映画「Michael」大ヒット上映中を記念して、Michael Jackson (以下、MJ) の生き方、キャリアがどのようなものなのか、それがまとめられた楽曲を紹介したくて、意訳に挑戦しました。
タイトル:Childhood
作 詞:Michael Jackson
作 曲:Michael Jackson
収録アルバム:HIStory: Past, Present and Future, Book I
収録アルバム:Free Willy 2: Original Motion Picture Soundtrack
Have you seen my childhood?I'm searching for the world that I come from
'Cause I've been looking around
In the lost and found of my heart
No one understands me
They view it as such strange eccentricities
'Cause I keep kidding 'round
Like a child, but pardon me
People say I'm not okay
'Cause I love such elementary things
It's been my fate to compensate
For the childhood
I've never known
Have you seen my childhood?
I'm searching for that wonder in my youth
Like pirates in adventurous dreams
Of conquest and kings on the throne
Before you judge me, try hard to love me
Look within your heart, then ask
Have you seen my childhood?
People say I'm strange that way
'Cause I love such elementary things
It's been my fate to compensate
For the childhood (Childhood)
I've never known
Have you seen my childhood?
I'm searching for that wonder in my youth
Like fantastical stories to share
The dreams I would dare, watch me fly
Before you judge me, try hard to love me
The painful youth I've had
Have you seen my childhood?

Childhood 意訳
子供の頃、ネバーランドに行きませんでした?
僕はそこからここに来たんです。そして、戻る方法を探しているんだ。
そう、ずっとね。探し続けているんだ。
僕のこころの中には、ぽっかりと穴が空いてしまったみたい。
そんな僕をみんな理解してくれない...。
「風変り」そんな風に言うんだよ。
でも、そんな「風変り」でも、みんなの側にいることを許して欲しいんだ。
みんなは僕を「あなた、ちょっと変よ?」と言うんだ。
大人になっても子供が好きなおもちゃを好むから...。
でも、仕方ないじゃないか。僕はそんな「しあわせ」さえ知ることも許されなかったんだもの。
子供の頃をおぼえていますか?
僕は、絵本をわくわくしながらめくる、あの「ときめき」を、今も探しているんです。
フック船長を退治したり、アーサー王のような伝説の王様にあこがれた、あの「ときめき」を。
どうか、大人になれない僕を「おかしい」と言う前に、自分の心に問いかけてみて欲しいんだ。みんながかつて愛した物を、今も好きなことって「おかしい」ことなのかを。
僕は、普通の子供でいることを許されなかったんだ。
みんな僕のことを「変わっている」と言うよね。
僕がいつまでも子供っぽいものばかり好むから。
でも、僕にだって「しあわせ」知る権利があってもいいよね?
子供頃、夢みませんでしたか?
僕は、その「ときめき」を、探しているんです。
空想の物語のように、自由の翼で空へと飛び立つような。
僕を裁く前に、僕が過ごしてきた、あの過酷な幼少期を思い出してみてください。
あなたは、僕の子供時代を知っていますか?
6月25日が MJ の命日。
6月27日が Joseph Jackson の命日。
なので、その辺で仕上げたかったんだけど、間に合わなかったよ...
どうでしょう?
ディズニーが描くピーター・パンのような世界観、美しい楽曲ですが、どこか悲哀を帯びて切ないメロディーですよね。
意訳の世界観としては、ネバーランドからやってきたピーター・パン (MJのこと) が、現実世界に迷い込んでしまい、ネバーランドと現実のギャップで苦しむイメージです。
その世界観に、幼き頃の MJ、成長した MJ の心情を重ねた感じで意訳をまとめました。
意訳をするパートによっては、映画でみた風景が脳裏に浮かび、客観的に意訳できず、だいぶ感情移入してしまったと思います。
また、この曲が発表された 1995年付近は、MJ にとって、精神的にとてもつらい時期でした。それが、歌詞にもよく表れています。
MJ に掛けられた疑惑は、「児童性的虐待」でした。これを、当時のメディアは、おもしろおかしく、疑惑ではなく、確定事項として報じました。
この疑惑は、刑事的には証拠不十分で取り下げになっていますし、民事の和解は、「揉み消し」ではなく、「無実ではあるが、裁判の長期化による、MJ の心身の疲弊を避けるため」という判断に基づくものでした。
大事なのは、1994年1月、MJ 側と少年側との間で結ばれた、民事和解の合意書には、「 MJ 側は一切の容疑を否認する」「この和解金は法的な罪の認容にはならない」が法的に明記されていることです。
なのに、世界的には前述のとおり「金で揉み消した」と、おもしろおかしく、センセーショナルに報道しました。
その経緯があって、Scream / Childhood が発表されたのです。
本来であれば、Scream とセットで意訳したかったのですが、ぼくの力量的に、Childhood で手一杯になってしまいました。
曲の方に話を戻しましょう。
ピーターパン。映画「Michael」でも印象的でした。
個人的には、「ピーターパンとその影」のシーン。影のシルエットは、1993年のスーパーボウルや、Dangerous Tour の演出で代表される、微動だにしないMJのポーズそのもののようでもあり、MJ にとって、ピーター・パンが特別なものだったことが良く伝わってきました。
なので、冒頭の部分を、MJ とピーター・パンっぽく描いてみたんです。
「僕はそんな「しあわせ」さえ~」をひらがなにしたのは、そうすることで、「子供の幸せ」ってことを表現したかったからで、「幸せ」としてしまうと、「子供の頃」ってつけなくちゃ伝わりにくくなってしまうし、それに、重くなっちゃうかもという判断からです。
最後、子供たちの笑い声が聞こえます。
MJは、この輪の中に入りたかったんだろうなあ。
そして思うんだ。
この楽曲を発表したことで、つらかった子供時代の記憶は、思い出になったんだって。
他にもMJの意訳にチャレンジしたことがあります。
この意訳が気に入ってくださったなら、こちらもチェックしてみて。
また、映画「Michael」の感想も書いています。
あわせてチェックしていただけたら嬉しいです。