2024年公演のレポって思うじゃん?
2023年公演のレポ上げてなかったの思い出したので、どさくさにまぎれて公開。
タイトル:
Red Hot Chili Peppers World Tour 2023 Live In Japan
MEMBER:
On Vocal:Anthony Kiedis
On Bass:Flea
On Drums:Chad Smith
On Guitar:John Frusciante
開催日程:
2月19日(日) / 東京 / 東京ドーム
公演時間:
開場 / 15:00 , 開演 / 17:30 , 終演 / 19:20
SETLIST
01. Intro Jam
02. Can't Stop
03. The Zephyr Song
04. Here Ever After
05. Snow *1
06. Eddie
07. Suck My Kiss
08. Reach Out
09. Soul to Squeeze
10. Nobody Weird Like Me
11. These Are the Ways
12. Tippa My Tongue
13. Californication
14. Carry Me Home
15. Black Summer
16. By the Way
-enc-17. Under the Bridge
18. Give It Away
FUJI ROCK や SUMMER SONIC での来日はありましたが、単独公演としては、なんと、実に 16年振りとなる Red Hot Chili Peppers (RHCP) 来日公演!
特筆すべきは、震災と原発で揺れた 2011年、来日を控えるミュージシャンも多い中、Summer Sonic のヘッドライナーを引き受けてくれたことは、非常にありがたかったよね。
この公演では、ギターに John Frusciante が復帰となり、前回、2007年の単独公演同様のラインナップとなります。
この来日は、世界的にコロナ明けの雰囲気が強まった 2022年から始まった大規模ワールド・ツアーの一環で、日本でも本格的に声出し解禁となった中で開催されたので、大いに盛り上がりました。
"Intro Jam" が始まった瞬間、比喩でなく、マジで東京ドームが歓声で揺れた気がした。
当日券こそ出たもののチケットはソールド・アウトで、ギッチギチの東京ドームだからこその現象だと思う。
ぼくは、2007年公演も行っていて、その時も John Frusciante を見ていたハズなんだけど、なぜか今回は、特に彼の存在感が大きく見えました。
爆発的なオープニングで幕を開けた本公演でしたが、”Intro Jam”~”Can't Stop” と続くと、爆発的な歓声は、もはや絶叫レベルととなり、来場者がこの喜びをどう表現していいかわからなく、極限状態に陥ってしまった感があった。
期待感が高まっていたとはいえ、開幕からわずか数秒でこのテンションまでブチ上げ、東京ドームという大規模会場を RHCP 色に染めてしまうのは、やはり、国境、世代を超えて支持されるバンドだという証明に他ならない。
セットリストは、新作「Unlimited Love」が組み込まれた、オールタイム・ベストというセットリストで進み、中でも復帰したばかりの John Frusciante による "Eddie" では、故 Eddie Van Halen に捧げる入魂のギター・ソロを魅せると、ギター・ヒーローとしての存在感が増したような印象も受けた。
ステージには大きなスクリーンこそ設えてあったが、派手な映像演出はなく、あくまでも RHCP のサウンド、グルーヴで会場を盛り上げる感じで、メンバー各々が放つプレイ、エネルギーが際立っていた。
そてに応えるように、会場のファンは、歌い、踊り、RHCP のプレイに身をゆだね、極上の時間を過ごした。
基本、MC は少な目だったけど、中盤あたりで Flea が語りだす。
この来日で過ごした経験、「なんかよくわからないけど、それが素晴らしいものであることは疑いようもないってことを信頼できる不思議な国、そんなミステリアスな日本が好きだ」って感じの内容だったと思う。
アンコールの "Under the Bridge" では、会場を照らすスマホのライトが、失意の底にある主人公を優しく見守り、ゆく道を照らす希望の光のようで、胸を熱くした方も多かったのではないだろうかと思う。本公演で、特に感動的なシーンだった。
確か、来場者の多くがマスクをしており、そのため「表情がよくわからないけど、楽しんでるか?」って感じの質問に、「目を見ればちゃんとわかるぜ」ってやりとりがあって、思わずニヤリ。
その後、しんみりした空気を吹き飛ばすように ”Give It Away” が始まると、また狂ったように歌い、踊る来場者たち。
その光景を見て、「おまえらの笑顔、次来るときまで覚えてるからな!またおうぜ!」という締めは、このパーティのしめくくりとしては最高のエンディングすぎて、終わってしまったという寂しさを感じさせず、また次回あえることが楽しみになるような雰囲気で終わったのは、不思議な現象だった。
久しぶりの RHCP 単独に酔いしれて、最高に楽しい時間を過ごせて、最高の幸せだった。
*1:Hey Oh