でゅら~の暇つぶし

音楽情報を中心に、さまざまな情報をとりまとめるブログです。

【ライブレポ】KING CRIMSON " MUSIC IS OUR FRIEND " JAPAN 2021 (2021.12.05)

 結果、立川も行ってしまったんだよ。

 セットリストを含むので、ネタバレNG民は注意するんだよ?

 

f:id:deulah2002:20211015103833p:plain

King Crimson ”Music is Our Friend” / www.creativeman.co.jp / www.dgmlive.com

 

タイトル:

  King Crimson ”Music is Our Firend” Japan 2021

    Robert Fripp (Gu)
    Jakko Jakszyk (Gu, Vo)
    Mel Collins (Sax, Fl)
    Tony Levin (Ba, Stick)
    Pat Mastelotto (Dr)
    Gavin Harrison (Dr)
    Jeremy Stacey (Dr, Key)

開催場所:

  立川ステージ・ガーデン

公演時間:

  開場 17:00 , 開演 18:00
    第1部終演 18:55
    第2部終演 20:30

 

Part1 SETLIST 

  SE.

  01. Hell Hounds of Krim

  02. Larks' Tongues in Aspic, Part One

  03. Peace: A Beginning

  04. Pictures of a City

  05. The Court of the Crimson King
    ~with coda

  06. Red

  07. One More Red Nightmare

  08. Tony's Cadenza

  09. Epitaph

  10. 21st Century Schizoid Man
    ~ Gavin Harrison drum solo
    ~ 21st Century Schizoid Man

Part2 SETLIST

  11. Drumzilla

  12. Discipline

  13. Larks' Tongues in Aspic, Part Two

  14. Islands

  15. Indiscipline

  16. Peace: An End

  17. Radical Action II

  18. Level Five

-enc-

  19.Discipline

  20.Starless

 

公式サイト:

www.dgmlive.com

 

 ツアー・アナウンス時の最終公演である ”立川公演” に行ってきたぞ。

 結論から言うと、公演はご褒美もあり最高だった!ただし、会場は NG。

 そんな感じ。

 なお、会場への愚痴は、思ったより長くなってしまったので、一番最後にずるずるとまとめてあります。

 

 会場に入る。

 国際フォーラムでは鐘の SE が鳴っていたが、それが無い。「うーん。最終公演だなあ」という気にさせられる。

 あらためてセットリストを振り返ってみても、最終公演に相応しいセットリストだと確信できる。

 まず、Part1。

 01. に始まり、人気曲をちりばめ、アンコール 10. で終演という流れ。

 この構成は、2021 日本公演のダイジェストのようにも見える。

 まるで、11月27日 東京公演を、Part1 に圧縮してしまったかのような、内容の濃さを感じた。正直、Part1 だけでも満足して帰れるレベルの充実感があった。

 そして Part2。

 こちらは " MUSIC IS OUR FRIEND " において、公演を象徴する楽曲の中から、特に重要なエレメントを持つ曲で構成されているように感じる。

 この中でひときわ輝くのが、(初期発表日程での) 公演最終日に、ツアー初演となる "03. Peace: A Beginning" の演奏!からの "04. Pictures of a City" への流れ。そう。「ポセイドンのめざめ」である。

 この流れについては、11月28日公演において、”14. Peace: An End” ~ "15. Pictures of a City" という流れがあり、「なぜ Beginning ではなく End なんだ?」という疑問がありました。それが解消したという感じだろうか?

 セットリストの中に、”Discipline” が 2つあることにも特筆したい。

 これは、(珍しいことだが) Robert Fripp のギターが聞こえないというアクシデントがあった。そう、機材トラブルである。

 ライブは生ものであるため、たとえ入念に準備したとしても、アクシデントに見舞われてしまうことは 0 ではない。それが今回だった。

 12. が終了後、ローディが問題を解決すると、即 "13. Larks' Tongues in Aspic, Part Two" が始まった。この曲はとてもスリリングな楽曲で、結末に向けて凄まじいエネルギーを練り上げていくのだが、アクシデント直後ということもあってか、鬼気迫る姿があり、凄まじい迫力を感じた。

 このアクシデントがあり、納得がいかなかったのであろう。アンコールでまさかの "Discipline おかわり" である。

 ”Discipline ギターなし Ver” も聴けたというのに再演まで!なんという僥倖!ご褒美に他ならない。

 セットリストは、”Larks' Tongues in Aspic, Part One / Two”、”Discipline / Indiscipline”、”Peace: A Beginning / End” のように、対を成すかのような組み合わせもあり、確実になにかメッセージが織り込まれているセットリスだった。

 

 (まだ追加公演日程は残っているが) 最終公演に、ツアー初演、ツアー中最多演奏など盛りだくさんで、大満足の公演でした。

 3ドラム編成の終着点を観ることができてよかった。

 

 

 そして会場への愚痴を。

 できたばかりの多目的複合施設。

 スタンディングで 3,000人、指定席で 2,500人を収容できるようだ。

 使用感を疑似体験できる動画が YouTube で公開されているので、URL を紹介しておこう。

 

舞台センター | バーチャル内覧 | TACHIKAWA STAGE GARDEN | 立川ステージガーデン

www.youtube.com

 

www.t-sg.jp

 

 会場公式サイトをみると、ライブ会場のように、コンサートホールのように、はたまた野外コンサート会場のようになど、いろいろコンセプトが説明されているようだ。

 「さまざまな利用用途に対応できるよう作られた、次世代型多目的ホール

 聞こえはいいが、実際にコンサート・ホールとして会場にいた利用者としての感想は、「ステージとの距離が近いのはいいが、それ以外はすべて中途半端」というのが、正直なところだ。

 

 理由① 傾斜がなくフロアの後ろになると、前の人の頭でステージが見えない。

 理由② 座席が狭く、椅子がしょぼい。パイプ椅子レベル。

 理由③ 会場が寒い。すきま風が入る。

 

 施工主の「あらゆる用途に対応できるよう」という要望に応えた結果、こんなんなりました。という典型的な会場。

 それぞれを説明するとこんな具合だ。

 スタンディング・ライブに対応できるため、フロアに傾斜がなく、指定席だと視界がよくない。備え付けではなく、収納できる椅子を使うため、快適さよりメンテナンス性を優先してしまっている。屋外コンサートにも対応できるため、外と完全に遮断されていないため、すきま風が入る。

 施工主の意図もわからないでもないが、用途が分かれている意味を理解していないからこうなる。

 あと、サイド席は真横を向いているので、ステージを見にくそうというのも付け足したい。

 まあ、最悪なのは椅子。独立していないので、隣で揺れると連動するし、座り心地もよろしくない。「これならパイプ椅子の方がマシだった」まである。

 新しい会場なので、どんなに素晴らしい施設なのかと期待したけど、とんだ期待はずれの会場であった。