Fuji Rock Festival (以下、FRF) が、コロナ陽性者に関する報告を発表しました。
FRF の開催については、無観客とは言え五輪開催されたし、また、開催にあたっても、新潟県からの中止要請もなかったことだし、開催判断は運営に委ねられた結果、開催という判断に至ったのはわかる。
しかし日常生活を見れば、複数での会食を控えたり、コロナ蔓延防止について、自主的に対策している中、大勢で集まり、食事ができるとう環境は、非難されても仕方ない。
さて、この報告では、「会期中の」っという但し書きがミソだとろう。
この書き方だと、「会期中出なかったんだから問題ない」みたいにとられかねない。
現状、有人観客で開催されたライブ・イベントでは、来場者の内コロナ陽性者が出た場合、連絡が取れるよう住所・氏名・年齢・連絡先、イベント参加前に (自己申告だが) 問診票の提出を求められている。
当然、FRF もそうしている思うが、会期後はどうなっているのだろう?SNS を見ると、コロナ陽性者っぽい投稿があるようだ。
発表が 8月24日ということを考えれば、まだ情報の収集・整理が終わってないということなのかもしれない。
個人的な感想という但し書きをつけた上で、誤解を恐れずにコメントするならば、FRF 運営は、会期後のコロナ陽性者を確認した上で、どのような協議をし、対応しているかを細かく報告するべきだ。
正直、3万人も集まって、コロナ陽性者がゼロなんて、現実的じゃない。
下図のとおり、(陰性確認の検査は含まないが) 検査人数に対する陽性率は 20% というモニタリング結果もある。
そのような状況で、「会期中陽性者ゼロでした」という報告だけでは片手落ちと言わざるを得ないし、誠実な対応とは言えない。
大事なのは「FRF でコロナ陽性者がゼロだった」という建前ではなく、「事実を報告すること」に他ならない。そうすることで、今後、どのようにしていくかという議論ができるようになる。
SNS上の疑わしい投稿についても、事実確認を行ったほうが良いだろう。
もちろん、FRF 由来でコロナ感染がゼロだったのであれば、これ以上素晴らしいことはないことは、いうまでもない。
今後、FRF がどのような対応を取っていくのか、注目する必要があるだろう。