対 COVID-19。勝利のカギは?
先週、オランダで COVID-19 が感染拡大し、蘭政府がロックダウンを検討しているというニュースを紹介しました。
それから一週間。欧州はどうなったのでしょうか?
今度は、オーストリアでロックダウン。ワクチン接種を義務化するという動きです。
欧州では、コロナワクチン接種が進むにつれ危機感が薄れ、マスク着用率の低下が進んでいることが報告されています。
また、コロナワクチンを接種し始めてから時間が経っており、抗体が弱まってきているのが原因とも言われているため、この複合要因で、感染拡大となっているようです。
次に、先週報じられたオランダの状況はというと...
この一週間で数値は悪化が進行しました。
入院人数の割合が、一気に 2% 近く上昇しています。
これを深刻にみた蘭政府は、12日にロックダウンを発表しました。
しかし、これに不満を抱いた一部が暴徒化しているようです。
混迷を極める欧州情勢ですが、では、欧州の他の国はどうなのでしょうか?
ちょっといくつかの国の感染状況をピックアップしてきました。
集計した数値のうち、新規感染者の数 (新規感染者の数値がない場合は7日間平均の数) が 10,000人を超える個所を赤字で強調。その内、最も高い数値は赤で強調・セルをグレー塗りつぶしにしました。
欧州のコロナ感染拡大地域を、赤丸で囲ってみてみたので、あわせてご確認ください。
すると、断トツでイギリスの感染者数が増加しているのがわかります。
イギリスの感染マップを確認すると、北部と南部にエリアが記されています。南部はイングランドで、ロンドンがあるからわかりますが、南部より大きい円が記されているスコットランドでの感染拡大が目立ちますね。
イギリスでは、コロナ禍にあっても経済が復活していると伝えられています。
最近では、新しいコロナ薬「モルヌピラビル」が承認され、「最早コロナは死ぬ病気ではない」と言う人もいるようです。
この薬は、まだイギリス外では流通していないでしょうから、イギリスで感染拡大したまま諸外国に移り、感染拡大になっているようにも見えます。
イギリス人は、モルヌピラビルがあるからいいでしょうけど、他国にはありませんから、それが差となって表れているのかもしれません。
「モルヌピラビル」のような飲むタイプのコロナ薬が流通すれば、COVID-19 は過去のものになるかもしれませんね。