今思い返しても GAMMA RAY 最高だったんだよ。
2024年5月に開催された GAMMA RAY 来日公演から、早いことに、もう、1ヵ月以上過ぎてしまいました。
本公演は、新任 Vo Franc の日本お披露目であり、また、オリジナル・シンガーの Ralf も参加するという特別編成。
会場の雰囲気は、とてもピースフルかつハートフルで、まさに Kai の作る楽曲のポジティブなイメージが開場を満たしていて、これぞ GAMMA RAY 、これぞライブの醍醐味といった、とても楽しく幸せな時間でした。
本公演の最後を飾ったのは、"Heaven can wait" 。これが、この日のライブを総括するような、本当に特別な一曲だったんです。
YouTube を漁っていたら、その映像をアップしている方がいたので、是非、みなさんにもきいていただきたく、紹介いたします。
この日、Ralf はのどの調子を崩しており、本調子ではありませんでした。
なので、曲の出だし、うまく声が出ず辛そうにしていたんです。
すると、それを察した来場者たちは、Ralf のピンチを支えるべく、おおきなシンガロングで応えたんですよね。
バンドが煽るでもなく、だれかが歌いだし徐々に...という展開でもなく、会場にいた全員が「ピンチだ!たすけるぞ!」と心を合わせたのが、最高に GAMMA RAY だった。
これこそが、Kai が作ってきた楽曲たちが、ただ消費されたのではなく、リスペクトされてきたことの証にほかならず、とても感動的なムーブメントだと感じました。
ジャーマン・メタルというジャンルは、観客自身も語り部のひとりとなり、ともにステージを作っていくとう、少し特殊なジャンルだと思います。
しかし、参加の仕方はひとそれぞれで、ある人は歌を、またある人はメロディを歌い、またある人は手拍子やコーラス、あるいは、エア・ギターやエア・ドラムなど、声だけではなく、身振り手振りなどを交える感じなので、ひとそれぞれのスタンスで楽しめる自由があります。ぼくはそれを本来の音楽の楽しみ方だと捉えています。
勿論、ミュージシャンのスタンスや、楽曲の系統、雰囲気もあるので、すべてがそのように楽しむべきというつもりはありません。たとえば、バーラードは誰だってしっとり聞き入りたいですし。
要は、世の中にはこんなライブもあるってこと知って欲しかったのと、こんな風に一緒に楽しみたいと感じた方へ、GAMMA RAY を紹介したかったんです。