明日は HEATHEN のライブを観に行くので、Thrash Domination 09 の思い出にひたるんだ。
タイトル:
THRASH DOMINATION 09 (2009.09.19)
開催場所:
川崎クラブ・チッタ
開催時間:
15:00開場 / 16:00開演 / 22:00終演
SETLIST
HEATHEN 16:00~17:00
01. Death by Hanging
02. Mercy Is No Virtue
03. Goblins Blade
04. Opiate Of The Masses
05. Kill The King (RAINBOW cover)
06. Breaking Silence
07. Dying Season
08. Open The Grave
09. Hypnotized
KREATOR 17:30~18:50
01. Choir Of The Dammed
02. Hordes Of Chaos
03. Phobia
04. Terrible Certainty
05. Betrayer
06. Voices Of The Dead
07. Enemy Of God
08. Destroy What Destroys You
09. Plesure To Kill
10. The Patriarch
11. Violent Revolution
12. Extreme Aggressions
13. Drum Solo
14. Warcurse
15. Flag Of Hate
16. Tormentor
EXODUS 19:10~20:20
01. Intro
02. Iconoclasm
03. Fabulous Disaster
04. Blacklist
- " Bonded By Blood " -
05. Bonded By Blood
Exodus
And Then There Were None
A Lesson In Violence
Metal Command
Piranha
No Love
Delivered To Evil
Strike Of The Beast
06. War Is My Shepherd
07. Toxic Waltz
TESTAMENT 20:40~22:00
01. For The Glory Of...
02. The Preacher
03. Over The Wall
04. The New Order
05. Electric Crown
06. Practice What You Preach
07. More Than Meets The Eye
08. The Persecuted Won't Forget
09. Souls Of Black
10. The Legacy
11. Into The Pit
12. Alone In The Dark
13. Disciples Of The Watch
-enc-
14. D.N.R. (Do Not Resuscitate)
15. 3 Days In Darkness
16. The Formation Of Damnation
「Thrash Domination」の名に恥じない強力なラインナップで、4バンド全56曲という、(良い意味で) 実にあたまのおかしい公演だった。
そりゃあ、途中で首がもげそうになるって話!
SETLISTも、各バンドを代表する名曲ばかりの凄まじい構成で、EXODUS で電池が切れる来場者が続出だったのは言うまでもない。
まずは「HEATHEN」の登場。
最近発売された「Breaking the Silence」の紙ジャケ版しか聞いたことがなかったんだけど、演奏もしっかりしていて、かなり良かった!
バンドのパフォーマンスが高ければ、客のレスポンスが良くなるのは当たり前の話。
序盤から
「HEATHEN!HEATHEN!」
と、バカデカイコールが起こってて、メンバーがかなり嬉しそうにしてた。
アルバム「Victims of Deception」には、RAINBOW "KILL THE KING" のカバーが収録されているんだけど、この thrash Domination というフェスのために、このステージでプレイしてくれたんだよね!
しかも、曲を始める前に EXODUS の Tom Hunting (Dr) を呼び込んでのステージングなので、もう、会場は狂喜乱舞よ!なにげに Tom が美声で驚いたのはぼくだけではないハズ。
この日の来場者は、若い人もそれなりにいたけれど、やはり多いのは 30代~40代。客層にもバッチリはまったのか、まだイベント始まったばかりなのに、大合唱が巻き起こってた!
個人的に、HEATHENはそんなに有名じゃないと思っていたんだけど、会場で起こったシンガロングは、あとのバンドに勝るとも劣らないものだったし、このような新しい出会いがあるからイベントは止められないと再確認した次第。そして、このようなコラボがあるのもフェスならではいいよね!
次に登場したのは、ジャーマンスラッシュの勇「KREATOR」!
スラドミでは2度目の登場ですね。
やはり、Mille (Vo,G) の存在感は異常。
KREATOR って、ただでさえテンポ速いのに、この日は更にテンポアップしててもうなにがなんだか!なのに全く崩壊しないどころか、CD 並みのクォリティでプレイという、超絶技巧っぷりだった!
1つ残念なのは、この日のチッタは、結構細かく柵で区切られていたので、
Mille:「お前ら、ピット作って暴れろよ!」
と煽っても、なかなか大きいピットが作れなかったこと。
まぁ、お約束だけど、この柵はイベント後半には撤去されていました。
KREATOR のステージは、バックドロップも上手く活用していて、曲ごとに映像を切り替えたり、セットリストの進行に合わせたステージの雰囲気作りに、とても気を使っていることがわかった。
”15. Flag Of Hate” では、Mille が KREATOR の旗を振って客を煽るというのも楽しかった。
今日、一番良かったんじゃないかと思う。
そして「EXODUS」!
この公演では、スラッシュメタル史上に名を残す名盤「Bonded by Blood」の再現を謳っており、客の期待度は桁違いだった。
当然、最初から再現を期待していたんだけど、Intro 後にはじまったのは "02. Iconoclasm" だったので、ちょっと困惑。でも、EXDOUS のライブで盛り上がらないわけないので、みんな元気にピットで暴れていたよ。
そして唐突に始まる、”05. Bonded By Blood” !
当然、狂ったように雄たけびあげたりカオスな状況になったんだけど、肝心のバンドの方が爆音過ぎて、正直、曲のどの辺の進行なのかよくわからないくらい。
それでもなんでか
「EXODUS ATTACK!」
など、シンガロングは完璧に揃ってるのが不思議www
PA は若干改善したけれど、再現後はこんな感じ。
でも、ライブに水をさすなんてことはなく、みんな狂ってたね!
そして、ことあるごとに Rob Dukes (Vo) が
Rob:「お前ら!もっと暴れろ!」
と煽るし、KREATOR 後だったかな?柵が撤去されたタイミングということもあいまって、フロア前方では満を持してモッシュピットが出来てました。
それまでデカいピット作れなかった鬱憤を晴らすがごとく、かなり凶悪な無法地帯になっていた。(ただし負傷者はみんなで助ける)
更には、
Rob:「左右に分かれるろ!WoDやるぞ!」
こんな調子だから、EXODUS 終わったときには「・・・ダメだよ。もう体力もたないよorz」という人が続出していて、まさに死屍累々って様相だったよ。
最後、トリを飾るのは、最早、スラドミの顔ともいうべき「TESTAMENT」!
スラドミ08では、ステージのセットチェンジや機材トラブルのせいで、セットリストから数曲削られたりがあって、バンドのパフォーマンスが MAX ではなかった。
今年は、その辺の問題を改善できたらしく、セットチェンジもスムーズに、いざ開演待ち!
...しかし、問題は客側ですよ。EXODUS 終わった時点で 40曲。
スラドミ08でやった曲が 40曲。
客の体力はゼロ。
でも、"01. For The Glory Of... "が始まると、ぶ厚いシンガロングが巻き起こり、つづく " 02. The Preacher ~ 03. Over The Wall " という強力な楽曲に息を吹き返すメタラー諸氏。
正直、どこにそんな体力が残っていたんだ?と思わなくもないけど、それがメタラーの性なんだなあと悟ったよ。
セットリスト的には、去年とあまり変わらないんだけど、去年は時間の関係でやらなかった曲が数曲追加され、今年はその完全版といった趣があった。
確かに客はバテていたけど、楽曲や煽りへのレスポンスは高く、Chuck Billy (Vo) も終始ご満悦のご様子。
そのご満悦がこんなことになろうとは、このときだれも思いもしなかったんだ・・・。
Chuck:「お前ら、左右に分かれろ!」
前方客:「ざわ・・・ざわ・・・この状況で、WoD・・・だと・・・?
(でも、体力ないのに、なんで左右にわかれちゃうwww)」
Chuck:「おい!後ろの方もだぞー!」
後方客:「なん・・・だと・・・!?」
Chuck:「オレが『Go!』って言ったら、お前ら逝けよな!(満面の笑顔で)」
まさかの WoD 指令発動www
客の体力なんかとっくに0どころかマイナス逝ってるヤツも多かったのにwww
でも、ヤレっていわれたらやっちゃうんだよねwww
Thrash Domination 09 の感想
「4バンドは嬉しいけどきついっす」
4バンド56曲で ¥9,500- は大満足なんだけど、どうやっても体力が持たない。体力不足とかそういう問題じゃなくて、6時間も頭振ってたら、次の日まともに歩けなくなるのは自明の理というもの。
でも、音楽フェスはたくさんバンドを呼んだほうが楽しい。
だからまた Thrash Domination やってください!
そうそう、HEATHEN の YouTube チャンネルで、このステージの動画が公開されていたよ!