タイトル:
Download Festival Japan 2019 (2019.03.21)
開催場所:
幕張メッセ
公演時間:
開場 / 09:30 , 開演 / 10:15 , 終演 / 21:45
SETLIST
Like a Storm
01. Pure Evil
02. The Bitterness
03. Solitary
04. Complicated (Stitches & Scars)
05. The Devil Inside
06. Love the Way You Hate Me
Amaranthe
Intro. Maximize
01. Digital World
02. Hunger
03. Amaranthine
04. GG6
05. Helix
06. Drop Dead Cynical
07. Call Out My Name
08. The Nexus
MAN WITH A MISSION
01. database
02. Broken People
03. Get Off of My Way
04. Dead End in Tokyo
05. Raise Your Flag
06. Left Alive
07. Take Me Under
08. FLY AGAIN
Halestorm
01. Black Vultures
02. Mz. Hyde
03. Love Bites (So Do I)
(with Asami from Love Bites)
04. Tokyo
05. Amen
06. Do Not Disturb
07. Drum Solo
08. Freak Like Me
09. Uncomfortable
10. I Miss the Misery
Arch Enemy
Intro. Set Flame to the Night
01. The World Is Yours
02. Ravenous
03. War Eternal
04. Blood on Your Hands
05. You Will Know My Name
06. Dead Eyes See No Future
07. The Eagle Flies Alone
08. As the Pages Burn
09. Dead Bury Their Dead
10. No Gods, No Masters
11. Nemesis
12. Song played from tape
Outro. Enter the Machine
Anthrax
SE. The Number of The Beast (Iron Maiden Song)
01. Cowboys From Hell (Pantera Cover Short)
02. Caught in a Mosh
03. Got the Time (Joe Jackson cover)
04. Madhouse
05. Fight 'Em 'Til You Can't
06. I Am the Law
07. Be All, End All
08. Evil Twin
09. Antisocial (Trust cover)
10. Indians
11. Cowboys From Hell (Pantera Cover Short)
Ghost
01. Ashes
02. Rats
03. Absolution
04. Ritual
05. From the Pinnacle to the Pit
06. Faith
07. Cirice
08. Miasma
09. Year Zero
10. Mummy Dust
11. Dance Macabre
12. Square Hammer
Sum 41
01. The Hell Song
02. Over My Head (Better Off Dead)
03. Motivation
Outro. 88
04. We're All to Blame
05. Goddamn I'm Dead Again
06. Walking Disaster
07. Underclass Hero
08. Paranoid (Black Sabbath Cover Short)
09. No Reason
10. Fake My Own Death
Intro. Another Brick In The Wall (Pink Floyd)
11. We Will Rock You (Queen cover)
12. In Too Deep
13. Fat Lip
14. Still Waiting
Slayer
SE. Delusions of Saviour
01. Repentless
02. Blood Red
03. Disciple
04. Mandatory Suicide
05. Hate Worldwide
06. War Ensemble
07. Jihad
08. When the Stillness Comes
09. Postmortem
10. Black Magic
11. Payback
12. Seasons in the Abyss
13. Born of Fire
14. Dead Skin Mask
15. Hell Awaits
16. South of Heaven
17. Raining Blood
18. Chemical Warfare
19. Angel of Death
Judas Priest
SE. War Pigs (Black Sabbath song)
01. Firepower
02. Delivering the Goods
03. Sinner
04. The Ripper
05. Evil Never Dies
06. Bloodstone
07. Saints in Hell
08. No Surrender
09. Turbo Lover
10. Devil's Child
11. Killing Machine
12. Some Heads Are Gonna Roll
SE. Guardians
13. Rising From Ruins
14. Rapid Fire
15. Hell Bent for Leather
16. Painkiller
-enc-
17. The Hellion 〜 Electric Eye
18. Breaking the Law
19. Living After Midnight
SE. We Are the Champions (Queen Song)
開催から一週間経ったので、フェスを振り返ってみる。
本家と比べれば、だいぶコンパクトになった日本公演だったけど、蓋を開ければ大盛況だったね!
日本という市場では、単日開催10バンドあたりで様子をみて、開催規模を調節するのくらいで丁度いいんだと思った。
また、ジャンルの垣根を越えて、音楽をライブを楽しもうという来場者が多く、雰囲気も良かったように感じたよ。
ただ、VIPエリアが広すぎて、某Loud Park のように、一般チケットで最前にいけない仕切りになっていたのは誤算だった。まあ、チケット発売前に教えてほしかったとは思うけど、来年は、VPチケットが爆売れするのは間違いないだろう。
そうすると、VIP大杉問題が発生しそうだけど、まあ、それはそれでいいでしょう。
クロークは \1,000- と、割高とも思えたけど、出し入れ回数の制限がなく、わりと良心的な仕様だったよ。
さて、バンドごとの感想。
Like a Storm
VIPエリア広すぎ問題が発生し、浮足立っている中に始まった。
バックドロップもあり、オープニング・アクトとしては、かなり力の入ったステージ・セット。
終盤では、Chris (Vo) がステージから降りてきて、ファンとハイタッチをするなど、ファン・サービスも旺盛。当然、演奏にも力が入っており、満足のステージ。
個人的には、フェスのオープニングとしてはいささか重いと感じた。
このバンドは、ちょっと暗めでドラマチックな感じに展開する楽曲が多いので、アルバム単位で聞いて雰囲気を楽しんで欲しい。
Amaranthe
3ボーカルのエレクトロ・コアという体でデビューした Amaranthe だったけど、いつのまにか、Elize とバック・コーラス 2人という感じになってしまった。
前の来日のときは、確かにそんな感じだった。
しかしこのステージでは、3人のボーカルの見せどころもあり、また、バンドとしてもよくできたステージだと思った。2011年に初めてみたときに近い鮮烈さを感じたよ。
MAN WITH A MISSION
オオカミの被り物をしたバンド。ゆえに、ボーカルの歌詞 (特に英語パート) が何を言ってるのか、ほとんどわからなかった。
でも、曲にノッて踊って楽しければいーんだ。深く考えるのをやめたら、めっちゃ楽しめた。
セットリスト的に、曲調がバラバラだけど、これで MAN WITH A MISSION というバンドがどんな曲やってるのかは紹介できたんじゃないかな。
鉄血のオルフェンズ OP 曲 05. のコーラスや、〆の 08. の芯がロングは、カタルシスの開放があってよかった。
Arch Enemy
毎年きている Michael Amott 兄さんのバンドだよ。
Jeff Loomis の加入により、サウンド面では、もう、完成されたといっても過言ではないと思う。それほど隙のないライブだった。
セットリストの満足度もかなり高く、代表曲がズラリ。これで盛り上がらないわけがなく、Alissa のスクリームも冴えわたり、大興奮のステージだったよ。
5月には、Black Earth の公演もあるので、そちらも要チェックだ!
Anthrax
やれば間違いなくもりあがるバンドその2.
今回は、開演直前の SE に、The Number of the Beast を持ってきたので、そこから大合唱が始まり、凄まじくテンションが上がっていたところに、Pantera の 01. を持ってくるとか、もう、狂喜乱舞でおさまりのつかない感じになってた。
そこから雪崩れ込むように 02. となり、巨大モッシュ・ピットが発生し、もう、ぐちゃぐちゃ。
モッシュだけでなく、シンガロングの声も大きく、やっぱアンスラだよねと思える狂喜のスラッシュ感染でした。
〆にも 01. が来るあたり、去年亡くなった Vinnie Paul へ捧げられたステージだったね。素晴らしかった。
Ghost
パパ・エメリトゥス3世あらため、コピア枢機卿によるバンド。
ステージ上には、カテドラルを模したセットが設えられ、バンドの本気が窺えた。
もう、ライブというよりは舞台に近い演出で、曲目の進行とともに、ネームレス・グールズが入れ替わりステージを盛り上げる。
ネームレスゆえに、素顔の見えない楽器隊だが、それがステージ演出にマッチしており、Ghost というバンドの持つ世界観に広がりを見せる。
パパ・エメトリゥスのお札も撒かれたけど、まあ、VIPエリアにしか届くハズもなく、来年こそは・・・!と、決意を新たにした方も多いことだろう。
Ghost は、こように視覚的な演出でも、しっかりとした世界観を見せているので、音源だけでなく、ぜひ、ライブでチェックしたもらいたいな。
SUM41
VIPエリアの入りこそ少なめだった (この後が Slayer だった) けど、Blood Stage には、多くのファンが集結し、開演前からそわそわした空気がしていたよ。
そんな中、オープニング・ナンバーとしてプレイされたのが 01. なもんだから、しょっぱなから、Anthrax のときに勝るとも劣らない巨大モッシュ・ピットができてた。
フェスも終盤だから、疲れてる方も多かっただろうに、Deryck が頻繁にあおるし、楽器隊の好演もあり、ピットは常にフル稼働だったよ。
また、セットリストの中には、体調不良によりキャンセルとなった Ozzy の 08. や、日本で大人気の映画 Bohemian Rhapsody を意識した 11. など、現地ファン向けのサービスも忘れないという、至れり尽くせりの内容。大満足。
Slayer
開演前のステージは、緞帳で覆われ、仰々しいステージセット。
緞帳の裏には、透明スクリーンが吊るされており、SE. に合わせて Slayer のロゴが投影される。ぱっと見、空中にロゴが浮かんでいるようにみえただろう。
もう、終始、地鳴りのような Slayer コールや雄たけび、あるいは、意味の奇声などが飛び交い、混乱のるつぼといった様相を呈した。まさに Slayer のステージだ。
セットリストは、Tom Araya により、時には日本語を交えて進行される。
怒涛の楽曲に、人々は熱狂し、これが最後ではないだろ?という想いをシンガロングの声に乗せ叫ぶ。
特に、16.〜19. は、本当に殺しに来てるな。という、バンドの本気度がわかる内容で、最後に向けてのたたみかけが半端なかった。
最後、Tom Araya による、日本語のスピーチがあった。もう、そこかしこで号泣している方も多く、バンドも万感の想いがあるのか、目を真っ赤にしていたようにみえた。
Judas Priest
Slayer が終わり移動しているとき、誰かが言っていた「Slayerがトリのほうが良かったな」と。
個人的には、Judas Priest の熱演も相当なもので、Slayer のラスト・ステージに劣らないものだった。
Judas は、去年、Firepowerリリース・ツアーで来日しており、そのステージを見ていた。
Judas は、来日の度に、前回よりも素晴らしいと感じさせてくれるプレイをしてくれるんだけど、特に今回は素晴らしかった。
KK の後任として加入した Richie Faulkner、Glenn がパーキンソン病を患い、サポートとしてバンドを支える Andy Sneap 。Richie は、ギターヒーローとしての風格もでてきたし、Andy も更にステージに馴染んできたというのもあると思う。しかし、ここにきて、Rob Halford のキレが凄まじかった。
もともと、中音、低音が魅力的なボーカリストで、おまけに硬質なハイトーンもだせる Rob だったけど、年には勝てず、ハイトーンの冴えはかつてよりは劣るというものだった。だが、この公演については、往年に迫る冴えがあったし、ただ出ているのではなく、Rob のボーカリスト人生の集大成とするような迫力を、確かに感じたんだ。
なんてものを見せてくれたんだと、本当に感動したし、感謝せずにはいられなかったよ。
本国のラインナップと比べると、文句が言いたくなるのはわかる。
でも、実際に見て、それでも文句を言える人はいないのでは?そう思えるすばらしいイベントだったよ。