カナダの高校で生徒と父兄が対立しているらしい。
カナダはオンタリオ州にある公立エデン高校にて、とあることを争い、生徒と父兄が対立しているらしい。
なんでも、エデン高校の高校である Sharon Burns は、Iron Maiden の熱心なファンらしい。それで、SNS のプロフィールに、ある画像とコメントを載せているのが、「教育者として相応しくない」というのが、父兄の意見、
Sharon Burns は熱心な教育家で、多様性が求められる時代に「相応しい人物だ」というのが生徒の意見。
これらは、署名収集サイト「change.org」にて、熾烈な (笑) 署名収集競争が繰り広げられているよ。
ちなみに、現在のところ、こんな感じの推移だ。
解任 498人 → 508人 +10人
続投 14,286人 → 14,710人 +424人
※左から 7:00時点、8:30時点、増加人数 の順
続投が圧倒的すぎてどうにもならんね。
あとにまとめるけど、エデン高校は 1,000人を超える規模の学校みたい。
そして、解任派の父兄は、親、兄弟、祖父母、親戚が一同となって 508人という署名数。
たしかに、個人カウントではなく、学校校長のアカウントで趣味投稿連投するのは引く要因だとは思うけど、解任というレベルではないだろう。
文章を読んでも、解任派の主張は、感情的でめっちゃ早口で言ってそう。公に署名を募る場所への掲載文がこれということを考えると、いささかヒステリックな感じも受ける。
個人的に、解任派は「フィクションとノンフィクションの区別がつかない人たちなのかな?」と思う。
たしかに "The Number of The Beast" は、悪魔に乗り移られてしまう男を表した楽曲だけど、アルバム「The Number of The Beast」 としてみたとき、最後の楽曲が "Hallowed Be Thy Name" ということを考えれば、悪魔礼賛を推奨している作品でないことは分かる。
それに、投稿の画像をみれば、宗教的な意味で "666" を使っているのではないことも明白だ。
つまり、解任派は、エデン高校をいまでもキリスト教系の学校だと信じていて、個人の音楽的な趣向と宗教の問題を混同し、単に気にくわない人物をコミュニティから排除したいだけのように思われます。
下にリンクなどをまとめたので、各人、読んだり聴いたりして考えてみると面白いかも。
The Number of the Beast Play List
父兄側
Eden High School Principal, Sharon Burns, Needs To Be Transferred Immediately!
主張 意訳
Sharon Burns が Iron Maiden のファンだとかはどうでもいい。
個人ではなくエデン高校校長のアカウントで、SNS のプロフィールにメロイック・サインをしている写真や "Eddie Love 666" など悪魔を象徴するものを好むと記載するのは、エデン高校の校長として相応しくない。
生徒側
We need Mrs. Burns.
主張 意訳
Sharon Burns さんは、エデン高校が公平かつ多様性の場所であるという教育理念の元、熱心に活動しています。
父兄が「解任」を呼びかける活動をしているようですが、そんなにイヤなら別の高校へ通わせるようにすればいいんだ。
エデン高校は、昔のようなキリスト教系の学校じゃない。
Eden High School
Principal's Message
教育理念 意訳
生徒や教員ひとりひとりの経験、文化、才能を尊重し育成する環境を整えています。
生徒の希望に合せ、アカデミック(大学)、スペシャリスト(専攻) など様々ななコースを提供し、進学や就業への手助けをしています。