でゅら~の暇つぶし

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【ライブレポ】TWILIGHT FORCE & GRAILKNIGHTS JAPAN TOUR 2020 (2020.01.26)

 



タイトル:
  Twilight Force & Grailknights Japan Tour 2020 (2020.01.26)
開催場所:
  新宿ブレイズ
公演時間:
  開場 / 17:00 , 開演 / 18:00 , 終演 / 21:45

SETLIST
Chaos O Sanctuary
  SE. Heaven's Gate
  01. Kingdom of the Glorified
  02. Evil's March
  03. Betrayal of Flames
  04. Song for Salvation

Grailknights
  01. Knightfall
  02. Cthulhu
  03. Morning Dew
  04. Laser Raptor 3D
  05. Grailrobic
  06. Superhero Medley
  07. Pumping Iron Power
  08. Grailquest Gladiators
  SE. Flashdance, What a Feeling (Irene Cara Song)

Twilight Force
  01. Dawn of the Dragonstar
  02. Queen of Eternity
  03. Long Live the King
  04. To the Stars
  05. There and Back Again
  06. Enchanted Dragon of Wisdom
  07. Winds of Wisdom
  08. Battle of Arcane Might
  09. Flight of the Sapphire Dragon
  10. Gates of Glory
-enc-
  11. Blade of Immortal Steel
  12. The Power of the Ancient Force



 女王陛下への謁見は済ませたので、黄昏の王国 (Twilight Kingdom) とグレイルハム・シティ (Grailham City) からのお客人を迎えに行ってきたよ!

 本公演の特徴は、ユニークな世界観を持ったバンドが集ったってことだね。
 それは、亡国の復興であったり、悪と戦う脳筋肉戦隊であったり、竜が空を舞うファンタジー世界の冒険であったりする。
 それぞれユニークな世界観だけど、被ってないのが凄いね!

 ここぞとばかりに熱狂的なファンが集まり、素晴しく盛り上がった公演だったよ。観に行って本当に幸せだった...


Chaos O Sanctuary

 この日が初ステージというバンド。
 バッチリ、ゴシックな感じのメイクをキメて、初ステージとは思えない好演を見せてくれたよ。
 ただ、Vo. の MC などは、明らかにステージ慣れしていないものだったし、終始イヤーモニターを気にしている感じでもあったので、本領発揮とまではいかなかったんじゃないかな。
 次回は、2/29 鹿鳴館でワンマンって言ってた。

 このバンドは、亡国から逃れた騎士が、国の再興を近い敵と戦うって感じ。なお、取り戻しているのかまではわからなかった。
 バンドの真価が試されるのは今後だろうけど、初見でバンド・コンセプトが伝わるのだから、実力はあるバンドだと思う。
 良いバンドに育ってほしいよね。


Grailknights

 こちらも、メイクをバッチリキメてきたよ。
 5人のメンバーは、それぞれ 緑・赤・紫・青・黄 のパーソナル・カラーが設定されていて、それぞれの色をあしらったコスチュームに身を包んでいるよ。
 このバンドは、日本でいう戦隊物をモチーフにしたバンドで、曲の進行に合わせ、小芝居を織り交ぜてステージを進行してた。だから、めっちゃわかりやすいし、めっちゃ楽しいよ!

 おおまかな流れはこんな感じ。

 緑「やぁ!日本のみんな!ぼくたちは "グレイル・ナイツ" だ!レッツ・バトル・クワイヤー?(準備はいいかな?の意)」
 客「イエスクワイヤー!」

 緑「ぼくたちは、この聖杯を守るために、悪と戦い続けているんだよ!」
 客「あっ!ドクター・スカルだ!」
 スカル「フハハハ!ぐれいるないつヨ!聖杯ハイタダイテ行くゾ!」

 緑「なんてこった!みんな、力を貸してくれるかい?」
 客「イエスクワイヤー!」
 緑「なら、05. をやってパンプ・アップだ!」

 緑「みんな!ドクター・スカルとの最終決戦だ!」
 スカル「ぐれいるないつヨ、にほんガお前タチノ墓場ダ!」
 客「うわー!ぐれいるないつがんばれー!」

 緑「みんなのおかげで今日も聖杯を取り戻せたよ!ありがとう!」
 客「グレイル・ナイツ!グレイル・ナイツ!」
 スカル「グレイル・ナイツ!グレイル・ナイツ!」

 まるで後楽園遊園地のヒーロー・ショウみたいだね!
 まさにそういうコンセプトのバンドなのさ。

 まぁ、分類的にはイロモノ枠なんだろうけど、それぞれが役割を完璧に演じているし、戦隊モノでお馴染みのキメのぽーじんぐも、ちゃんと魅せ方がわかっている所作で素晴らしい。

 演奏は堅実で、ヒーロー・ショウも観られてしまう。
 お得なバンドなので、興味があったら、是非、チェックして欲しいバンドだよ!

 そうそう、最後、ドクター・スカルもフロアにいて、一緒に Grailknights のステージを楽しんでたのは草生えた

 因みに、Grailknights は、科学の力とか超常の力ではなく、鍛え上げた筋肉で悪と戦う脳筋系スーパー・ヒーローです。

Grailknights Member

  緑:Sir Optimus Prime (Vo.)
  赤:Count Cranium (Gu.)
  紫:Sovereign Storm (Gu.)
  青:Duncan McLoud (Ba.)
  黄:Lord Drumcules (Dr.) 




Twilight Force

 Chrileon の交代劇があって、Twilight Force には複雑な想いがあった。
 でも、パフォーマンスが始まったら、秒で虜にされてしまったよ...
 やっぱ、いいものに関しては、いくらネガティブなイメージがあっても、感じたままに受け止めるのがいいと思った次第。

 Blackwald (魔術師 / Key) によるおどろおどろしい MC が始まると、ただのイントロがトワイライト・キングダムへの冒険の始まりに聞こえてしまうから不思議だ。そういう意味では、Twilight Force で最も重要な役割を担っていると言えるよね。

 ハイ・エルフとハーフ・エルフの金銀ギター・コンビが出てくると、一気に華やかになるよね。
 ふたりとも口元は隠したままのプレイだけど、身振りが大きく、ステージ上を軽やかに走り回るから、下手にしゃべるより雄弁と言える。

 こちらのバンドもストーリー仕立てが強く、Blackwald の語りに合わせて物語が進行する感じ。まさに冒険の途中って感じで、とてもわくわくできる。

 さて、Chrileon の後任ボーカル Allyon だけど、言うまでもなく、素晴らしい。
 豊かな声量、ロングトーンも安定しているし、高音域の冴えも何もかもがいいね。
 でも、演出でこんなシーンがあった

 Allyon「...むぅ。思うように声が出せん」
 Aerendir「せっかくの見せ場なのにそれはないゼ!」
 Born「こんなこともあろうから、秘薬 "Dragon Piss" 持ってきてるよ?」
 Allyon「アレを飲むのか...背に腹は変えられんか。(ゴクリ」
 Allyon「...おい、ひどくなってるぞ!」
 Born「ゴメンゴメン、間違って違うの渡しちゃった!」

※Aerendir は実際にセリフがあったわけではなくて、No Good のハンドサインを出していたのを、セリフに置き換えました。

 それでようやくハイトーンが出せるようになるって展開ね。

 他にも、Sapphire Dragon を模した浮袋が投げ込まれたり、10. の "シャキーン!" に合わせて、Allyon が日本刀を抜刀したりなど、趣向を凝らした演出がたくさんあったよ。

 華やかで煌びやかな楽曲だけど、作品の登場人物が目の前でパフォーマンスするので、まるでディズニー映画でも見ているかのような雰囲気で楽しめる。
 しかも、見ているだけではなく、一緒に歌うことで物語に参加できるので、楽しさの密度が濃く、多幸感が凄まじいかったよ。

Twilight Force Member

  Allyon (Vo.)
  Lynd (Gu.)
  Aerendir (Gu.)
  Born (Ba.)
  Blackwald (Key.)
  Isak Olsson (Dr.) 




 このライブを観にきて本当に良かった。
 それぞれのバンドがそれぞれの魅力を持っていて、それが良く出ていた公演だった。
 ファンの熱気も凄く、コール&レスポンスの相乗効果もあって、いっそ伝説に残る冒険をしたような気分になれたよ。
 その原因が、Grailknights & Twilight Force の組み合わせだったからかは分からないけど、どちらも超おすすめできるバンドなので、是非、観に行ってほしい。