新年初ライブは Fire Bomber!
タイトル:
俺の歌を聞けぇ!「Macross 7 BASARA Explosion 2022」from Fire Bomber
出演者:
F-Band
On Guitar, Vocal:福山芳樹 (歌BASARA)
On Keyboard:横田昭
On Bass:森田てつろう
On Drums:麻生祥一郎
Guest Vocal:神奈延年 (声バサラ)
開催場所:
ゼップ横浜
開催時間:
16:30 開場 / 18:00 開演 / 20:20 終演
SETLIST
SE. Black/White (劇中歌:Wild Honey song)
OP. オープニング・ドラマ
SE. Introduction
01. 突撃ラブハート
02. HOLY LONELY LIGHT
03. PLANET DANCE
04. SUBMARINE STREET
05. NEW FRONTIER
06. FEEL UNIVERSE
07. 夢の道
08. SPIRAL ANSWER
09. SEVENTH MOON
Accoustic Set
10. いけないボーダーライン (Walkure cover)
11. あばれくじらのうた (On Vocals バサラ, BASARA)
12. REMEMBER 16 (On Vocals バサラ, BASARA)
Band Set
13. MY SOUL FOR YOU
14. HELLO
~ GOOD-BYE
15. Light The Light
16. POWER TO THE DREAM
17. TRY AGAIN
- enc -
18. DYNAMITE EXPLOSION
19. Angel Voice
公演公式:
すっごい昔 (だいたい30年くらい前) のアニメ「マクロス7」の劇中バンド Fire Bomber よるライブを観に行ってきたぞ。
場所はゼップ横浜。当日、近くにある ぴあアリーナmmでは Perfume のコンサートもあったので、みなとみらい大通りは、ライブ/コンサートのお客さんが沢山でした。
30年くらい前の作品のライブにしては、年齢の若い来場者が多いことから、このコンテンツが新規ファンを創出し続けていることがわかった。
「マクロス」というシリーズでは、近年も新作を発表しているが、その作品群の中でも古い作品である「マクロス7」が、いまだにそうなっているのは驚愕に値することだろう。
まあ、演奏を担当する F-BAND のライブでは、マクロス7 の楽曲がプレイされるので、古参ファン+新規ファンという感じ増え続けているのだろう。
しかしこうして節目にイベントが開催され、多くのお客さんが集まることは、製作者冥利に尽きるだろう。当日は、関係者も会場にきていたらしいよ。
会場は、「マクロス7 music selection from galaxy network chart Vol.2」からの音源が流れ、まるでマクロス7船団のライブ・ハウスを想定したかのような演出でご満悦。
開演直前には、新規アフレコによるアニメーション・ドラマ・パートがあり、現実と作品をリンクする演出に、来場者のテンションは爆上がり。
しかしお行儀よく、声援を出すことはしない。でも、徐々に高まっていく熱気は隠しようもなかった。
そんな中の "01. 突撃ラブハート" うおおお!と盛り上がるところだが、みんな立たない。
「えっ?マジで?立っちゃアカンの?」と戸惑いつつ、めっちゃ拳を上げる。
座りながらなので、体を動かし難いが、拳を上げることを止められない。それだけの力が、この演奏にはある。周囲にも赤いサイリウムを振る人多数だったし、この公演はそういう盛り上がりなのだろう。
F-Band 側もサービス精神旺盛で、福山芳樹:バサラ・ギター、横田昭:レイ・ラブロック風ショルダーキーボード (※レイ・ラブロックは劇中バンドのキーボーディスト)、森田てつろう:フェンダーのビンテージ・ベースによるフォーメーションを組んだ魅せる演奏の中にも、この公演に懸ける「想い」をアピールしてくれるなど、いつもの F-Band よりも魅せること、楽しませる演奏にこだわりを感じた。
「レアな曲をやる」という MC で披露されたのは、07. 08. とくに後者 "SPIRAL ANSWER" という曲は、アニメ本編では 第45話の冒頭、花束を持つ少女が持つラジカセから流れてくるというワン・シーンでだけ使用された楽曲で、2つの意味でレアだった。
アコースティック・セット 1曲目は、まさかのカバー曲で "10. いけないボーダーライン" 。アコースティック・アレンジするとはいえ、男性ボーカルがカバーする楽曲としては意外性の高い選曲だったが、「アリだな」と思った。うまく言い表せないけど、なんとなくバサラっぽいと感じたんだ。
続く”11. あばれくじらのうた” は、「マクロスダイナマイト7」の作中にてアドリブで歌われた楽曲を、このライブのためにアレンジしなおしたらしい。収録の裏話も聴けてとても楽しめた。
※元のトラックでは「クジラのうた」「クジラに会いたいうた」だったが、このステージでアレンジされたVerを「あばれくじらのうた」と命名
圧巻だったのは ”19. Angel Voice”。ぼくはこの曲をライブでやるときは、毎回号泣してしまうんだけど、今回は特に素晴らしかった。
冒頭、ほぼマイクを通さない生声が、会場の隅々まで満たしていく様は、本当にバサラっぽかった。
声の出せない環境下でも、それに応えようと想い々々に手を振る来場者も、そのひとふりに熱い想いが籠っているのが分かって感動的だった。
この "Angel Voice" は、この 「BASARA Explosion 2022」 だからこその、特別ななにかがあったと感じたよ。
作品をご存知ない方にもわかりやすいよう、作中の専門用語はなるべく控えてレポをまとめてみた。
ひとことで言うなら「最高」。これに尽きる。
言ってしまえば、神奈延年はもうバサラって感じの声じゃないし、MC になれば福山芳樹はバサラでないことが明白だ。
でも、そういうことではない。ここでこうして集まって、同じ想いを胸に、同じ時間を過ごしたことが重要。そういうこと。
もし、「バサラは音源や映像作品の中にしか存在しないから」という理由でライブに行かない方がいらしたら、どうか一度足を運んでみてほしい。
かならず伝わるものはある。
言うまでもなく、同作のファン、福山芳樹のファンであれば、間違いなく満足できる公演だよ。