タイトル:
Emperor "Anthems to the welkin at dusk" Final Japan Tour (2019.11.14)
Guest:Deafheaven
開催場所:
ツタヤ・オー・イースト
公演時間:
開場 / 18:00 , 開演 / 19:00 , 終演 / 21:30
SETLIST
Deafheaven
01. Black Brick
02. Brought to the Water
03. Honeycomb
04. Dream House
Emperor
- Anthems to the Welkin at Dusk -
Intro. Alsvartr (The Oath)
01. Ye Entrancemperium
02. Thus Spake the Nightspirit
03. Ensorcelled by Khaos
04. The Loss and Curse of Reverence
05. The Acclamation of Bonds
06. With Strength I Burn
- Act.Ⅱ -
07. Curse You All Men!
08. Towards the Pantheon
09. The Majesty of the Nightsky
10. I Am the Black Wizards
11. Inno a Satana
Outro. The Wanderer
諾威より闇の天子がやってきた。
折しも日の本では、令和天皇が即位あそばされ、新しい御代となったばかり。
まさに Curse You All Men というにはもってこいのタイミング。
さて、本公演の目玉は、2nd再現だろう。
まあ、この再現自体は Loud Park 17 でやったことではあるけど、貴重な再現を2度もみることが出来るとはね。
Loud Park でのステージも良かったけど、このステージも圧巻で、隙のない完璧なパフォーマンスだったよ。
会場直後、サブ・ステージではピアノ独奏が行われていた。
曲調は、これから Emperor がやるのに合わせたのか、曲の進行に合わせて段々重々しくなり、不安を誘うような曲調。
次は、Deafheaven の好演。
このバンドは、ポスト・ブラックなので、邪悪さこそ無い。しかし、激しいブラストと激情の絶叫が、ブラック特有の儚くも美しいメロディと相まって素晴らしかった。
退廃的でありつつもエネルギッシュ。George Clarke (Vo) も、どう伝えていいのか持て余してる感のあるアクションで、そのもどかしさが曲調に合ってて見事だった。
Emperor は2部構成で、第1幕が、2nd再現。第2幕は、やや長いアンコールって感じ。
前者が、Emperor の紋章をバックにストイックに繰り広げられるのに対し、後者は、映像演出付きで、より世界観が浸透しやすいような構成になっていた。
この公演は、会場した直後から、終演に向けての演出が入っており、11. ひいては Outro. に向けてかなり力の入った公演だった。
このような演出は、フェスみたいな会場では絶対できないし、また、サブ・ステージがないと、開場した瞬間からの雰囲気作りは難しいだろう。BGM を流すだけならできるが、やはり生演奏の持つ雰囲気は音源では伝えられないなにかがある。
それに、お金にならない部分に、公演に合わせた生演奏をしてくれる演者がいるなんて、凄くめぐまれたことだと思う。
だからこそ、本公演を特別なものと感じたのだろう。