それだけ実力が伯仲してきたってことなんだろうけど、交代枠が 3 のままなら、今後は、120分戦えるスタミナがないと、選手としては厳しいのかも・・・。
W杯 決勝トーナメント 1回戦 ドイツ (DEU) vs アルジェリア (DZA) が行われ、試合は、延長までもつれ、2-1 で DEU が勝利をもぎ取った。
【試合結果】
DEU 2 - 1 DZA
【ゴール】
*92分 DEU アンドレ・シュールレ
120分 DEU メスト・エジル
120分 DZA アブデルムメン・ジャブ (アディショナル・タイム)
南アフリカ大会から、代表チームの若返りに成功した DEU は、前大会から活躍したメンバーが多く、チームとして安定感が増している。ここで、結果を残したいところ。
DZA は、初のベスト16進出、その勢いに乗って、更に記録を更新したい。
前半、DEU は、パス回しから、DZA DF陣を切り崩すかのように、ゆさぶりをかけつつ機会を窺う。
DZA は、ゆさぶりにも冷静に対応し、よく守り、点を与えない。逆に、一瞬の隙をついて、カウンター 一閃、DEU ゴールに迫るシーンも少なくなかった。特に、スリマニの目の覚めるようなスピードは、素晴らしかった。
後半になると、攻守が目まぐるしく入れ替わり、互いに点を狙う疾風怒濤の展開。
互いに、自陣深く斬りこまれるシーンも多かったが、ノイア (DEU) 、エンボリ (DZA) 両GKの好守が光り、点を許さない。
DEU 守備は、前半からボールの処理にもたつくシーンが散見され、ノイアの守備に助けられることが多かった。
時間が経つにつれ、DEU の攻勢が強まり、DZA は守備にかかる時間が増えるも、結果、両雄譲らず延長へ。
延長開始早々、DEU は、中盤でパスカットするとミューラーに繋ぎ、シュールレがこれをヒールで合わせてゴール。待望の先制点を挙げる。
DEU は、延長後半、試合終了間際にも、カウンターからのこぼれ球をエジルが蹴り込み、試合を決定付ける追加点を挙げる。
しかし、DZA は最後まで諦めず、右サイド突破からのクロス→ジャブが合わせてゴール。1点を返した。そこで試合終了のホイッスルが鳴った。
DEU DF は、守備としては失敗も多かったが、そこはノイアに救われた。
DEU の DF が浮足立ったのは、DZA がグループリーグとは違った戦術をとったからかもしれない。でも、準々決勝を前に、DF に不安要素があることを露呈してしまったのは、大きなマイナスになるだろう。まぁ、その辺は修正してくるんだろうけど。
まぁ、試合に勝ったのは DEU だけど、最後まで諦めず、意地を見せた DZA の選手こそを讃えたい。
1回戦で敗れてしまったものの、決勝トーナメント (以下、決勝T) に、アフリカのチームが2チームもいるという事実。
以前から、アフリカ勢が決勝Tに進むことはあったが、1チームだけだったし、試合内容については、チームとして荒削りで、所詮、高い身体能力に依存というイメージだった。
しかし、今大会では、高い身体能力に組織力のあるプレーを見せ、「アフリカ」という地域のサッカーレベルが、大幅に向上したことをアピールした。
特に、ナイジェリアの代表監督スティーブ・ケシは、同国代表を経て、W杯出場監督としては初となるアフリカ出身監督となる。もう、そういう時代に入ってしまったのだ。今後も、アフリカ勢の躍進は止まらないことを予想させるよね。
今大会では、ベスト16で散ってしまったけれど、次の大会では、あっさりベスト8進出を達成しそう。今後も、アフリカから目が離せないね。