でゅら~の暇つぶし

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【ライブレポ】MAYHEM " LITURGY OF DEATH " JAPAN TOUR 2026 (2026.04.10)

 Mayhem、SIGH の世界観が爆発する異界の饗宴!

 

smash-jpn.com/live/?id=4632

 

タイトル:

  Mayhem ”Liturgy Of Death” Japan Tour 2026

  ~ Death Over Japan ~

 

開催日程:

  4月10日(金) / 東京 / スポティファイ・オー・イースト

公演時間:

  開場 / 18:00 , 開演 / 19:00 , 終演 / 21:30

 

会場BGM

  Ghost 「Opus Eponymous」


SIGH

MEMBER

  On Vocal, Guitar:川嶋未来

  On Guitar:若井望

  On Vocal, Saxophone:Dr. Mikannibal

  Support Member

    On Drum:田中まさよし

    On Bass:渋谷有希子

  Special Guest

    On Vocal:Kam Lee (from Massacre)

SETLIST

  Touji no Asa

  The Transfiguration Fear

  A Victory of Dakini

  In a Drowse

  The Soul Grave

  Mayonaka No Kaii

  Satsui

  The Curse of Izanagi

  Me-Devil

  With Kam Lee (from Massacre)

    Evil Dead 

  ※順不同。こんな感じのセットリスト。

   ただ、明確に曲数が多いので、間違っている。

 

MAYHEM

MEMBER

  On Bass:Necrobutcher

  On Drum:Hellhammer

  On Vocal:Attila Csihar

  On Guitar:Teloch

  On Guitar:Ghul

 SETLIST

  01. Realm Of Endless Misery

  02. Buried By Time And Dust

  03. Bad Blood

  04. Life Is A Corpse You Drag

  05. Ancient Skin

  06. Psywar

  07. To Daimonion

  08. View From Nihil

  09. Whore

  10. Freezing Moon

  11. Chimera

  12. Cursed In Eternity

  13. From The Dark Past

  14. Weep For Nothing

-enc-

  15. Silvester Anfang

  16. Deathcrush

  17. Chainsaw Gutsfuck

  18. Carnage

  19. Pure Fucking Armageddon

 

 4月になり、晴天の日の陽射しは暖かく、気温もだいぶ上がってきました。

 しかし本日は、春先のような冷たい雨がしとしと、まるで体にまとわりつくような雨天に見舞われ、絶好のブラック・メタル日和となりました。

 会場は、Spotify O-East。

 丘の中腹にある建物で、入り口は洞窟の隠れ家のよう。

 とても儀式的で良いですよね (妄想)

 

 この公演、SIGH → Mayhem という構成だったこと、新譜が「Liturgy Of Death」であることから、1公演を通じた壮大なストーリーになっているように感じました。

 この公演、参戦できて本当によかった!

 

SIGH

 このステージセット、重くのしかかってくるような赤黒い照明、マイクスタンドに絡みつく人骨、両サイドに設えられた提灯には、SIGH をイメージしたかのような篆書体 (責、息に見える) が描かれ、全体的に賽の河原を彷彿させる。まさに SIGH の世界観が炸裂していてとても素晴らしく、オープニングだからと言っても、一切の手抜きが感じられませんでした。だから、入場した瞬間からみんなテンション高かったね。

 メンバー的には、サポートを含む編成のようでしたが、衣装も SIGH 的に揃えられていて、さらに、サポートとは思えない一体感のある素晴らしい演奏でした。

 四季のはじまりに、四季 (死期) の終わりを彷彿させる"冬至の朝" で幕を開けるのは、Mayhem 「Liturgy Of Death」リリース・ツアーにこれ以上ないと感じました。

 ステージ背後のスクリーンに投影された映像演出も凝っていて、「大冒険超時空活劇 ZIPANG」とか「魔界転生」を彷彿させる江戸のあやかしと、明治~昭和レトロな怪異をミックスしたような、爆裂に妖しい世界観が全開で最高。

 ぼくのいたところでは、ラジオを通して聴くような、良い意味でレトロな音声にきこえて、心底たまらなかった。

 セットリストはうろおぼえなので、間違いも多いだろうけど、序盤は、ブラック・メタルというよりは、サイケデリック、アヴァンギャルドな感じで進行しており、後にブラック・メタルな世界観を炸裂させ、これぞ SIGH って感じ締められたイメージ。

 特に ”Evil Dead” では、Kam Lee が参加して、まさかのサプライズに狂喜乱舞でした!

 

MAYHEM

 光源を背負ってのパフォーマンスなので、正直、Attila の表情は全くわかりませんでした。

 しかし、だからこそ、陰影がくっきりした演出になっていて、より儀式的な雰囲気がでていました。

 セットリストの構成的には、新譜「Liturgy Of Death」からはじまり、初期に戻って行くという具合の進行です。

 ぼくは本作を「死にゆくものへの贐」みたいなイメージを持ったんです。形而上学に死というモノをみつめ直したアルバムで、その結果、ヒトは「死」を持って完成する。そんなイメージなのかな。

 そんな最新作から遡っていくという構成は、その先に何があるのか?というのを表現するセットリストなのかもと、勝手に感じてしまったワケです。

 中盤は、テクニカルな要素を加え、暴虐性だけでなく、技術面の高さも発現してきた時期の楽曲が多く、表現としての「死」ではなく、より内面に迫った感じの実験的でシリアスな楽曲が多いと思います。その楽曲たちに潜んだ不穏な雰囲気が、終盤の ”Freezing Moon” の儀式感へと引き継がれ、本編の終焉までの流れは、まさしく儀式的でした。

 

三界の狂人は 狂せることを知らず

四生の盲者は 盲なることを識らず 

生まれ生まれ生まれ生まれて 生の始めに暗く

死に死に死に死んで 死の終わりに冥し

  弘法大師「秘蔵宝鑰(ひぞうほうやく)より」

 

 ふと、という言葉を思い浮かべました。

 これは、「自分たちは何も知らず、暗闇の中をただぐるぐると回っているだけの存在だ。その悲惨さを直視し、本当の知恵を求める心を持ちなさい」ということだと思います。

 このステージでは、Attila によって「その無知のためにヒトは原罪から逃れられぬのだ。ならば自らの衝動に素直に生きよ」と説かれたように感じ、まるで、Mayhem 経典を教主に読み解かれているような体験でした。

 

 そして、アンコールは「Mayhem」の名のとおり、混沌の坩堝と化したワケです。

 思えば、ここまでの流れは、根源にある Mayhem 的衝動を正しく発露するための儀式のようでもありました。

 このセットリストを通じ、死から原初に至ることで、死の先にあるもの、それは、輪廻転生なのかなそんな風に感じました。 

 キリスト教圏では、輪廻転生は否定されていますが、こと、本公演にあっては、オープニングが SIGH という東洋のバンドだし、思えば、SIGH のステージセットも「賽の河原」っぽく、死または死後を想起させるようなものだったので、本公演は、一貫した世界観の中にあったのだなあ。と、ひとり妄想していた次第です。

 

 なんとも抽象的で、めちゃくちゃ個人的な感想ですが、まあ、本公演は最高だったのは間違いありません。