でゅら~の暇つぶし

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【歌詞・意訳】GAMMA RAY " THE SILENCE " (2022.07.06公開)

 悲しい夜。そっと寄り添ってくれたのは、やはり大好きな曲たちだったよ。

 

www.youtube.com

 

タイトル:The Silence

作  詞:Kai Hansen

作  曲:Kai Hansen

収録アルバム:Heading For Tomorrow


When you're drowning,

when you're freezin,

when you're feeling cold

There's a light in the darkness

as the elder always told.

 

When the winter's coming closer

and the autumn's passing by,

Then the world will sink in slience

and I think we all should try.

 

Oh, I wanna live my life in a fairy tale

Where the end is always good and never sad.

Show me the way to another world

Where the sun is always shining in the end.

 

And we fight back the tears, and we lose our fears,

Let the world remain in silence for a while

Sun in our minds in a world full of ice,

Let silence remain for a little while.

 

Somebody came and slammed the door,

took the feelin' away from our hearts.

And the horror took hold of a place

in our hearts filled with love.

 

What is left behind the ice,

behind the make up and the lies

Tell me what goes on inside our minds,

There is a hole in our sky,

getting bigger, growing wide

No more answer, but we hold the line

 

See and hear what we have done to us all,

we wanna be free more than anything,

Do you hear what I say to you?

We will make it through, the sun shall shine.

 

Hear the words we say and see the light of day

We never will be free until the sun is shining for us all.

 

Carry on, carry on and make our dreams come true

And for a little while we stay together

Carry on, carry on, may all our lovin' stay

And for a little while we stay together, forever

Together, forever.

 

www.gammaray.org/en/discography-albums/discography-1991-heading.html

 

The Silence 意訳

 

夢破れ失意の底にあるとき...

非難に晒され、心が凍てついてしまったとき...

孤独に打ちのめされ、ひとり枕を濡らす夜...

そんな時こそ、この言葉を思い出してほしいんだ。

「長い冬だって、やがて春の陽射しが訪れるだろう?」ってさ。

散々聴いたと思う。でも、みんな言ってたろ?

 

収穫の季節がすぎ...

北風が冬の訪れをつげる...

すると、世界は雪でおおわれ、静寂の底に沈むんだ。

...しばしの休息のとき。

 

誰しもそうさ。おとぎ話しのような世界で暮らしたいんだ。

最後はハッピーエンドでめでたしめでたし。かなしいことなんてひとつもない。

もし、そんな世界があるのなら、ボクにその行き方を教えてほしい。

約束された地があるのなら。

 

いつかはこの涙をこえ、逆境だって乗り越えて見せるさ。

だけど今は立ち向かう勇気がわかないんだ。

いまだけは、この疲れ切った心をいやす時間が欲しい

 

部屋にひきこもる。心を殺し、ただ過ぎゆくのを待つ。

愛で満ちていた心が、恐怖に染まった。

 

いままで信じていた世界が崩れゆく

自分すら騙し、虚飾に塗れた偽りの世界で過ごす

それで何が残ったというのか

もはや何が正しかったかもわからない。なぜ間違ったのかも。

心に空いた穴は大きくなる一方だ

いくら考えても答えはみつからず、無為に時間だけが過ぎてゆく

 

いまこそオレたちのことを思い出してほしい。そして頼ってほしい。

オレたちは、あらゆる苦痛からキミを救いたいんだ!

オレたちはこう言ってなかったか?。

今はまだ凍える冬かもしれない。だが、やがて暖かい春の陽射しが訪れるんだ。

 

いいかい?キミは決してひとりなんかじゃない。

オレたちは、決してキミをひとりになんてさせやしない!

だから、ひとりでもがき苦しむことなんてないんだ。その先にある成功を信じ、ともにゆこう。

 

顔上げろ!胸を張れ!キミには成すべきことがあるだろう?

もし、顔を上げる気力もないなら、しばし休め。オレたちも一緒にいるよ。

だから、挫けるなよ。また歩き出しておくれ。キミはひとりじゃないんだ。それだけは忘れないで欲しい。

永遠に絶たれることのない絆を持った仲間たちが、こんなにもキミを見守っているんだよ。

 

 やあ、長く空けてしまってすまない。

 再開の一発目はどうしようかと悩んだよ。

 その挙句、この Gamma Ray「Silence」を紹介しようと思ったんだ。

 思い入れのある曲なので、気に入ってくれたら嬉しい。

 

 冒頭で紹介した音源は、Kai Hansen による歌唱のライブ・バージョン。

 オリジナル・シンガーは、Ralf Scheepers 。だけど、ぼくはこの Kai Hansen ボーカルが好き。

 

 折れたこころを慰め、ともに立ち向かおうという応援ソング。

 観客のシンガロングが次第に篤くなっていくのも、歌詞の内容とマッチして、かなり感動的だ。

 

 「Somebody to Love」を彷彿させるイントロ、そして「Country Roads」を彷彿させる導入部。まずは、ネタにニヤリとするけど、次第に楽曲に引き込まれない?

 中盤から後半にかけての転調が気になる方もいると思う。しかし、それは曲調で場面の展開を強調しているので、必要なことなのだと思うよ。

 

 この意訳については、()で但し書きを入れたい個所がいくつもあった。でも、泣く泣く全部カットしたよ。

 たとえばこんな具合。

散々聴いたと思う。でも、みんな言ってたろ?(だからキミも乗り越えられるハズだ)

 まあ、この()は "泣き" だよね。言い回しで意味を含ませられないってことのね。まあ、女々しいこと女々しいことw

 

 今回も単語の扱いに苦慮しました。

I think we all should try.

 「何か試すことがある」みたいな文だと思う。でも、文章として考えると、「秋が過ぎ、冬がくると、静寂につつまれる」みたいな流れなのに、そこで「何か試せることがあるか考えよう」というのは、なんか唐突な気がしたんで、「休息の時間」と意訳したんだ。

 他にも、明るい未来が訪れる、成功を予感させる言い回しで、「太陽が降り注ぐ」って感じの表現が多かったので、どう意訳するか、だいぶ考えた。

 

 そうそう、オリジナルの方も紹介しておこう。

 

www.youtube.com

 

 どうだろう?それぞれいいものだよね。

 Ralf が歌うアルバム版は「讃歌」。Kai の歌うライブ版は「応援歌」。ぼくはそんな風に感じたよ。

 それぞれコーラス・パートがあり、とても魅力的な楽曲だけど、仲間と一緒に歌うなら、やっぱ Kai 版だと思うのよね。

 

 

Heading For Tomorrow

Heading For Tomorrow

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