でゅら~の暇つぶし

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【歌詞・意訳】LINKIN PARK " BLEED IT OUT "

 みんな、Linkin Park の再始動ライブ見た?

 アンコールの流れは、未だに終わりを見ないウクライナ戦争や、安定しないパレスチナ情勢に対する鬱憤、怒りを込めた抗議って感じの構成で、とても Linkin Park っぽいと感じました。

 なので、この意訳についても、戦争への抗議のような内容でまとめました。

 

 まずは、音源をチェックしてみてください。

 

www.youtube.com

 

 

タイトル:Bleed It Out

作  詞:Brad Delson, Chester Bennington, Dave Farrell, Joseph Hahn, Mike Shinoda, Rob Bourdon

作  曲:Brad Delson, Chester Bennington, Dave Farrell, Joseph Hahn, Mike Shinoda, Rob Bourdon

収録アルバム:Minutes To Midnight

 

Yeah, here we go for the hundredth time

Hand grenade pins in every line

Throw 'em up and let something shine

Goin' out of my fuckin' mind

Filthy mouth, no excuse

Find a new place to hang this noose

String me up from atop these roofs

Knot it tight so I won't get loose

Truth is, you can stop and stare

Bled myself out and no one cares

Dug the trench out, laid down there

With a shovel up out of reach somewhere

Yeah, someone pour it in

Make it a dirt dance floor again

Say your prayers and stomp it out

When they bring that chorus in

 

I bleed it out, diggin' deeper just to throw it away

I bleed it out, digging deeper just to throw it away

I bleed it out, diggin' deeper just to throw it away

Just to throw it away, just to throw it away

I bleed it out

 

Go, stop the show

Choppy words and a sloppy flow

Shotgun opera, lock and load

Cock it back and then watch it go

Mama, help me, I've been cursed

Death is rollin' in every verse

Candy paint on his brand new hearse

Can't contain him, he knows he works

Fuck, this hurts, I won't lie

Doesn't matter how hard I try

Half the words don't mean a thing

And I know that I won't be satisfied

So why try ignorin' him?

Make it a dirt dance floor again

Say your prayers and stomp it out

When they bring that chorus in

 

I bleed it out, diggin' deeper just to throw it away

I bleed it out, diggin' deeper just to throw it away

I bleed it out, diggin' deeper just to throw it away

Just to throw it away, just to throw it away

I bleed it out

 

I've opened up these scars

I'll make you face this!

I've pulled myself so far

I'll make you face this now!

 

I bleed it out, digging deeper just to throw it away

I bleed it out, diggin' deeper just to throw it away

I bleed it out, diggin' deeper just to throw it away

Just to throw it away, just to throw it away

 

I bleed it out, diggin' deeper just to throw it away

I bleed it out, diggin' deeper just to throw it away

I bleed it out, diggin' deeper just to throw it away

Just to throw it away, just to throw it away

I bleed it out

 

I bleed it out

I bleed it out

 

wmg.jp/linkin_park/discography/4002/

 

Bleed It Out 意訳

 

コイツを投げるのはもう何回目だ?100回目?うんざりするぜ

辺りはすでに手榴弾のピンだらけだ

ああ、頭がおかしくなりそうだ!

こんな状況我慢できない!いっそ全部ブチ撒けられたら...!

しかし実際には、鬱々とした思いを抱え、塹壕に潜むことしかできない現状に、心底嫌気がさす

この縄、吊るせそうなとこあるか?

結び目はしっかり頼むぜ?俺が落ちないようしっかりとな

そしたら、俺を屋根から吊るしてくれ!

嫌になったのなら何もしなければいい

そうすれば、俺は直ぐに撃たれ、楽になれる

そしたら、あの深い穴 (死体処分用の穴) に放り込まれる...

シャベルで掘ったとは思えない、あの深い穴...

そこが新たな戦場となり

俺は死のダンスフロアのステージになるんだ

せいぜい踊ってくれよ

銃声がいいコーラスになってくれるだろうぜ

 

俺が血を流してまでしていることは、塹壕を掘ることだ

決して戦友の亡骸を埋めるための行為じゃない

もちろん、このクソッタレな状況を作りあげた野郎の罪を隠す穴でもねえ

ただ生き残るためだけに土を掘り、塹壕を掘りすすめるためにこそ

血を流すんだ

 

戦争映画の幕開けでございってか?

見世物じゃないんだ

軽口を叩くのを止めろ

撃鉄を起こし、狙い、撃つ

母さん助けてくれ!俺は人殺しなんかしたくないんだ!

銃撃戦の都度、死が転がる

キャンディーペイントの霊柩車が到着したようだが

まだ俺の番じゃないらしい。クソッタレ!まだ殺らなきゃならないのか...

痛む体の節々が、俺がまだ生きていることを実感させやがる

俺がどれだけ頑張っても戦況には影響しない

戦友の声が聞こえる。なにか声上げ続けているが

その半分は唸り声のような意味の無いものだった

もう彼の声を気をかけるのはよそう...

ヤツの声が途絶えたら、またフロアを作らなくちゃ...

「安らかに」と祈る代わりに、(フロアを) 踏み固めるんだ

そうすれば、銃撃の音だって届かないだろうよ...

 

土と血と汗にまみれて塹壕を掘る

俺が血を流すのは、決して死体を埋める穴を掘るためじゃねえ

ひとりでも多く助かればと思うからだ

だから一心不乱に、投げ捨てる。投げ捨てる。

そして、血を流す

 

お前らのせいでどれだけの血が流れてきたことか!

今こそ向き合ってもらうぞ!

こうなることはわかっていたハズだろ!

今こそお前らには、そのツケを払ってもらうぞ!

 

俺たちはなぜ戦場へ行った?

俺たちが血を流したのは何のためだ?

俺たちが命を賭けたのは誰のためだ?

お前らの都合の命を捨てたのではない。守るべきを守るためだ

 

勇敢な兵士達はなぜ戦場に向かった

勇敢な兵士達が流した血はなんのためだ

勇敢な兵士達が命を散らしたのは誰のためだ

命令されたからじゃない。そんなものには命を賭けられない

 

俺たちは血を流した

ならばお前らも責任を果たせ

 

 改めて、Linkin Park ”Bleed It Out” を、戦争への抗議って感じで意訳しました。

 直訳すると、意味が分かり難い箇所があったので、歌詞の前後を並び替えたりしていいるので、原詩になれている方が読むと、歌詞の構成的に違和感を覚える箇所が多いかも。

 また、原詩の直訳とは全く違った内容で意訳している箇所もあるので、この意訳のイメージに共感できないと「何言ってんだ?」感じの意訳文になっていると思います。

 

 今回、一番苦心したのは、繰り返される 「I bleed it out, digging deeper just to throw it away」 の箇所です。

 ぼくの意訳方針として、同じ文でも同じ訳文にしないという拘りがあるからです。

 この楽曲の場合ですと、「~ I'll make you face this now!」のあとに「オオーオ...」というコーラスが入っています。

 「I've opened up these scars ~ I'll make you face this now!」の箇所は、バンドが戦争という行為についてどのように感じているかを主張するパートだと感じました。

 後に続く「I bleed it out~」に男性コーラスが入るのは、戦没者の無念の声のように感じ、序盤とは意味が違い、同じように意訳するべきでないと考えたため、異なる文章で表現しました。

 

 ラップ・パートは、戦争の悲惨さを表現したパートだと思います。

 やや支離滅裂でありつつ、文章を読んでもどんな状況を描写しているのか、ギリ共感していただけるように工夫しました。

 

 他には、「Shotgun Show」が何を示すのかイメージできない問題がありましたが、「現実逃避のための軽口を注意する同僚」みたいなニュアンスを感じたので、「Shotgun Show→銃撃アクション映画→戦争映画」という感じにしました。

 

 そんなこんなで、全体としては「兵士たちが戦場に向かうのは、権力者の都合ではなく、兵士各々が守るべきもののためで、それを勘違いするんじゃないぞ」って感じでまとまったかと思います。