東京公演 第二夜 セットリスト込み!
なので閲覧注意!
タイトル:
King Crimson ”Music is Our Firend” Japan 2021
Robert Fripp (Gu)
Jakko Jakszyk (Gu, Vo)
Mel Collins (Sax, Fl)
Tony Levin (Ba, Stick)
Pat Mastelotto (Dr)
Gavin Harrison (Dr)
Jeremy Stacey (Dr, Key)開催場所:
東京国際フォーラム ホールA
公演時間:
開場 17:00 , 開演 18:00
第1部終演 18:55
第2部終演 20:20
Part1 SETLIST
SE.
01. Devil Dogs of Tessellation Row
02. Neurotica
03. Red
04. Epitaph
05. One More Red Nightmare
06. Tony's Cadenza
07. Peace: An End
08. Larks' Tongues in Aspic, Part Two
09. Moonchild
10. Radical Action II
11. Level Five
Part2 SETLIST
12. Drumzilla
13. The ConstruKction of Light
14. Peace: An End
(second verse only)15. Pictures of a City
16. Islands
17. The Court of the Crimson King
~with coda18. Indiscipline
-enc-
19. Starless
公式サイト:
東京公演 第二夜 である。
昨日の公演でも満足であった。
しかし、人間とは強欲なものである。
なので、本日も足を運んでしまった。
正確には逆で、SS席チケットを確保できたのは、実は本日の方だった。でも、まあ、我慢できなかったのは一緒なのでヨシッ!
セットリスト。
そう。セットリストである。
謎のセットリスト。
何が謎なのか?
”07. Peace: An End”、"14. Peace: An End" 同じ曲が 2回!?
前者はフル尺で、後者2番のみ、かつ鍵盤というのも謎である。
これについていくつか考えてみた。
その前に、まず、情報からかね。
In Wake of Poseidon 収録曲
1. Peace-A Beginning
2. Pictures of a City
3. Cadence and Cascade
4. In the Wake of Poseidon
5. Peace - A Theme
6. Cat Food
7. The Devil's Triangle
8. Peace - An End
タイトル:Peace: An End
作詞:Pete Sinfield
作曲:Robert Fripp
収録アルバム:In Wake of Poseidon
Peace is a word of the sea and the wind.Peace is a bird who sings as you smile.
Peace is the love of a foe as a friend;
Peace is the love you bring to a child
Searching for me, you look everywhere,
Except beside you. searching for you.
You look everywhere, but not inside you.
Peace is a stream from the heart of a man;
Peace is a man, whose breadth is the dawn.
Peace is a dawn on a day without end;
Peace is the end, like death of the war.
Peace: An End 和訳
平和は海と風
平和は鳥が唄う
平和は敵をも愛す
平和は我が子を愛でる
探してみてわたしがどこにいるかを
あなたを探すいろんな場所を
でも、いない
平和は人の心
平和は許すこと
平和は人の営み
平和は戦争の終わり
Part1 について。
曲の印象から、黎明→太陽→月。朝・昼・晩って感じに流れていくのは、意識的にPart1 の中盤に組まれたのかもしれない。もしかすると、悪夢が明けて太陽が昇ったというイメージで、05. からの流れで中盤を構成したという可能性もある。
ただ、07. → 08. の流れは意図があるように感じる。
Part2 について。
まず、曲の並びをみて、"14. Peace: An End"→"15. Pictures of a City" という流れなら、そこは "Peace: An End" じゃなくて "Peace-A Beginning" じゃないの?アルバム収録順的な意味で。と思う方が多いと思う。ぼくもそうだった。でも、終章なのである。
もしかしたら、14. を 1曲と数えるのではなく、14. を導入部にした ”Pictures of a City” として捉えるべきなのかもしれない。
平和が訪れたあと、人々は幸せになったのか?という問いに、冷たい都会の景色をもってくるのは、King Crimson だなあと思う。いや、勝手に妄想しているだけだが。
もうひとつ気になるのは、2015年公演の際 "Peace: An End" の太字下線部は、和詞での歌唱だったこと。今回、2番のみだったということは、そこからの繋がりがあるのではないだろうか?
考えれば考えるほどわけがわからなくなってしまう。そこに意味はないのかもしれないし。
ただ、セットリストを眺め、その日の演奏を反芻しながら、あーでもないこーでもないと、King Crimson に熱中できるのは、とても楽しく感じる。
反芻していて気が付いたのは、Jakko Jakszyk のボーカル。
曲によって John Wetton にも、Greg Lake にも通じるような歌声は、3ドラム編成の音圧に負けることなく、King Crimson の世界を構築していた。
これはとても凄いことだと思う。なにかと Robert Fripp、Tony Levin に目が向かいがちだけど、このメンバーほんと凄い人ばかりなんだなと、今更ながら思い知りました。
第一夜は、本公演の基本となる King Crimson の演奏を披露した感じ。なんというか、スタンダードとでもいうのだろうか?
第二夜は、「攻めている」感じがあった。昨夜と同じ曲を聴いても、同じ演奏ではなく、アレンジを変えているのでは?と感じる曲があったせいかもしれない。
だから、公演中にも King Crimson は進化していると感じたのだろう。
東京公演で気になったのは、公演中、Jakko Jakszyk の足元で、ツアー・ローディがあれころ忙しそうにしていたことだ。これは、第一夜、第二夜ともにである。
最初はアクシデントなのかと思ったが、演奏に気になる個所はなかったし、2日続けて同じようなタイミングでバタバタする方が不自然にも感じる。
この真相はどうなのだろう?謎は深まるばかりである。
反芻しては駄文を重ねてしまいました。
3ドラム編成の King Crimson 。この日本でそのストーリーの幕を降ろします。
ぼくは、それを見届けたいと思うし、音楽ファンならみなさんそうだと思います。そして、どうなったか知りたいハズ。
願わくば、2015年から連なる King Crimson の物語を、みんなで語り継いで欲しい。