Nirvana の CD ジャケットをめぐる訴訟は、自爆で終わったもよう。
米ロック・バンド Nirvana 。その代表作品のひとつに、「NEVERMIND」というアルバムがあります。
これは、「釣り餌にされた$1-紙幣を求め泳ぐ赤ちゃん」というデザイン的にもインパクトが強い CD ジャケット (世界で4,000万枚以上のセールスがある作品でもある) なので、音楽に興味のない方でも、もしかしたら一度は見たことがあるかもしれません。
この CD ジャケットの赤ちゃんは、Spencer Elden という人物で、現在 30歳になる人物です。
この人物は、アルバム・リリース 15周年、25周年のとき、アルバム・ジャケットの再現を撮影し、話題になりました。
さて、そんな Spence Elden 氏ですが、アルバム・リリース 30周年に、「児ポ法に違反している!児童性的虐待だった!」と、バンドおよび関係者に対して訴訟を起こしたようです。
訴訟が起こされたのは、2021年8月でしたが、新年早々、ケリがついたようです。
前述のとおり、アルバムのアニバーサリーの都度、ジャケット再現などをしていたのですが、どのような結末に至ったのでしょうか?
〇おもなやりとり
Spencer Elden 側
・自分は性的搾取された!この30年間ずっと苦痛だった!
・ジャケット画像から性器を削除してくれ
・このアルバムを持っている人は、児ポ所持で法律違反している可能性が高い
・アルバムがリリースされ続けている限り、時効はない
被告側
・15周年、25周年とノリノリでジャケット再現してたでしょ
・ジャケット画像が撮影されてから 30年経っていて、時効では?棄却でしょ。
裁判官
・「アルバムがリリースされ続けている限り、時効はない」一理ある。棄却の申し立てについて異議があれば、2021年12月30日までにどうぞ。
結果、Spencer Elden 側が、期日までに異議申し立てしなかったので、この訴訟は棄却されて幕を降ろしたみたい。
記事からすると、続ければ「ジャケットから性器部分を削除する」くらいは勝ち取れたんじゃないか?という印象を受けるので、議論の余地が残された中、異議申し立てなかった理由が分からないね。
まさか、本気で「間に合わなかっただけ」とかないよね?
ワンチャン「30周年なのでなにか目立ちたかったけど、なにもネタがなくて、とりあえず訴訟してみた」まである。
でも、コロナで生活が苦しくなってきて訴訟したってのが、動機なのかも。
まあ、何にせよ、人騒がせな出来事でした。
Nirvana - Breed (Audio)