Nirvana の CD ジャケットをめぐる訴訟は、まだ終わってなかったらしいぞ...
米ロック・バンド Nirvana 「NEVERMIND」のアルバム・アートワークを巡る訴訟がありました。
その訴訟は、異議申し立て期限超過による棄却で幕を降ろしたのですが、「ごめんごめん間に合わなかったわー」ってことで、第2回目の訴訟が起こったもよう。
つまり、原告 Spencer Elden は、全然あきらめていなかったのである。
〇おもなやりとり
ROUND 1
Spencer Elden 側
・自分は性的搾取された!この30年間ずっと苦痛だった!
・ジャケット画像から性器を削除してくれ
・このアルバムを持っている人は、児ポ所持で法律違反している可能性が高い
・アルバムがリリースされ続けている限り、時効はない
被告側
・15周年、25周年とノリノリでジャケット再現してたでしょ
・ジャケット画像が撮影されてから 30年経っていて、時効では?棄却でしょ。
裁判官
・「アルバムがリリースされ続けている限り、時効はない」一理ある。棄却の申し立てについて異議があれば、2021年12月30日までにどうぞ。
・異議申し立て期間終了により、棄却。
ROUND 2
Spencer Elden 側
・間に合わなくてすまんかった。新たに修正した訴状を提出するぞ。
・当時撮影した写真のストックには、性器が移ってないやつもあったろ!
・当時は赤ん坊だったから、決定権なかった...
被告側
・いうても、米連邦で児童ポルノ法成立前の話しですし、同法が適用されるというのも...
・んで、なんで今更なの?ずっと苦痛だったんでしょ?
まあ、結局、原告側にどういう思いがあるかというと、「俺の写真をつかったアートワークで儲かったんだから分け前よこせ」ってのが本心のように思える。
しかし、アートワークに児童の性器が載っているいるのは事実だし、これを「児童ポルノ」と判断するかは難しいところ。
そのうえでも、「性的搾取を受けていた」みたいな言い分は通らないんじゃないかな?
たとえば、過去にアルバムのジャケット再現には参加せず、彼が思春期だったら話は違うと思うけどね。
最終的にどのような決着を見るかはわからないけど、最悪のケースでも、以後、「NEVER MIND」 のジャケットから、性器部分が削除するようにって命令が下るって感じかな?
まあ、個人の感想としては、このジャケットをみて卑猥な妄想をする人がいたとすれば、アートワークをどうこうするより、そっちを隔離した方がよいと思うけどね。
原告の Spencer Elden は芸術家ってことなので、訴訟が終了した時点でワンチャン「「NEVER MIND」のアートワークを現実で完全再現してやった」という線もありえる。