ハロウィン前だけど、Helloween 来日公演があるから、歌詞の意訳をやった。
2023年はライブが多く、慚愧の涙を流して取捨選択をした方も多かったことでしょう。
そんなわけで、今回は "How Many Tears" だよ。
バンド:HELLOWEEN
タイトル:How Many Tears
作 詞:Michael Weikath
作 曲:Michael Weikath
アルバム:Walls Of Jericho
A lot of things occur each day
We've got to live with on our way
There's so much misery on the screen
With commercials in between
And the Russians won't be so late
Uncle Sam don't wanna wait
No matter if you're black or white
You never ever had a right
And look up to the eternal skies
See warfare even there
What once has been a paradise
Now destruction and despair
In other worlds, the children die
Lacking food, ill from a fly
Oppressed by troops to tame their land
It's all the same again
If any man is free on earth
Then tormentors steal his birth
They slam gun butts in his face
And leave his woman choked in mace
So, stand up for our human rights
Push back this pest of hate
Raise your voice, pass on the light
Unite! It's not too late
How many tears flow away
To become a sea of fears?
How many hearts are torn apart
Till another torment starts?
But before the world
Turns into a sun
All cruelty and violence
On earth will be dead and gone
But before the world
Turns into a sun
All cruelty and violence
On earth will be dead and gone
So, stand up for our human rights
Push back this pest of hate
Raise your voice, pass on the light
Unite! It's not too late
How many tears flow away
To become a sea of fears?
How many hearts are torn apart
Till another torment starts?
But before the world
Turns into a sun
All cruelty and violence
On earth will be dead and gone
But before the world
Turns into a sun
All cruelty and violence
On earth will be dead and gone
How Many Tears - 意訳
文明が発達し、ひとのくらしは格段によくなった。しかし、それゆえに多くのことが起こるようになった。
いつしか人々は時間に追われるようになり、自らのことしか省みなくなっていった。
ひとはひとりでは生きることなどできぬというのに。
今日もテレビではさまざまなコマーシャルが流れている。まるで、世界中で行われている悲劇に目隠しをするかのごとく。
世界は東西に分かれ対峙している。
一見、均衡を保っているようだが、主軸国はお互い譲らず、危うい状況だ。
そんなときに肌の色でいがみ合うのか?
ますます何が正しいかわからなくなってしまう...
空を見あげてみろ!
かつては神の国があったとされる場所だぞ?
そんな、ちょっと前まで神聖視されていた場所でさえ
今やひと同士がいがみ合う場所さ...
また一方では、幼い子供たちが、儚い命を散らす世界がある。
貧しく、その日食べるものにすら飢え、不衛生な環境で病に蝕まれ。
大国の都合で攻め込まれた植民地は、圧政を強いられ、搾取される。
これのどこに正義があると?
この世に完全に自由な人間などいるのだろうか?
生まれたばかりの子供でさえ迫害され、命が奪われる世の中で。
ヤツらは軍事と経済を支配し、弱者を虐げ愉悦に浸るのさ。
そんな世の中だからこと、ひとがひととして生きるために立ち上がろう!
この不毛な悪意の連鎖を断ち切ろう!
声をあげよう!胸に手をあててごらん?何をすれば良いかわかるだろう?
とにかく一歩踏み出そう!「遅すぎた」なんてことはないはずだ!
一体、どれだの涙が流されたのだろう。
この海を恐怖で満たすほどだろうか。
一体、どれほどの悲劇が繰り返さるのだろう。
また次の悲劇が繰り返されるだけなのだろうか?
しかし、世界に光が射す日は訪れるはずだ。
明けない夜がないように。
いつの日にか必ず、あらゆる残虐な行為、弱者を虐げる暴力が、過去のものとなる日は訪れるんだ。
いいかい。
この世界に光が射す日は必ず訪れるし、
残酷で暴力的な行為だってなくなるんだ!
だからその日が来るのを信じてほしい。全てのひとがひとらしく生きる世界を創ろうじゃないか!
どうか悪意の連鎖に飲み込まれないで!
みんなで声を上げていこう!何が正しいかはわかっているだろう。
さあ、隣のひとと手を取り合って!まだ「遅すぎた」なんてことはないんだ!
この行動によって、また涙が流れるかもしれない。
もしかしたら、海をあふれさせてしまうかも。
どれだけ多くの哀しいことがあるかも。
新たな苦難の圧し掛かるかも。
でも、こんな悪意に満ちた世界でいいのか?
生命力あふれるあたたかな光が射す世界の方がいいだろう?
残酷な行為や暴力などがない世界がいいだろう?
だから、悪意を断ち切り
あらゆるひとが人間として生きられる世界にしていこうじゃないか!
弱者を虐げるあらゆる行為をこの地球上からなくすことで!
最初、冒頭の動画を見てどんな曲だと思った?
ドカーン!と派手にぶちあがり、大きい風船がフロアをぽんぽん跳ね回るし、お祭りのような、そんなノリのイメージだったんじゃないかな?
冒頭のあいさつ文も、意図的にギャップを作りたくて、軽い感じにまとめました。
それが、あけてびっくり反戦ソングである。
それが、まさにHELLOWEEN って感じ好き。
さて、今回もいくつか悩んだところがありました。
まずは、「~rights」とか「Light」とか。
「Human Rights」で「人権」だから、そのままで意訳しても良かったし、意訳中の「ひとがひととして生きるため」ってのも、要は人権だし...と思わないでもないけど、金髪で長髪のバンドマンが「人権!人権!」連呼するのもなーと思い、あえてくどい感じの言い回しにしたんよ。
「Light」はいまだにあの意訳でいいのかわかんない。
なので、雰囲気で流していただけるとたすかる。
次に、悩んだのは
And the Russians won't be so late
Uncle Sam don't wanna wait
ここのとこ。
直訳すると、よくわからないけど、東西冷戦のことだよね。
なので、「ロシア人たち」とか「サムじいさん(Uncle Sam は米国のことを指すんだっけ?)」にしないで、冷戦の状況説明みたいな意訳にしました。
最後、Michael Kiske による「Gone」は、哀愁を帯びて、ある種、悲痛な叫びにも聞こえるロングトーンで終わるけど、ぼくの意訳ではイマイチ合わないかなって思う。
「変えていくんだ」って決意と、「どうか変わってほしい」という願いを込めたロングトーンのように感じたんだけど、その文章は、ぼくにはうまく作れなかったので、投稿した感じになりました。
この曲は、HELLOWEEN の初期曲の中でも、人気の高い楽曲なので、もしかしたらこの来日公演でもプレイされるかも。
なので、みんながこの曲を解釈する一助になればいいなーと思い、この "How May Tears" の意訳を投稿しました。