Rizin Landmark 朝倉未来 vs 荻原京平 の試合だけ感想を書く。
タイトル:
+WEED presents
RIZIN LANDMARK vol.1
契約体重:68.0kg
朝倉未来 vs 荻原京平
放送日程:
10月2日(土) / フジテレビ U-NEXT
配信公式:
RIZIN 公式
試合結果
契約体重:68.0kg
〇朝倉未来 vs ×荻原京平
3R 判定 3-0
THE OUTSIDER 出身の朝倉選手と、地下格闘技出身の萩原選手の対戦。
朝倉選手は、契約体重を 68kg に上げての試合となる。
前評判では、朝倉選手が勝つだろうが、荻原選手も 1撃/1本 が狙える選手なので、油断はできないという予想。
※1撃=打撃による KO、1本=寝技によるギブアップまた KO
朝倉選手は、直近の試合を1本負けしていて、一時は引退もありうるという状態だった。そこからの復帰戦なので、どうしても負けられない。
一方の荻原選手は、K-1 から転向してきた平本蓮選手を下しており、上り調子の選手。しかし、試合は 10ヵ月ぶりとなる。
結果からいうと、勝ちに徹した朝倉選手が、萩原選手を完封したという内容。
1R こそ、打撃やテイクダウンで萩原選手に見せ場があったが、基本、動きが乏しく、KO を期待した視聴者には辛い内容だったと思う。
2R 以降は、朝倉選手の打撃 (打撃フェイント) からの膝取りテイクダウン、ただ耐えるだけの萩原選手という展開が繰り返される内容。
スタンディングこそ、荻原選手がプレッシャーをかけていた印象もあったが、結果からすると、打撃からのテイクダウンは取りやすいという、朝倉選手側の罠だったのだろう。
朝倉選手が、打撃ではなく寝技を選択したのは、よりリスクが低い手段を選んだに過ぎない。
文章で読むと、朝倉選手が、格の違いを見せて圧勝という印象を受けるかもしれないが、これはそういう試合ではなかった。
予想では、朝倉選手が勝つという予想が多かったし、実際、そうなったが、試合の展開が、あまりにも (視聴者の期待するものが) 何もなさ過ぎた。
朝倉選手は、練習の結果がそのままでていたが、その先へ期待させるものがなかった。
荻原選手は、打撃以外は、朝倉選手のレベルに達していなかった。
つまりはそういうことなのかもしれない。
- 所 感
RIZIN LANDMARK というイベントは、一部招待客以外は、配信でしか観戦できないという、日本では特殊な形態で開催されたイベントだ。
海外では古くから、見たい人がお金を払い、見たいコンテンツを買う方法 (PPV方式) を取っていたが、日本でもそうなるようなことを伺わせる動きだよね。
この大会は、配信エラーで放送スケジュールがめちゃくちゃ。購入者は阿鼻叫喚だったが、この原因は、あまりにもチケットが売れすぎてしまい、配信サーバーに負荷がかかりすぎたため、エラーが発生してしまったことにある。
そういう意味では、今後、大会+テレビという組み合わせが、大会+PPV (ライブ配信) に切り替わっていくことを予感させる。もちろん、大会+テレビ+PPV でも良い訳だが、PPV で十分利益が出るなら、テレビ放送は必要ないだろう。それに、ネット配信の方が、海外にもコンテンツをアピールしやすい。
ある意味、日本放送史の分岐点ともなるイベントだったのかもしれない。
しかし、視聴者数に合わせた環境を整備できておらず、そういうところではビジネスチャンスなのかもしれないよね。