スーバーロボットスピリッツ!
ユニバァァァス!!
タイトル:
スーパーロボット魂 2024 (2024.04.27)
Super Robot Spirits 2024
stage universe
出演:
司会:ショッカーO野
stage universe
MIQ / 鮎川麻弥 / 森口博子 / 米倉千尋 / 福山芳樹
BAND:
スーパー・ロボット・スペシャル・バンド
On Guitar:松尾洋一
On Guitar:鍋島 "ラオウ" 圭一
On Bass:村上聖
On Drums:岩田 "ガンタ" 康彦
On Keyboards:松原ひろし
アップルパイ
On Chorus:平山佳代子
On Chorus:杉山小絵子
スペース☆カインズ
On Chorus:貴日ワタリ
On Chorus:常見弘士
On Chorus:戸巻大蔵
公演日程:
4月27日(土) / 東京 / ゼップ羽田
公演時間:
開場 / 16:30 , 開演 / 17:30 , 終演 / 21:00
SETLIST
BGM. Marc Ribot's Ceramic Dog「YRU Still Here?」
第一部
OPENING SE
01. 熱風!疾風!サイバスター / スーパーロボット大戦
L-GAIM PART
02. エルガイム-Time for L-GAIM- / 重戦機エルガイム
03. 風のノー・リプライ / 重戦機エルガイム
04. COOL / 重戦機エルガイムIII フルメタルソルジャー
05. せいいっぱいの微笑みを / 重戦機エルガイムIII フルメタルソルジャー
パトレイバー PART
06. コンディション・グリーン~緊急発進~ / 機動警察パトレイバー
07. 約束の土地へ / 機動警察パトレイバー (映画)
ガンダム PART
08. Believe / 機動戦士ガンダムSEED
09. Rebprn / 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
10. 嵐の中で輝いて / 機動戦士ガンダム 第08MS小隊
11. 未来の二人に / 機動戦士ガンダム 第08MS小隊
12. ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~ / 機動戦士ガンダムF91
13. 君を見つめて - The time I'm seeing you- / 機動戦士ガンダムF91
14. MEN OF DESTINY / 機動戦士ガンダム0083-STARDUST MEMORY
15. Evergreen / 機動戦士ガンダム0083-STARDUST MEMORY
ACOUSTIC GUITAR PART (スーパーロボット・メモリアル・バンド)
16. めぐりあい / 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編 (井上大輔 cover)
17. Trust You Forever / 機動武闘伝 Gガンダム (鵜島仁文 cover)
第二部
浜口祐夢
18. CENTURY COLOR / ∀ガンダム
マクロス PART
19. DYNAMITE EXPLOSION / マクロス ダイナマイト7
20. SEVENTH MOON / マクロス7
21. PLANET DANCE / マクロス7
22. もういちど Love You / 超時空要塞マクロスII-LOVERS AGAIN-
ガンダム PART
23. サイレント・ヴォイス / 機動戦士ガンダムZZ
24. 一千万年銀河 / 機動戦士ガンダムZZ
25. Z・刻をこえて / 機動戦士Zガンダム
26. 星空のBelieve / 機動戦士Zガンダム
28. 追憶シンフォニア / フィーバー機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
29. Reason / 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
30. キングゲイナー・オーバー! / OVERMANキングゲイナー
31. 10 YEARS AFTER / 機動戦士ガンダム 第08MS小隊
32. 鳥籠の少年 / CRフィーバー機動戦士Zガンダム
33. 夢色チェイサー / 機甲戦記ドラグナー
-enc-
ALL SINGERS
35. マクロス / 超時空要塞マクロス (藤原誠 cover)
-extra-
GW の訪れを告げるスーパーロボット魂 (SRS)。
初日は ”stage univerce”。いわゆる、ガンダム、マクロスといったリアル・ロボットと分類される作品をフィーチャーし内容で、ステージが繰り広げられました。
開幕を告げたのは、”熱風!疾風!サイバスター” 。去年とおなじ曲だったが、今回は MIQ のみによる歌唱。
今年の MIQ の歌唱は、特に素晴らしいもので、まるで全盛期を迎えたかのような印象があった。力強く艶のある歌声は、はじめて彼女の歌を聞いたときのような、新鮮な衝撃があったし、キャリアを重ねたことにより、その一音々々に乗せる説得力、表現力には思わずためいきをついてしまうほど。
しかし、本人は声の調子が良くないと語っていたんだよね。確かに、MC の声は掠れていたような気がしないでもないけど、それで歌のパフォーマンスが落ちていないってのは、声という楽器の不思議なところだと感じた。
この 2024年には、コロナのせいで延期となっていたデビュー 40周年を開催し、精神が充実していたからこそのパフォーマンスなのかもしれませんね。
続くは、40周年を迎えたと言うことで「重戦機エルガイム」コーナーに突入。
ド定番の ”エルガイム-Time for L-GAIM-” からはじまり、まさかの「重戦機エルガイムIII フルメタルソルジャー」からの選曲!そして、ひろえ純の登場に、会場は大いに沸いた。
パトレイバーを挟んだ後は、ながいながい「ガンダム」コーナー。
トップバッターは、玉置成実。
去年はめっちゃ緊張して、声援に支えられた感じもあったけど、今年は落ち着きもあり、今年公開の最新映画から "Rebprn" まで熱唱し、会場を盛り上げた。
アコギコーナーで "めぐりあい" に入るとき、マイナー・コードから入るのと、ギターを福山芳樹がやっていたということもあって、一瞬、”Killer Queen” キター! ...あれ?と、ひとりであわあわしていた。ちゃんと曲紹介もあったんだけどね。
という具合で、今年のアコギ・コーナーは、ガンダム関連歌手の追悼って感じ。
1曲目の "めぐりあい" も涙なしではいられなかったし、めっちゃ感動したんだけど、2曲目の "Trust You Forever" は、不意打ち過ぎてテンションがおかしいことに。
第二部の最初は、初参加の方が登場。ということで、念願の "CENTURY COLOR" !本公演で一番楽しみにしていた楽曲でした。
∀までのガンダム曲って、あんま V系バンドが歌うイメージなかったんだよね。
だって、ガンダムの世界観って、アニメにしては思いし、華やかなイメージのV系バンドと紐づけることは難しかったから。だから最初は抵抗あったのが正直なところ。
でも、前期 OP の "ターンAターン" が重厚なロック曲で、「人は同じ過ちを繰り返してしまうのか?」という、ややネガティブな内容を歌だったことに対し、「彩鮮やかな未来に向かう」という、ポジティブなイメージを歌ったこの曲は、「∀ガンダム」という作品を飾る OP 曲として、これ以上ない優れた楽曲だということに気が付き、めっちゃハマったんだよね。
この歌詞は井荻麟 (富野由悠季の作詞活動における芸名) と浜口祐夢の連名になっているのも珍しい気がするし、だから、ガンダムの世界観にも、Ray Guns のイメージにも合ってるんだろうな。
ハイテンションで登場した浜口祐夢は、一曲入魂とばかりに会場をあおり、会場も待望の楽曲だったから、第二部の開始を盛大にブチあげました。
マクロス・パートは、ここ数年でおなじみとなった、マクロス7 とマクロス2 、そして、熱気バサラとイシュタルのコラボという流れ、
"Dynamite Explosion" は、数ある楽曲の中でも、特に盛り上がるナンバーで、”CENTURY COLOR” からの流れもあり、会場に轟くシンガロングの声は、ここまでの流れで一番大きかったようにも感じました。
今回は、”PLANET DANCE” がセットリストしており、「さあはじまるぜSaturday Night!調子はどうだい?」という歌詞は、本公演の進行にも合っていて、会場を「これからが本番だよなあ?」とう想いで統一させるような働きがあった。
ひろえ純 (ガンダムZZ) から鮎川麻弥 (Zガンダム) へ戻り、おふたりのコラボ曲 "追憶シンフォニア" を経て、玉置成実 (SEED DESTINY) へ至る流れは、第二部のはじまりであった、∀ガンダムっぽくて良かった。
その後、終演へ向けての盛り上がりもすごかったけど、アンコールで "マクロス" は、誰も予想だにしなかった選曲だったし、会場を含めたオール・キャストでの歌唱は、魂が奮えるほどの感動があった。
会場BGM に Marc Ribot's Ceramic Dog の「YRU Still Here?」(Why are you still here? と読む) というアルバムが流れていた。
乱暴にタイトルだけを訳すと「なんでまたここに来てんの?」って感じだろうか。
四半世紀も続くイベントだから、悪く言うと"マンネリ化"している部分もあるイベントで「またこの曲か...」と思う方も多少いるだろう。
そんなイベントなのに、毎年 GW を待ち遠しく想い、足しげく通ってしまうのはなんで?飽きないの?そう問いかけられているようにも感じられるセレクトだった (完全にこじつけだが)。
ちょっと考えてみた...結果、飽きない。
マンネリ化は確かにあるだろう。しかしそれは、セットリストという情報の中だけの話しだ。
会場を訪れてみれば、退屈を感じることは無かった。それは、同じ曲であってもセットリストの構成、MCなど演出を変えることで、印象を変えるなど工夫があったので、同じ繰り返す意味であっても、”マンネリ”というより”王道の展開”という感じになっていたからだ。
つまり、マンネリを超えた先にある王道。それこそが「スーパーロボット魂」であり、常に作品へのリスペクト、コミュニティのこと、ファンを大事にするイベントだから、愛されるイベントとして四半世紀を超え、開催されているのだな。と再確認した次第。