家と縁切ったからだろうし。
用 語
アルファ・サイコミュ
ガンダム世界の脳波コントロール・システム (サイコ・コミュニケーター)。
シャロムの薔薇こと、if 世界から次元跳躍してきたエルメスの技術を模倣して作られたとと思われる。
赤いガンダムに搭載されている。
システムとしてはめっちゃでかい。
エンディミオン・システム
GQuuuuuuX のオメガ・サイコミュの中で眠っていた、
向こう側から来たガンダムをどうにかするための装置って感じ。
名前の由来などは、アムロ・レイのとこで考察しています。
オメガ・サイコミュ
ガンダム世界の脳波コントロール・システム (サイコ・コミュニケーター)。
アルファ・サイコミュが大型だったのに対し、差新型であるため、めっちゃ小型化している。
そして、脳波コントロールによる機体制御もできるようになったっぽい。
MS GQuuuuuuX に搭載されている。
この製作にも、「向こう側からきたオーパーツ」が使われているっぽい。
それは多分、サイコ・フレーム。
なので、エンディミオン・システム覚醒で登場したアムロは、逆襲のシャアのアムロってことなのかも。
シャロンの薔薇
if の世界からリープしてきた。
中には、if 世界のララァが搭乗している。通称バラァ。
GQu6X 世界で覚醒し、
ゼクノヴァ
①空間を任意に捻じ曲げる現象。
②if 世界?と GQu6X 世界を繋ぐ現象。
メカニカル
gMS-Ω GQuuuuuuX(ジークアクス / ガンダム・クァックス)
最新型のガンダム。エグザベ、マチュ、にゃーんが乗ってた。
謎のオメガ・サイコミュ、謎のエンディミオン・システムが搭載されている。
GQuuuuuuX の2号機。にゃーんが乗ってる。
ルナ、アルテミスという 2つのファンネル?ビット?を搭載している。
月のグラナダ基地で製作されたらしい。
GQuuuuuuXに搭載されている「エンディミオン・システム」の由来から、月の印象を強く受ける期待。
ギリシア神話のエンディミオンは、「月の女神セレーネによって永遠の眠りにつかされた」っていうので、エンディミオン・システムが覚醒するには、GFreD が大破する必要があったのではないかと勘繰っている。
イオマグヌッソ
シャアがキシリアを騙して作らせた兵器。
建て前:ソーラー兵器っす!
本 音:ゼクノヴァ起こす兵器っす!
GFreD が制御機能を持ってるらしい。