でゅら~の暇つぶし

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【ライブレポ】ROCKIN'ON SONIC 2025 (2025.01.05)

 開場時こそ人すくなかったけど、熱心な音楽ファンが集まり、大盛況でした!

 

rockinonsonic.com/

rockinonsonic.com/timetable/

 

タイトル:

  rockin'on sonic 2025

開催日程:

  1月5日(日) / 千葉 / 幕張メッセ 4-8ホール

公演時間:

  開場 / 11:00 , 開演 / 12:30 , 終演 / 19:40

 

開会宣言

  山崎洋一郎

Monobloc

MEMBER

  On Bass: Michael Silvergrade

  On Vocal:Timothy Waldron

  On Guitar:Ben Scofield

  On Drums:Zack Pockrose

  On Guitar:Nina Lüders

SETLIST

  01. Where Is My Garden

  02. Pochinki

  03. I'm Just Trying To Love You

  04. Line of Feeling

  05. Underground

  06. New Order

  07. Take Me

  08. Everything

  09. Irish Goodbye 

 

The Jesus And Mary Chain

MEMBER

  On Vocal, Guitar:Jim Reid

  On Guitar:William Reid

  On Bass:Mark Crozer

  On Guitar:Scott Von Ryper

  On Drums:Justin Welch

SETLIST

  01. Jamcod

  02. Happy When It Rains

  03. Venal Joy

  04. All Things Pass

  05. Chemical Animal

  06. Some Candy Talking

  07. Blues From A Gun

  08. In A Hole

  09. Sidewalking

  10. Head On

  11. Just Like Honey

  12. Reverence

 

DIGITALISM

MEMBER

  Jens Moelle

  İsmail Tüfekçi

SETLIST

  01. Anytime New

  02. I Want I Want

  03. Circles

  04. Miami Showdown

  05. Zdarlight

  06. Idealistic

  07. Blitz

  08. Something In The Air

  09. Pogo

 

Manic Street Preachers

MEMBER

  On Vocal, Guitar:James Dean Bradfield 

  On Drums:Sean Moore

  On Bass:Nicky Wire 

  TOURING MEMBER

    On Keyboards:Nick Nasmyth

    On Guitar:Wayne Murray

    On Guitar:Gavin Fitzjohn

SETLIST

  01. You Love Us

  02. La Tristesse Durera (Scream to a Sigh)

  03. Decline & Fall

  04. You Stole The Sun From My Heart

  05. No Surface All Feeling

  06. Motorcycle Emptiness

  07. From Despair To Where

  08. Yes

  09. A Design For Life

  10. Little Baby Nothing

  11. Your Love Alone Is Not Enough

  12. If You Tolerate This Your Children Will Be Next 

 

The Lemon Twigs

MEMBER

  Brian D’Addario

  Michael D’Addario

  TOURING MEMBER

    On Bass:Danny Ayala

    On Drums:Reza Matin

SETLIST

  01. My Golden Years

  02. The One

  03. In My Head

  04. What You Were Doing

  05. Church Bells

  06. If You And I Are Not Wise

  07. Any Time Of Day

  08. Foolin' Around

  09. They Don't Know How To Fall In Place

  10. Runaway (Del Shannon cover)

  11. Ghost Run Free

  12. I've Got A Broken Heart

  13. You Are Still My Girl

  14. Rock On (Over and Over)

 

Death Cab For Cutie

MEMBER

  On Vocal, Guitar:Ben Gibbard

  On Bass:Nick Harmer

  On Drums:Jason McGerr

  On Guitar:Dave Depper

  On Keybards:Zac Rae

SETLIST

  01. I Don't Know How I Survive

  02. Roman Candles

  03. The New Year

  04. The Ghosts of Beverly Drive

  05. Here to Forever

  06. Black Sun

  07. Tiny Vessels

  08. Transatlanticism

  09. I Will Follow You Into The Dark

  10. Cath...

  11. Crooked Teeth

  12. Soul Meets Body

 

Cigarettes After Sex

MEMBER

  On Vocal, Guitar:Greg Gonzalez

  On Bass:Randall Miller

  On Drums:Jacob Tomsky

SETLIST

  01. X's

  02. Nothing's Gonna Hurt You Baby

  03. Tejano Blue

  04. Cry

  05. Sweet

  06. Heavenly

  07. K.

  08. Dreaming Of You

  09. Apocalypse

 

WEEZER

MEMBER

  On Vocal, Guitar:Rivers Cuomo

  On Drums:Patrick Wilson

  On Guitar:Brian Bell

  On Bass:Scott Shriner

SETLIST

  01. Anonymous

  02. Dope Nose

  03. Pork And Beans

  04. Beverly Hills

  05. Island In The Sun

  06. You Gave Your Love To Me Softly

  07. Perfect Situation

  Pinkerton Asteroid Belt

    08. Getchoo

    09. Why Bother?

    10. Pink Triangle

    11. Across The Sea

  The Blue Planet

    12. My Name Is Jonas

    13. Buddy Holly

    14. Undone

    15. The Sweater Song

    16. Surf Wax America

    17. Say It Ain't So

    18. In The Garage

    19. Holiday

    20. Only In Dreams

 

Monobloc

 アメリカのバンドなのに、UK の風を感じる不思議なバンド。

 Timothy の豊かな声量、そして、魅惑の低音が素晴らしい。

 Julian casablancas に似た声質であることや、ニュー・ヨーク発という共通点があるので、バンド・サウンドThe Strokes っぽいと評価する方もいるけど、音楽的な影響って意味では、The Cure とか The Smiths の方に親近感を覚えます。

 

 デビュー間もなく、曲数も少ないから、直ぐに単独公演ってのは難しいかもしれないけど、12月に発表したばかりの "Take Me" を聴けばわかるとおり、実力は疑う余地ナシ。

 このステージでは、キャリアの浅いバンド特有の初々しさも感じられて、そういうのも含めて良かった。

 その割には、みんな風格とまではいかないまでも、雰囲気あって、ステージ度胸も感じられたよ。

 

 

The Jesus And Mary Chain

 Fuji Rock 2024 に出演した The Jesu And Mary Chain が、こんなに早く再来日するなんて、誰が思っただろう?

 短期間での再来日だから、セットリストに大きな変化はないけれど、「Glasgow Eyes」から "Venal Joy" が入っているのが嬉しい。

 

 陰影を生かしたステージ照明と、降り注ぐ轟音のギターとが織りなす楽曲の明暗が、交互に脳髄を刺激しまくり、音楽って自由ってよく言うけど、まさにそれが体現されて、開放感があってめちゃイカす!

 音源で聴く以上にハイになるのは、やっぱ、楽器が鳴って震わせた空気が、直接ぼくらの体を奮わせているからだと、確かに感じ取れた。

 

 聞く人によっては、その自由奔放さからどう楽しんで良いのかわからず戸惑うかもしれない。しかし、しばらく浴びていれば、これらの楽曲は緻密な計算の上で鳴らされているもので、それはこのバンドでしか体験できないとことに、気づくだろう。

 このバンドの魅力って、実際に体験した方が早いから、とにかく機会が合ったら聴いてほしい。シューゲイザーとか好きな人におすすめ。

 

 

DIGITALISM

 まず、対面式 DJ セットで、ガチバトルって感じで胸熱。

 そして、今日イチの爆音。

 

 ステージの進行は、曲の区切りがない DJ セットって感じで進行。

 ただし、生歌 (重要) 入りなので、完全に DJ ではない。

 

 熱狂的なファンが集い、狂ったように踊りまくった。

 

 楽曲の区切りはなくとも、今、なんの曲をやっているのか、非常にわかりやすかったし、複雑なテクニックを追求した難解なステージではなく、誰もが気軽にノって踊れる演出だったのがよかった。

 また、ロック・フェス補正なのか、打ち込み感があまりなかったよ。

 エレクトロ・ミュージック、洋ロックどちらの入り口としてもおススメできる。

 

Manic Street Preachers

 最強のアンセム "You Love Us" で幕を開け、会場が一体となったシンガロングの大歓声に迎えられた Manic Street Preachers のステージは、デビューして30年以上を共にしたファンへのリスペクト溢れる激しくもハートフルな公演だったと思う。

 

 死亡宣告こそされたものの、行方不明のままである Richey Edwards。彼に「どっかで聴いてるんだろ?」って感じの MC で始まった "Yes"、"A Design For Life" の流れに涙する方、多数。

 そういえば、彼が失踪したのが 1995年2月だから、もう、30年になるんだね。

 

 そのせいか、セットリストは「Generation Terrorists」~「Everything Must Go」で構成されており、バンドの Richey Edwards ひいては故人への想いで彩られていたようにも感じます。個人的に、それを一番強く感じたのは "Your Love Alone Is Not Enough" でした。

 

 James の声量豊かでエモーショナルな歌唱も相まって、涙なしには見られないステージでした。

 

 あと、さらっとリリース予定の新譜から "Decline & Fall" を披露してくれたのも嬉しかった。

 

 

The Lemon Twigs

 音が鳴った瞬間「これこそバンド・サウンドだよな!」ってビンビン響いてきた。

 

 なにかと The Beach Boys が引き合いにだされるけど、このステージは完全に The Beatles だっと思う。

 

 Addario 兄弟の変態性が素晴らしかった。

 兄弟で作詞作曲を完結しているからなのか、ボーカル、ギターのリードが入れ替わり、確か。後半はパートも変わっていたような記憶。

 

 音源で感じた、美しいコーラス・ワークも冴えわたり、兄弟がマジで楽しんでる感が伝わってきて最高の気分を浸れた。

 

 短い時間に、カバー曲 "Runaway" を挟みつつ、自分らの楽曲と、そのルーツを詰め込んだセットリストも最高だったね!

 

 

Death Cab For Cutie

 「Asphalt Meadows」からの楽曲で幕を開けた Death Cab For Cutie

 このアルバムからの楽曲は、シューゲイザーの要素が強く、この rockin'on Sonic の会場には合っていたけど、過去作と比べ、あまり Death Cab For Cutie っぽくはないので、「Asphalt Meadows」まで追ってないファンには、少し敷居が高かったかも。まあ、Ben Gibbard の声が響けば、間違いないってわかるんだけど。

 そんで、そこからの "The New Year" だから、従来よりのファンへにとっては、新年のあいさつのようでもあったよね。そして、この曲こそ、ここで聴きたい曲だっただろうし。

 

 So This Is New Year!

 

 いうほど賑々しい内容の歌詞ではないけれど、これを一緒に歌いたくて、今日、この場に来た。そういう人もさぞかし多かったろう。

 シンガロングの声も大きく、キタコレ感が凄かった。

 

 新年あけましておめでとうって言うじゃない?

 でもそれって、カレンダーがめくられただけだよ?

 全然特別な日じゃない。

 でも、1/5 は特別な日だよね!

 遠い距離を越えて、こうして会えたんだからさ!

 

 って思いがある感じがして、めっちゃエモかった!

 会えない悲しみ、寂しさを埋められないことを唄った曲だけど、今日、この場では全然違ったと思うんよ。

 

 冒頭 3曲で一気にテンションを上げたあとは、定番曲が目白押し、

 アコースティック・セットで "I Will Follow You Into The Dark" も入り、緩急を織り交ぜ、観客を巻き込んで行く様は圧巻ですらあった。

 

 

Cigarettes After Sex

 バンド名のまんま。

 セックスのあと、タバコを燻らせながらのピロウ・トーク。そんな感じ。

 だが、それが良い。

 

 メンバ- 3人がステージたち、それぞれへのスポット・ライトがあたると、静かに始まった。

 バック・スクリーンはモノクロで、そうなると、世界がモノクロになったかのようで、最高にシック。

 移される映像も、どこかタバコの煙が漂うようで、めっちゃチル。

 この組み合わせがとても雰囲気があって、最高にエモい。

 

 Greg Gonzalez は、めっちゃ髭達磨になっていて、一瞬、Lemmy Kilmister に見えた。

 その髭達磨が、甘い歌声でメロウに歌うんよね。

 

 美しく、儚い感じなので、音源では、ロックとしては「弱い」と感じるかも。しかし、ライブで感じる音圧の強さ、楽器の振動が体から内側に浸透するかのような表現力は、決して弱さを感じさせず、むしろ、世界観の徹底を感じました。

 

 

WEEZER

 どんなライブになるかと心待ちにしていた方多数。

 待ちに待った 「Blue Album 30th Anniversary」公演!

 フェスなので、フルセットとはいかなかったけど、最高に楽しかった!

 

 コンセプトのしっかりした、大掛かりな映像演出のド迫力の、超エネルギッシュなステージに、観客は大興奮!

 新年のめでたい日に感動の再会を分かち合う大歓声!そして大合唱!

 
 映像は、Weezer と共に行く宇宙旅行って感じ。

 大画面に映し出される映像は、スタンディング応援上映でみる映画館のようでもあった。

 ステージに置かれたドラム・セットが、月面着陸のときのアポロ 13号のようにも見え、そういうアイデアが、これが映像演出ではなく、今みんなで体験しているんだってことを意識させてくれる。

 

 新しい居住可能な惑星を見つけ、そこに Weezer Flag を立てるメンバー。

 そこは地球のような青い惑星であった。

 その様子は、Weezer が Blue Album をリリースしたとき、「世界にとってはたった1枚のアルバムだったかもしれないが、我々にとっては大きな一歩であった」そんな一大叙事詩のようでもあって、そして、30年を経て、その影響の大きさを確認するようでもあって、最高にエモかった。

 

 いつまでもギター・キッズの面影を残す Rivers Cuomo に Eddie Van Halen の姿が重なった気がした。

 

 

rockin'on sonic まとめ

 おんがくっていうのはね。
 おじいちゃんも、おばあちゃんも、
 おとこのこも、おんなのこも、
 おおきく おくちをあけて うたうから
 みんなで おおきく うたうから
 だから とても たのしいんだよ

 

 っていうことを思い出させてくれた大切な音楽フェスでした。

 急なポエムすまん。

 

 思い返せば、当初危惧されていたような、客層の偏りもなく、家族連れでも安心して過ごせる、ある種、理想を体現したような音楽フェスだったよね。

 

 出演バンドも 1日 8バンドくらいで十分よね。

 これくらいであれば、フェスを全部楽しみたいマンも満足だし、好きなバンドだけ見たいマンも満足。

 そして、会場間のアクセスも近いので、「あっこれ好きかも」って感じたら、すぐ聴きにいける。

 来場客層のスタイルに、よくよくリーチしていた良い会場設営でした。

 

 開場から開演まで 1時間半あったけど、そこでお昼と休憩、トイレなどが済ませられるので、全部楽しみたいマンであるぼくには、とてもありがたかった。

 

 飲食スペースが広大かつ、両会場とも近く、音が聞けたこともあり、屋内音楽フェスでありがちな、ステージ後方で横になり、聴いてんだか寝てんだかわかんない中途半端な観戦組がほとんどおらず、「ステージ前に集まっているのはライブを観たい人たちだけ!」って感じも、めっちゃよかった。

 そのせいか、他のフェスに比べ、早い時間からの来場者も多かったように感じました。

 

 Jimmy Eat World などでは、モッシュの発生が危惧されたけど、前方フロアは、緩衝床になっていて、ちょっとした体操床みたいな感じだったので、跳ねるのには良いけど、走ったりすると不安定で走り難くなっていた。

 だから、特にピットが発生することもなく、前への圧縮が強くなるわけでもなく、終始安心安全でした。

 

 来年もあったら是非参戦したフェスで、ライブ初心者にもおすすめできる、超優良イベントです。

 運営のみなさまに置かれましては、今年くらいのチケット販売量での開催をお願いします。

 

 と、なると、チケット争奪戦ですかね。

 よろしいい。覚悟はできているぜ!