でゅら~の暇つぶし

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【ライブレポ】PAGAN METAL HORDE VOL.4 (2019.12.15)



タイトル:
  Pagan Metal Horde Vol.4 (2019.12.15)
開催場所:
  赤羽レニー・アルファ
公演時間:
  開場 / 17:30 , 開演 / 18:00 , 終演 / 22:00

SETLIST
Ethereal Sin
  01. Wyvern
  02. Empire
  03. Heretic
  04. Solitude
  05. Dancing
  
Pagan Reign
  SE. Ogon's Svarogiy Vnov' Osvetit Nashi Zemli
  01. Rassvet
  02. Veter Proshlogo
  03. Prolitaya Krov'
  04. Bessmertnoe Plemya
  05. Mech Voina
  06. Chranitel' Drevnosti
  07. Vo Vremena Bylin
  08. Razgulyalos' Krasno Solnishko
  09. Art Of The Time

Einherjer
  01. Spirit of a 1,000 Years
  02. Dreamstorm
  03. Kill the Flame
  04. Nidstong
  05. Mine Våpen Mine Ord
  06. Nord og ner
  07. Spre Vingene
  08. Dragons of the North
  09. Ironbound

Tyr
  01. The Lay of Thrym
  02. Mare of My Night
  03. Grindavísan
  04. Sunset Shore
  05. Shadow of the Swastika
  06. Sinklars vísa
  07. Gates of Hel
  08. Fire and Flame
  09. Blood of Heroes
  10. Ragnars Kvæði
  11. By the Sword in My Hand
  12. Hail to the Hammer
  13. Hold the Heathen Hammer High


 Evoken de Valhall (以下、EVP) 主催の冬まつり!
 この時期にピッタリ。北方の異民族がおしよせ、赤羽の地下でワイワイやってたよ。

 今回のバンドは、日本、、ロシア、ノルウェー (出演順)という、TYR はノルウェーだけど、フェロー諸島なので、ノルウェー/スコットランド/アイスランドの中間みたいな場所。まさに EVP のイベントでしか見られない国際色豊かなラインナップ。その中でも、キャリアのあるバンドが集まったものだから、会場にはペイガン/辺境メタル愛好家が集まったよ。


Etherial Sin

 EVP の首魁 Yama 率いるシンフォニック・ブラック・メタル
 重厚で美しいメロディ。そして汚いグロウルが最高。
 コープス・ペイントに衣装もいいし、曲中の雰囲気もバッチリ。
 ただ、MC については日本のバンドあるあるで、非常にゆるい内容とトーンでしゃべるので、曲とのギャップが凄い。
 個人的にはそこも日本のバンドらしくて好きなんだけど、人によっては「あーもーだいなしだよー」となる方もいると思うよ。


Pagan Reign

 北方の山間民族がそのままステージにあがった感じの恰好が、最高にペイガン。
 女子 1人 (民族楽器担当) を含むけど、基本的にロシア人らしくいかつく強面の編成だったので、ステージに上がったときの圧が強い。
 冬にピッタリの哀愁ただよう孤高のメロディが素晴しかった。
 歌詞も MC も全編ロシア語。故に何を言っているかわからないし、さらにグロウルなので、歌詞もまったく聞き取れなかった。ただ、MC では終始「СПАСИБО (スパシーバ)」と言っていたので、来日したステージに立てたことは嬉しかったようだ。
 言葉が伝わらないという不安もあったろうけど、「Pagan Reign の来日を待っていたんだ」という会場の熱気は伝わっただろう。


Einherjer

 その名が示すとおり、北欧神話の内容を暴力的なまでの音圧でわからせる感じ。
 Pagan Reign がメロディ重視のバンドだっただけに、凄くわかりやすい対比になってた。
 曲はだいたい「力こそ正義」みたいな感じだし、コード進行もパワー・コードがメインなので、シンプルかつ力強い。そこにダミ声が加わるもんだから、最高にヴァイキング
 力強く勇壮。それがわかれば何も問題ない。それが Einherjer だよ。


Tyr

 フェロー諸島からやってきたプログレッシブ・メタル。
 バンド名の 「TYR」 とは、北欧神話における軍神の名。または、言葉としては、神や勝利そのものを意味するみたい。
 さて、いうまでもなく盛り上がりが凄かった。
 というのも、セットリスト 01. は、日本デビュー盤のタイトル・トラックだったから、ファン歴が長ければ長いほど込み上げるものがあったと思う。
 テクニカルなだけでなく、コーラスの厚さはときに荘厳で神々しかったし、ドラマチックに展開する楽曲は、メリハリが聴いていて全く飽きることがない。


 奇跡のようなラインナップで最高に楽しかった。EVP には感謝しかない。
 ただ、会場の PA バランスはお世辞にも良かったとは言えない代物。特に、Pagan Reign は酷かった。
 まあ、それを差し引いても最高だったんだけど、そこだけが惜しまれるよ。