でゅら~の暇つぶし

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【NEWS】パリで同時多発テロが発生。120人超の命が奪われる。

 フランスの首都パリにおいて、同時多発テロが発生。現時点の報道で、120人超の命が奪われたと伝えられた。



 このテロのターゲットになったのは、下記5カ所

   Stad De France (スタッド・デ・フランス) サッカースタジアム
   Le Carillon Bar (ル・カリヨン・バー) バー
   Le Petit Cambodge (ル・プティ・カンボージュ) レストラン
   Bataclan Concert Hall (バラクラン・コンサート・ホール)
   Rue de Charonne (ルイ・ドゥ・シャロンヌ) シャロンヌ通り

 Stad De France では、サッカーフランスvsドイツの親善試合が行われており、なんと、オランド仏大統領が観覧していた。
 しかし、セキュリティが厳しく、テロリストはスタジアム内に侵入することはできなかったようだ。
 youtube には、試合中に爆発音が聞こえる動画がアップロードされており、事態の深刻さを伝えている。

France 24 один из терактов во Франции около стадиона Stade De France 13 11 15
  (https://www.youtube.com/watch?v=2ct7HMKAKU0


 また、Bataclan Concert Hall では、Eagles Of Death Metal のパリ公演が開催されており、満員の会場で、テロリストが無差別銃撃。来場者を人質に立てこもるという事件が発生した。
 現在、人質は解放されたが、この銃撃によって、35人以上の命が奪われたと報じられている。
 なお、バンド・メンバーは無事のようだが、ツアー・スタッフなどクルーの安否は不明とのこと。

 youtube には、この近辺の銃撃の様子も投稿されている。

Shooting in Paris - The Bataclan theater Attack | Terrorists vs Police in the street
  (https://www.youtube.com/watch?v=0MF3HMRZOGs



 オランド仏大統領のコメントでは、この同時多発テロは、ISIS によるものと見解が示された。
 国内に非常事態宣言を敷き、国民に対しては、安全な状況が確認されるまでは、自宅から出ないよう呼びかけたという。

 フランスでは、今年 1月、シャルリー・エブド襲撃事件が発生しており、国内重要施設の警備は勿論、国内の警備体制も強化されていたが、テロを未然に防ぐことはできなかった。
 今回、テロの標的となったのは、シャルリー・エブドがあった (現在、建物は閉鎖) 11区とその近辺の10区であり、ISIS のターゲットとして、フランスの順位が、依然として高いことが明らかになってしまった。

 シャルリー・エブド襲撃事件は、同社が、ムハマンドの風刺画を掲載したことを発端に、イスラム過激派を挑発する風刺画を発表し続けた結果おこった事件だ。その事件では、編集者の他にも、警官や近隣住民にも犠牲者が出ている。

 その後、シャルリー・エブドは、シリア難民の幼児が溺死した風刺画を発表している。
 シリア難民が欧州へ逃げているのは、トルコ vs ISIS の煽りを食らってのことで、件の幼児が溺死したのは、ISIS が進軍した影響である。

【問題の風刺画】
 ※シリア難民に対して、欧州が十分な対策をとっていなかったことへの皮肉と思われるが・・・。

 また、オランド仏大統領は、シャルリー事件のとき、「表現の自由への野蛮な攻撃」 とコメントし、その後、対テロ姿勢を強め、9月27日には、シリアの ISIS 拠点への空爆を行った。
 空爆自体は、以前から参加しているが、その範囲をシリアまで広げたのは、重大な出来事だと思う。

 今回、ISIS がフランスで同時多発テロを起こした理由とは、シリアの ISIS 拠点空爆に参加したフランスへの報復と、シャルリー・エブドが活動を再開したことに対する圧力だと思う。

 この事件で犠牲になった方へ謹んでお悔やみ申し上げます。